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外付けハードディスク (HDD) を起動ディスクとして使用する方法

投稿者: 
最終更新: 2018/06/12 20:09
6 95111 最終更新 2018/06/12 20:09

外付けHDDはシステムをインストールすると起動ディスクとしても使えるため、バックアップ用途以外にもいろいろな場面で利用できます。普段使用しているHDDのデータをそのままに、別に起動システムを確保できるため、例えば


◎ Macが正常に立ち上がらなくなったが、バックアップをとっておらずデータを救出したい

◎ 挙動がおかしいが、故障かソフトウェアの不具合か判断できないためクリーンインストールしたシステムで動作を確認したい


といったときにも有用です。

また、ディスクユーティリティの「復元」機能を使用することで、外付けHDDにシステムを起動可能なまま丸ごとバックアップすることもできるので


◎ OSをアップグレードする前にバックアップをとり、アップグレード後に不具合があったときに元の状態に戻す

◎ 旧バージョンのOSでしか動作しないソフトを使用するためにバックアップから一時的に起動する

◎ MacBook AirのようにMac間のデータ移行に転送速度の速いインターフェイスが使用できない場合、外付けHDDにとったバックアップを経由させる


といった目的にも利用できます。


このドキュメントでは【外付けHDDをフォーマットし、システムをインストールする方法】【外付けHDDにシステムを丸ごとバックアップ(復元)する方法】についてまとめています。日常のバックアップやトラブルシューティングの手段としてご活用下さい。



【外付けHDDをフォーマットし、システムをインストールする方法】


外付けHDDの多くは、Windows用のファイルシステム(FAT32, NTFSなど)でフォーマットされた状態で市販されている。そのままでは外付けHDDを起動ディスクとして使用できないため使用前に再フォーマットする必要がある。

#起動ディスクとして使用しなくても、Macでしか使用しないのであれば使用前に再フォーマットするのが無難。


[0] 外付けHDDを用意

パーティションを分ける際にデータが消去されるので、消えて困るデータが保存されたディスクは使用しないこと。intel CPUのMacの場合、基本USB接続のHDD(USBメモリも可)であれば起動ディスクとして使うことができる。ただし、まれに使えない製品もあるのでメーカーが起動可能を明記している製品を買うのが無難。

#Mac本体にポートがあればFirewireやThunderbolt接続のHDDも起動ディスクとして使用できる。


[1] ディスクユーティリティを起動

HDDのフォーマットにはディスクユーティリティというアプリケーションを使用する。アプリケーションフォルダ>ユーティリティフォルダ の中にある。

復元システム(Snow Leopard以前のOSではインストールDVD)から起動して使用することもできる。

OS X:OS X での復元について


[2] 外付けHDDをGUIDパーティションテーブル&Mac OS 拡張(ジャーナリング)でフォーマット

⓪ 外付けHDDをMacに接続

このタイミングで接続すると、表示されているディスクのうちどれが外付けHDDなのかわかりやすい。

① 外付けHDDを選択

間違えて内蔵HDDを選択しないよう注意

② 「パーティション」タブを選択

③ パーティションの数を選択(通常は1パーティションでOK)

データ救出目的で使用する場合は、2パーティション(1つは緊急起動用のシステム、もう1つは内蔵HDDのデータ退避用)に分けるとよい。

④ それぞれのパーティションのフォーマットを「Mac OS 拡張(ジャーナリング)」に指定

複数パーティションに分ける場合、サイズは目的に応じて割り当てる。システムをインストールするだけなら30GBもあれば足りるし、内蔵HDDのバックアップを取るならそれと同じかそれ以上の容量を割り当てる必要がある。

⑤ 「オプション」をクリックし、「GUIDパーティションテーブル」を選択

⑥ 「適用」をクリック

ユーザがアップロードしたファイル


[3] ディスクユーティリティを終了

メニューから「ディスクユーティリティ」>「ディスクユーティリティを終了」を選択


[4] システムをインストールする

下記の文書を参考に、外付けHDDにシステムをインストールする

OS X Mavericks: OS X を再インストールする



【外付けHDDにシステムを丸ごとバックアップ(復元)する方法】


注意:HDDから異音がするなど物理的故障が疑われる際のバックアップに「復元」は使用しない方がいい(バックアップが完了する前に負荷で完全に故障する可能性があるため)。その場合はHDDがマウントできているうちに重要度の高いデータから順に個別にバックアップをとるのが無難。


[1] 復元システム(Snow Leopard以前のOSではインストールDVD)から起動


[2] ディスクユーティリティを起動


[3] 内蔵HDDに対して「ディスクを修復」を実行

バックアップ対象の内蔵HDDを選択し、「First Aid」タブから「ディスクを修復」を実行。エラーが出たら再度実行し、それでもエラーが残るのであれば「復元」せず個別にバックアップをとった方がいい。


[4] 内蔵HDDの内容を外付けHDDにバックアップ(復元)

① 「復元」タブを選択

② バックアップ対象の内蔵HDDを「ソース」欄にドラッグ&ドロップ

③ バックアップ先の外付けHDDを「復元先」欄にドラッグ&ドロップ

④ 「復元」をクリック

ユーザがアップロードしたファイル


[6] optionキーを押しながら起動し、起動ディスクとして外付けHDDを指定、正常に起動するかを確認

コメント

2015/11/23 11:36

分かりやすい文章で、大変参考になりました。ありがとうございます。


iMac(2011年モデル)の内蔵HDDが損傷して使えなくなってしまったため、上記の方法で外付けHDDにTime Machineの情報を復元し起動を試みたところうまくいきませんでした。(真っ白な画面のまま、リンゴマークも出ません)

外付けHDDにOSをインストールして起動ディスクとして使用し、Timemechineを丸ごとではなく項目を選択して必要なデータだけを移行して使用するしかないという結論に至りました。


一点質問させてください。

そもそも、まっさらな(パーティションで区切っていない)外付けHDDにTime Machineの情報をまるごと復元し、それを起動ディスクとして使用し続けることは可能なのでしょうか?

私が失敗しただけなのか、うまくいきようがないのかを知りたくて質問しました。

2015/11/23 11:36

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