macにlinuxをインストール

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最終更新: 2026/09/01 13:58
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削除されるかな?

ちょっと前まではMacにLinuxをインストールしようとすると色々大変だったが、現在はかなり改善されてきてます。Macのハードウェアは優れてるので、アップデートできないmacOSでしか動かせないのは惜しいと考え、古いMacにLinuxをインストールして使いたい人は一定程度いると思います。例えば、Appleアカウントの2ファクタ認証にセキュリティキーを利用するには、macOS Ventura 13.2以降が必要なため、古いMacでは対応できないことも少なくない。しかし、古いmacに最新のLinuxをインストールすればセキュリティキーを利用できるようになります。


一般ソフトでは、最近のLinuxではOfficeソフト(LibleOffice、Writer: Word互換、Calc: Excel互換、Impress: PowerPoint互換)、画像編集:Gimp、お絵描き:Krita、動画再生:VLC media playerは最初から入ってるか簡単にインストールできます。またMacでの信頼性はよく分かりませんが、ディスクを暗号化して使うこともできます。

JISキーボードを利用してるユーザが多いと思いますが、PCユーザと同じく、キーボードの設定でJapanese OADG 109Aにすればキーボードの刻印通りに入力できます。


日本語入力はFcitx 5 + Mozcを組み合わせて日本語IMEとすれば(MozcはGoogleが開発した日本語IME)、どのLinuxでも問題ありません。日本郵政が公開してる住所と郵便番号のデータを辞書にすれば郵便番号で簡単に住所を入力できます。


そこで現状を述べてみようと思う。

ParallelsやUTMの仮想環境で通常のLinuxを動かすこともできますが、ここでは直接インストールして動かすもののみについて述べます。

MacにLinuxをインストールする場合、3種類のMacがあることを考慮する必要があります。①インテル機のMacでt2セキュリティチップのついてないもの。概ね2017以前のモデル(macbook pro/airの場合)。②t2セキュリティチップが付いてるインテルMac。③Appleシリコン機。

Apple T2セキュリティチップ搭載モデルのMac - Apple サポート (日本)


① 特別なことはなく、Windows機へのインストールを想定してるものでインストールできます。ただ問題はWiFiで、Macの多くのモデルでbroadcomのチップが利用されてるが、broadcomのチップ用のドライバーはbroadcom社が用意してるものしかなく、多くのLinuxでは最初はそのようなドライバーが含まれてないために(Linuxの基本は著作権を主張しないものの利用が前提)、自分でWiFiを使えるようにする必要がある場合が多いです。


② t2セキュリティチップでセキュリティが大幅に強化されてるため、一般用のLinuxでは全く起動できないため、これに大幅にパッチを加えたt2Linuxというものを開発してる有志のものを利用する必要がある(https://t2linux.org)。このt2Linuxを使えば、WiFiはインストール直後から使える場合が多いです。


③ 現在のところ、最初からAppleシリコン機で動くLinuxはない。しかし、Fedora KDE PlasmaをAppleシリコン機のMacで利用できるようにしたAsahi Linux (https://asahilinux.org)というのを開発してるグループがあり、これはAppleシリコン機にインストールできる。彼らはこのディストリビューションをFedora Asahi Remixと称しています。これは最初からAppleシリコン機で動くことということで開発されてますので、試してみた限りでは、WiFiなども問題ありませんでした。


試してみると、現時点では、Fedora KDE Plasma 44が画面も綺麗だし、どのMacでも十分使えそうなので、これのインストールについて書いてみます。

コメント

2026/08/27 12:28

①について詳しく書いてみます。MacBook Pro 15" late 2013、MacBook Air 2017で試してます。

https://fedoraproject.org/ja/kde/download/

から最新のFedora KDE Plasma 44のLive isoをダウンロードします。これをbalenaEtcher(https://etcher.balena.io/からmacOS版をダウンロード)で起動USBにする。

電源オンでoptionキーを押してこのUSBインストーラを選択、起動。

Macの場合、出てきたgrubメニューで、Trouble Shootingとして起動するのが無難。こうすると、basic graphics modeで起動することになる。するとlive USBで立ち上がり、お試しで色々試せる。画面左上にあるInstall to Hard Driveのボタンをクリックすればインストーラが起動する。


