ディジタル認証でAppleからのメールかどうかを判断
差出人がAppleのなりすましのメールが多いです。差出人や差出人アドレスは容易に詐称できるので、これをAppleからのメールかどうかの判断に利用することはできません。
今までは、メール本文の最初にApple IDに登録してる本人名様になってるかどうかとか色々な判断基準で判断するしかありませんでしたが、2022年の最終期ぐらいから、Appleからのメールにはディジタル署名をつけて送ってくるようになりました。このディジタル署名を調べれば本当にAppleの関連組織からのメールかどうか誰でも簡単に判定できます。
以下、iPhone(iOS16.5)のメールで受信した場合です。このディジタル署名のサポートはiOS16、macOS Ventura以降のサポートです。
まずAppleからのメールには、下図のようにAppleの商標のりんごアイコンが付いてます。
差出人のAppleをタップすると、ディジタル署名済み、と出ます。
さらに、詳しい情報をタップすると、
の赤線で示したように、実際に送られたドメーン名が表示され、Appleからのメールであることは明白です。
これはディジタル署名されてますので、第3者が詐称することはできません。
ということで、誰でも、簡単にAppleからのメールかどうかを判断できます。
Apple メールの BIMI サポートについて - Apple サポート (日本)
ここに書いてるディジタル署名は、Apple IDがicloud.comのメールアドレスで、Apple製のデバイスの純正メールで受信した時のみ、(今のところは)、ここに書いてるようになります。例えば、Gmailで受信すると、Appleのディジタル署名はついてますが、最初の図で示したようなリンゴアイコンはつきません。でも差出人のAppleをクリック(タップ)すると、ディジタル署名されてる、というメッセージは出てきますし、詳しい情報も表示されますので、ディジタル署名でAppleからのメールかどうかは分かります。Gmailのサーバが、今のところは、まだ、完全にBIMIサポートをしてないのかもしれません。
GmailはBIMIをサポートしてるとしてました。
https://support.google.com/a/topic/10911234?hl=ja&ref_topic=9061731&sjid=14268633204022471160-AP
GoogleはBIMIをアップデートしたとリリースしてます(2023/5/3)。
https://workspaceupdates-ja.googleblog.com/2023/05/bimi-gmail.html?om_ext_cid=dc_email__11775&mth=