iPhone 3GS 音声コントロールの使い方TIPS
【このドキュメントについて】
iPhone 3GSの音声コントロールをうまく使えていない方も多々見受けられますので、TIPSとしてちょっとまとめてみました。
【最適な結果を得るには】
iPhone Users Guide JP のP38に「最適な結果を得るには」という項目があり、そこには
最適な結果を得るには:電話をかけるときと同じように、iPhone マイクに向かって話します。iPhone ヘッドセットまたはBluetooth ヘッドセットのマイクを使うこともできます。はっきりと自然に話します。iPhone コマンド、名前、および数字のみを言います。コマンドの合間に一息つきます。フルネームを使用します。
と表記されています。
特に重要な部分は最後の「フルネームを使用します」にありますが、実はアドレス帳の表記が大事なのです。例えば下記の様になっていたとします。
1) アドレス帳ー林檎太郎さん 姓:林檎 よみ:りんご 名:太郎 よみ:たろう
2) アドレス帳-電輪恋さん 姓:電輪 よみ:でんわ 名:恋 よみ:こい
3) アドレス帳-実家 姓:実家 よみ:じっか 名:(未入力) よみ:(未入力)
4) アドレス帳-mac 姓:mac よみ:まっく 名:(未入力) よみ:(未入力)
この状態で音声コントロールでスムーズに電話をかけられる相手は実は1と2だけです。3と4は何度試しても「一致するものが見つかりませんでした」となってしいます。1・2と3・4の違いは直ぐに解ると思いますが姓名のどちらにも入力してあることが必要です。且つ、よみをどちらにも入力していないとうまくいきません。例えば3と4を下記の様に修正するとうまくいきます。(注:4に関しては自身が読みやすく覚えやすいように適宜変更しただけで深い意味はありません)
3) アドレス帳-実家 姓:usadii3 よみ:うさぢい 名:実家 よみ:じっか
4) アドレス帳-mac 姓:mac よみ:まく 名:mac よみ:まく
読み上げる場合には3は「うさぢいじっか」4は「まくまく」となります。姓・名とそれぞれの読みを省略して入力している方や、愛称で入力している方、またそのような使い方をしていた携帯電話から住所録を移行してきてそのまま使っている様な方はアドレス帳の修正を適宜するとうまく音声コントロールが利用できるようになります。
【音声ダイヤル】
P50の「音声ダイアル」という項目には以下の様にあります。
連絡先に載っている相手に電話をかける 「電話」または 「電話をかける」と言った後に、相手の名前を言います。相手の番号が複数ある場合は、かけたい番号を指定します。
例:
John Appleseed、電話John Appleseed、自宅、電話John Appleseed、携帯、電話
番号を入力して電話をかける 「電話」または「電話をかける」と言った後に、番号を言います。
以上のこのUsers Guideの表記にはそもそも間違いがあります。実際に最初に「電話」または「電話をかける」と話すとiPhoneは「で」から始まるアドレス帳の人を引っ張ってきて電話をかけようとします。つまりこのドキュメントの例のアドレス帳で言えば「電輪 恋」に発信します。ということで以下の様に訂正します。
連絡先に載っている相手に電話をかける:相手の名前を言った後「電話」または 「電話をかける」と言います。相手の番号が複数ある場合は、かけたい番号を指定します。
例:りんごたろう、電話りんごたろう、自宅、電話りんごたろう、携帯、電話また、「りんごたろう でんわ」とだけ言った後に複数の番号がある場合は「複数の項目があります」と言われますから続けて「自宅」もしくは「携帯」と後から指定することも可能です。
番号を入力して電話をかける:番号を言った後に「電話」または 「電話をかける」と言います。数字は0:ぜろ 1:いち 2:に 3:さん 4:よん 5:ご 6;ろく 7:なな 8:はち 9:きゅうと言ったほうが認識率は高くなります。0を「れい」7を「しち」よりは上記が好ましいと思われます。また癖で2桁の市外局番の例えば「22」を「にじゅうに」と言ってしまうのも同じく認識率はさがります。
【あとがき】
音声コントロールは使ってみると非常に便利です。このドキュメントのようにアドレス帳を適切するだけでうまく使えるようになります。どうしても認識率が低い人はよみがな部分を工夫するという手もあります。このドキュメントが音声コントロールを使う方の何かの参考になれば幸いです。
参考discussion:音声コントロール