あとは、基本的には画面の案内に従えば良い。

言語の設定:英語(us)にしておくのが無難。日本語にしてもインストールできるが、後で困ることが出るので英語にする。

キーボード:日本語にして、Japanese (OADG 109A)。JISキーボードなら、こうしておけば刻印通りにキーインできる。

インストール先:macOSも残しておく方が良いので、共存にする。ディスクユーティリティで、あらかじめ、Linuxのインストール先の領域(パーティション)をexFATにでもして用意しておく。インストーラからは、領域のサイズのみしかわからないので、間違えないようにインストール先を指定する。

外付けディスクの選択も可能。change Destinationで外付けディスク(sdb以降)を選択。

ひと通り指定を終えると、ディスクを暗号化するかどうか聞いてくる。Macではまだ暗号化しない方が無難かな、、、

ここまで指定すると、確認後、インストーラがインストールを実行する。

しばらく待つと、完了し、再起動後、画面中央のセットアップボタンをクリックしてセットアップに入る。


言語の設定:英語

キーボード:Japanese (OADG 109A)

Name:

host name:

Password:

時間帯:Asia、東京

ここまで設定すると再起動。

設定した名前とパスワードでログイン。

中央にWellcome Centerが出る。

この最後の画面の

Enable Third Party Repositories

のボタンをクリックして有効にする。(管理者権限が必要なので、パスワード入力が必要になる)

画面を右クリックすると、ディスプレイの解像度を設定できる。

解像度が高ずぎる場合には、倍率を上げて適当な解像度にできる。


当面はUSB接続のethernetアダプターを繋いで、有線接続でインターネット接続する。ポピュラーなものなら自動で認識される。

最初は、まず、Discover(Fedoraのソフトウェア管理ツール)を実行し、ソフトウェアの更新する。インストーラがリリースされてから(今年の4月)今日までのほぼ4ヶ月間のアップデートを更新する。1000程度のパッケージがアップデートされる。アップデートのダウンロード完了後に再起動でインストールされる。


WiFiを使えるようにする

https://www.reddit.com/r/Fedora/comments/1s0g7hh/broadcom_wifi_drivers_how_to_install/

のコメントに従う。

Konsole(ターミナルに相当)で、以下のコマンドを実行。

sudo dnf install -y https://download1.rpmfusion.org/nonfree/fedora/rpmfusion-nonfree-release-$(rpm -E %fedora).noarch.rpm

これは上でrpmfusionをオンにしてても必要になる。sudoなので、管理者のパスワード入力が必要になる。


sudo dnf install -y akmods "kernel-devel-$(uname -r)"


sudo dnf install -y broadcom-wl

ここまでエラーなく完了したら、

sudo akmods


とすれば再起動後WiFiを利用できるようになる。

Macを再起動。

WiFiに接続して、以後、ethernet接続は不要になる。


日本語入力できるようにする。

Discoverでfcitx 5を検索してインストール。次にMozcを検索・インストール。Fcitx 5 - Mozcをインストールすれば、fcitx 5も一緒にインストールされる。

設定を実行して、keyboardをクリック。

Model: Generic| Generic 104-key PC

となってると思うが、これを

Model: Generic| Japanese 106-key

に変更。Apply。

Virtual Keyboardを開け、Fcitx 5 Wayland Launcherをクリックしてから、Fcitx 5をクリック。

Applyとすると、tool barにキーボードアイコンが出る。これを右クリックして、Input Methodの設定を実行。

Only Show Current Language の前についてるチェックを外し、Select system keyborad layoutのボタンをクリック。

Language: Japanese

Layout: Japanese

Variant: Japanese (OADG 109A)

とすると、Current Input Method に

Keyboard-Japanese-Japanese (OADG 109A)

と出る。

次に右欄をスクロールして、Japanese を出すと中に、Mozcがあるので、これを選択。中央の" < "をクリックすると、左欄に登録できる。

こうして、左欄のDefaultには、上から順に

Keyboard-Japanese-Japanese (OADG 109A)

