人の声を消し環境音だけを残すには？

要求されるクォリティにもよりますが、ほぼ「不可能」と考えたほうが良いでしょう。音を扱う知識／技術／経験に長けた人になら、「実用的」な範囲で可能な場合もありますが、そういう人はこんな質問はしない、、、（質問をしてしまってることが、その不可能性の証明になってるとも言えます）。
FCE HD 付属の Soundtrack は、v1.5 で FCS の Soundtrack Pro の機能をかなり取り込んだように聞いていますが、「アンビエント・ノイズプリント」「ノイズプリント」と呼ばれる機能はありませんか？　あれば使ってみてください。
現場収録したオーディオのうち、セリフの無い部分のみを切り出して、繋いで繋いで繋いで（クロスフェードしたり、同じ音が続いてループ感が出ないようにする工夫は必要）、、、、擬似的な環境音を作って、アフレコ音声のバックに流す。適度に小音量で流す場合は、結構使いものになります。
現場収録した音の使用は諦め、市販の SE 集などから適当な環境音を見つけてきて使う（FCE HD にもいくつか付属のものがあるのではないでしょうか？）。なかなか希望に合うものが無いのが現実ですが、、、。
今から収録現場に出かけ、環境音のみを生録してきて使う。特定の時期、例えば収録時はお祭りだった、なんてことでなければ、一番結果は良いと思います。
＃最近の現場は知りませんが、俺の知っている、もう大昔と言ってよい頃は、本番収録の合間を縫って、現場の環境音のみを「別に」収録してくるのは、音声担当の重要な仕事のひとつでした。その「映画作り講座」では教えてくれなかったかなぁ、、、。もし、いま作ってるのが習作みたいなものだったら、次にステップアップするために授業料払ったと思って、今回は諦めちゃうのもあり、かと。

翡翠様、早速のサジェスチョンありがとうございます。
アフレコは最初は、最初はSoundtrackに書き出して、MA作業を行おうとしましたが、おしゃるとおり、私は音を扱う知識／技術／経験に乏しいため、直接FCE上で作業をしています。ちなみに、Soundtrack 1.5には「Noise Gate」と『Fat EQ」がついていますが、残念ながら私の今の力量では使いこなせません。
ノイズのひどい別のシーンではご指摘のとおり、環境音のみのクリップを繋いで対応したのですが、今回のシーンでは、役者の動作音を生かさねばならず、スーパーマーケットの中という苦しい制約があり、テイクを重ねることができませんでした。
FCEのAUエフェクトの中に「AUGraphicEQ」があります。
本当に初歩的な質問でとても恥ずかしいのですが、「人の声」というのはどれぐらいのHz数の帯域なのでしょうか？そこだけ下げて試してみたいのですが、他の音も消えてしまうのでしょうか？
無知な質問ですが、答えていただければ幸いです。
よろしくお願いします。

> FCEのAUエフェクトの中に「AUGraphicEQ」があります。
> 本当に初歩的な質問でとても恥ずかしいのですが、「人の声」というのはどれぐらいのHz数の帯域なのでしょうか？
男声、女声、それから個人差もありますが、話し声だと、概ね 500Hz 〜 5000Hz あたりですね。ただしこれは基音の周波数帯です。声には当然倍音が含まれていますから、それより上の周波数帯にも分布しています（成分の量としては、かなり少ないです）。
> そこだけ下げて試してみたいのですが、他の音も消えてしまうのでしょうか？
環境音には、人間の可聴範囲の周波数が、ほぼすべて含まれています。EQ で人声の周波数帯を下げると、同時に環境音のその部分の周波数帯が下がります。その影響で、環境音が非常に不自然なものになってしまう可能性が高いです。その不自然さが許容範囲かどうかは、自分の耳で判断してください。

＃書き直しました。
> FCEのAUエフェクトの中に「AUGraphicEQ」があります。
> 本当に初歩的な質問でとても恥ずかしいのですが、「人の声」というのはどれぐらいのHz数の帯域なのでしょうか？

男声、女声、それから個人差もありますが、話し声だと、概ね 500Hz 〜 5000Hz あたりが主成分ですね。それより上下の周波数帯にも分布していますが、量としては少ないです。

> そこだけ下げて試してみたいのですが、他の音も消えてしまうのでしょうか？

環境音には、人間の可聴範囲の周波数が、ほぼすべて含まれています。EQ で人声の周波数帯を下げると、同時に環境音のその部分の周波数帯が下がります。その影響で、環境音が非常に不自然なものになってしまう可能性が高いです。その不自然さが許容範囲かどうかは、自分の耳で判断してください。

翡翠様、初歩的な質問についても的確な指摘ありがとうございます。
やはり「AUGraphicEQ」では、アフレコの微妙なズレは消えても、同時に環境音の多くも失われてしまうようです。
今回のケースでは、最初のご指摘の「繋いで繋いで繋いで」方式がベターな選択のようです。ありがとうございました。
FCEを使っての今回の映画作りを通じて感じた事は、機器及びソフトの高性能化・低価格化により、我々アマチュア（ど素人）でもそれなりに訴求力のある作品作りに挑戦できる余地が生まれた事。FCEは確かに敷居を低くはしてくれましたが、iMovieとFCE HDの間には跳び箱10段以上の高度差が厳として存在する事。メディアを操る人たちがそこにどれだけの人と時間と資金を費やしているかという事です。
映像や音楽ソフトでは、特に知識／技術／経験ものをいう「システム化」されていない分野であり、同時に感性が問われる分野です。
しかし、これからは、私にはアマチュアが日常を題材とした発信の担い手にならなければという思いがあります。
そうした中で、このボードは我々にとってかけがえの無い存在であり、翡翠様のような方が、丁寧にノウハウを伝えてくださることに深い感銘を感じます。
蛇足ばかりのレスとなりました。
今後ともよろしくお願いいたします。