Mozc

と出る。それら以外は選択して、中央の " > "をクリックして右欄に戻す。最後にApplyをクリック。

Konsoleでも開けておいて、tool barのキーボードアイコンをクリックすればひらがなを入力できるようになる。

かなキー(Hangleになっている)でもひらがな入力にできる。


郵便番号辞書

デフォルトで郵便番号で住所に自動変換される設定になってるが、これが機能するためには郵便番号辞書を入れてやる必要がある。

https://zenn.dev/phoepsilonix/articles/japanese-zip-code-dictionary

に丁寧な解説と必要なコマンドが用意されてるので、これに従う。

ただ、日本郵政郵便番号情報のダウンロード先が少し変わってます。

https://www.post.japanpost.jp/service/search/zipcode/download/kogaki/zip/ken_all.zip

https://www.post.japanpost.jp/service/search/zipcode/download/office/zip/jigyosyo.zip

awkスクリプトで辞書を作成したら、Mozcの設定ファイルの辞書で読み込ませる。

サインアウト・サインインすれば郵便番号で住所を入力できるようになる。


あと、LinuxとmacOSの切り替えはoption起動で切り替えるが、Linuxの更新時(毎日のようにある)には何度も再起動が発生し、ともするとoption起動だけではうまくいかないこともあるので、rEFIndをインストールしておくと便利。

sudo dnf install rEFInd

完了後、

sudo refind-install

とする。

このままだと、再起動時必ずrEFIndの画面になってうるさいので、設定を変更しておく。

fedoraのKonsoleで

/boot/efi/EFI/refind/refind.conf

を変更しておく。

timeout 20 (default)を

timeout -1

とすると、ほぼrefindが画面に直接出ることなく起動して便利。

しかし、optionキーを押してればstartup managerの画面が出てfedora、macOSを選択できる。

https://www.rodsbooks.com/refind/getting.html


おまけ

macOSのターミナルで以下を実行するとstartup managerでfedoraボリュームが("EFI Boot"でなくて)"fedora"と表示される。

sudo diskutil mount /Volumes/EFI disk0s1

sudo bless --folder /Volumes/EFI/EFI/BOOT --label "fedora"


2026/08/27 12:28

2026/08/27 14:46

② t2linuxのインストール


MacBook Pro 16" 2019で試しました。

https://t2linux.org

https://wiki.t2linux.org

に従う。Fedora KDE Plasma 44のインストールisoは

https://github.com/t2linux/fedora-iso/releases/tag/44.0

からダウンロードできる。

Fedora-t2linux-KDE-Desktop-Live-44.0.x86_64.iso.00

Fedora-t2linux-KDE-Desktop-Live-44.0.x86_64.iso.01

.iso00.とiso01の2つに分かれてる。これらを1つにする必要がある。

cat Fedora-t2linux-KDE-Desktop-Live-44.0.x86_64.iso.0* > Fedora-t2linux-KDE-Desktop-Live-44.0.x86_64.iso

とすれば良い。一つにしたisoファイルをbalenaEtcherでインストールUSBにする。

t2Macではデフォルトでは、外付けディスク(含USB)からの起動も禁止されてるので、起動時command + Rとして復旧ユーティリティで立ち上げ、ユーティリティメニューにある起動セキュリティユーティリティで変更しておく必要がある。

・ セキュリティなし

・ 外付けからの起動を許可

としておく。

あとは、optionキーを押しながら起動して、用意したインストールUSBで立ち上げ、①の場合と同じようにすればインストールできる。

試したMacでは、インストール直後からWiFiも利用できた。

日本語入力、郵便番号辞書、rEFIndなどは同じようにした。

インストール時は英語で行うが、インストール完了後は、設定(Setting)のLanguage & Timeで言語を日本語にすれば全て日本語で表示される。インストール時に日本語にすると、ホームフォルダー内の各フォルダーも日本語になってしまい、Konsoleで扱うときも日本語フォルダー名で入力する必要があり不便になるので、インストール時は英語でのインストールが良いと思う。


2026/08/27 14:46

2026/08/27 15:05

③ Appleシリコン機へのAsahi Linuxのインストール


MacBook Air 13" M1 2020で試しました。

なお、asahiはりんごの品種名Mcintoshの和名の旭です。Apple社がMacintoshを世に出す時に、1969年のWoodstock音楽フェスを成功させた音響機器メーカMcIntoshにちなんでこの名前を新しいパソコンのブランド名にしようと考えてMcIntosh社と交渉して、新パソコンのブランド名はMacintoshになったということです。

https://asahilinux.org/

にSafariでアクセスして、インストールURLをクリックすれば良い。

ディスクにあらかじめAsahi Linux用のパーティションを用意する必要もない。インストーラ内で指定すれば指定した容量で用意してくれる。

あとはインストーラに従えばインストールできます。MacBook Air M1 2020では何もしなくても、インストール直後にWiFiは使えました。

Asahi Linuxは内蔵ディスクにしかインストールできません。

Asahi Linuxのホームページによれば、M1、M2、M2 Pro、M2 Maxぐらいまでは大丈夫のようです。


2026/08/27 15:05

2026/09/01 13:58

kbuntu 26.0.4LTSを古いMacにインストール


古いMacとは上の書き込みの①に相当するMacです。

Linuxのカーネルは一つで同じですが、いろいろなディストリビューションがあります。大雑把にいってRedHat系のものとDebian・Ubuntu系のものに分かれます。FedoraはRedHat系でパッケージ管理はrpmというコマンドで行います。UbuntuはDebianのパッケージ管理を継承したもので、aptコマンドでパッケージ管理を行います。

UbuntuのLTSバージョンというのは5年間はサポートするものです。カーネルに少し古いものを利用して、長期間セキュリティアップデートを提供するバージョンです。長期間安定に使えることで人気があります。Ubuntuは従来Gnomeのデスクトップだったのですが、KDEのPlasmaデスクトップを採用したものがKubuntuです。これだと、見かけはほとんどFedoraと同じになります。

Kbuntu 26.0.4 LTSをMacBook Air 13" 2017にインストールしてみました。

インストール先は、あらかじめ内蔵SSDに、macOS(Monterey)のディスクユーティリティで100GBほど用意しておきました(exFAT)。


ダウンロード先: https://kubuntu.org からKubuntu 26.0.4LTSのisoファイル(for AMD)をダウンロード

balenaEtcher(https://etcher.balena.io)を利用してLive KbuntuでLive USBを作成します。


このLive USBでMacBook Air 2017を起動します。最初Live USBのチェックしますので少し時間がかかりますが、Live Kubuntuが立ち上がります。Install Kbuntuのボタンをクリックすればインストーラが立ち上がります。

言語: American English

時間帯を東京にすると日本語になりますが、この状態でインストールすると、インストール後シフトキーが使えなくなってしまうためにデフォルトのAmerican Englishのままにします。時間帯もデフォルトのままにします。

キーボード: Japanese (OADG 109A)にすればキーの刻印通りに入力できます。

マウス: トラックパッドを利用できます。

あとは画面の案内に従って、

User Name:

Account Name:

Computer Name:

Password:

を入力します。しばらくすればインストール完了しますので、再起動します。

この段階ではWiFiを利用できませんので、Ethernetアダプターでインターネットに接続します。Apple製のThunderbolt2接続のEthernetアダプタも使えますが、ちょっと面倒なので、この段階ではUSB接続のものを使う方が無難です。iPhoneのUSB接続のテザリングで行う人もいます。

Discoverを立ち上げて最新状態までアップデートを済ませます。

Setting: Region & Language: 日本語に設定

Date & Time: TimeZone: Asia、Tokyo

WiFi: Discoverで検索すると、Broadcom-sta-dkmsが出てきますが、これをインストールしてもMacBook Air 2017ではWiFiを利用できませんでした。ただ、別のもう少し古い機種だとこれでWiFiにつながります。

Kuan-Yi Li氏の「Fixing broadcom-sta-dkms on Ubuntu 24.04 Noble Numbat」という記事に対処法を書いてますので、これに従います。Konsoleで、

cd /tmp

wget https://archive.ubuntu.com/ubuntu/pool/restricted/b/broadcom-sta/broadcom-sta-dkms_6.30.223.271-29ubuntu1_amd64.deb

sudo apt install ./broadcom-sta-dkms_6.30.223.271-29ubuntu1_amd64.deb

としてエラーなく完了すれば、再起動後、WiFiを利用できるようになります。

日本語入力は上のFedoraと同じ方法でFcitx 5 - Mozcをインストールすればできます。郵便番号辞書も同じようにできます。

2026/09/01 13:58

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