ピアノの音色について（電子ピアノ使用）

GarageBand 付属のピアノ音源に対する違和感とは、どういう点に対してでしょうか？
パソコンベースの音源の場合、レイテンシーと言って、外部の MIDI 機器で演奏したときに、鍵盤を押してから実際に音が出るまでに、若干のタイムラグがあります。そのため、演奏しづらいと感じることがあります。ピアノ系の音源では、音色のアタックが明確な分、一層目立ってしまいます。
レイテンシーは主に、Audio I/F とパソコンの CPU の能力によって、大きさが決まってきます。高性能なほど小さくなります。
また、アプリケーションや Audio I/F のドライバの設定によって、レイテンシーの大きさをある程度可変することができる場合があります。GarageBand の場合は、環境設定からオーディオ／MIDIを開き、「次の用途に最適化」というところを見てみてください。
サードパーティの Audio I/F をお使いなら、専用のシステム環境設定やソフトがあるかもしれません。
そういうことではなく、好みを含めて音質的な面に不満があるのなら、これはもう他の音源を当たってみるしかありません。GarageBand には、サウンドフォントの他に AudioUnits による音源の追加が可能になっています。
サウンドフォントはすでに試されたようですが、サウンドフォントの名前などを明記されないと何ともコメントできません。というのも、サウンドフォントは膨大な量が公開されており、フリーのものの限っても、数えきれないほどあります。とくにピアノ系のものは種類が多く、その質もピンキリとなっています。
ですから、試してみたものが、たまたま良くなかった、という可能性もあります。
AudioUnits にもかなりの種類がありますが、ピアノ系に限れば代表的なものは、以下のような感じでしょう。
http://www.kvraudio.com/get.php?mode=results&st=adv&soft=i&type%5B%5D=8&f=au&fe=au&osx=1&free=1&com=1&un=1&sf=0&receptor=&sort=1&rpp=15
他にも、サンプラーをベースにした AudioUnits にピアノのサンプルを組み合わせるという方法もあります。サウンドフォントも、GarageBand（というか、Mac OS X ）の DLSSoundDevice で再生するよりも、サードパーティの AudioUnits で再生したほうが、音質的その他が向上する場合が少なからずあります。
> ペダルの使用時に音がブチッと切れたり、
パソコンベースの音源ではサウンドフォントに限らず、（サスティーン）ペダルを踏んでの演奏は、CPU 負荷とメモリの使用量が急激に増加します。サウンドフォントの質が高くても、パソコンのほうの処理能力の限界で、そのような結果になることがあります。

ご丁寧に回答頂き、ありがとうございます。
MIDI使用に関して、
> 若干のタイムラグが
電子ピアノ本体からの出力に比べて、遅れるなあとは感じていました。
サウンドフォントを試してみて、こんな音質で出るなら我慢できる範囲だとは思っていましたが、
もちろん改善の余地があるならば是非試してみたいと思います。
>GarageBand 付属のピアノ音源に対する違和感とは、どういう点に対してでしょうか？
違和感というよりはご指摘の通り個人的な音質の好みかも知れません。
サウンドフォントを試してしまったのでどうしても比べてしまうのですが、音が軽い？ような気がしてしまいます。
サウンドフォントでは特に「CelvianoGrand2」系のまろやかな音が好みなんですが、他にも試した「Clavinova Piano1 V2.0」などに比べ、特に音が切れるときのなんというか、唐突に音が切れる感じというか、鍵盤がスイッチでオンオフ作業を繰り返しているような気が（実際そうなんですが…）してしまうのです。
GarageBand付属の音源ではそのような感じはあまりなかったので、PC自体の処理速度か、もしくはサウンドフォント自体に起因する物なのか判断に迷い、JamPackの音源ならば確実だろう…と考えたのですが。。
AudioUnitsに関しては、GarageBandとは全く別アプリと考えていました。
ご紹介いただいたホームページを元に「Bosendorfer 290」のデモを聞いてみましたが、これはすごい音ですね。
デモを鵜呑みにしていいのかはよくわかりませんし、現在のPCでの処理に不安もありますが、こちらの購入も含めもう一度検討してみます。

両方ともピアノのサウンドフォントでは有名なものですね。この二つを越えるものは滅多に無い上、Mac では利用できない形態で配布されてるものも多いんですよねぇ、、、。
これなんかどうでしょうか？（自分の Mac に何入れたかなと思って見たら、現在はこれでした）
ns_piano:
http://www.naturalstudio.co.uk/
http://www.naturalstudio.co.uk/ns_piano.html
比較的「まろやかな音」のタイプだと思うんですが、、（ピアノ以外にも、ここのドラム ns_kit7 は絶品です。フリー版で良いので、ぜひお試しを）。
zip を解凍した後、さらに sfArk を解凍して初めてサウンドフォントになります。sfArk 形式を解凍するには、
http://melodymachine.com/
にある sfArkXT を使ってください（もう持ってるとは思いますが）。
サウンドフォントは、サンプリングデータを１個のファイルに固めただけではなく、内部にさまざまなパラメータを持っています。「唐突に音が切れる感じ」というのも、それを調整すると、好みの感じに変えることができる場合があります（データ上不可能な場合もあります）。
問題はサウンドフォントのパラメータを調整するツールが Mac にはほとんどありません；；　Mac だとサンプラー系の AudioUnits に読み込んで、サンプラーのパラメータとして調整するのが簡単です（とは言っても、ピアノの場合調整箇所が膨大なので手間は、、、）。
> ご紹介いただいたホームページを元に「Bosendorfer 290」のデモを聞いてみましたが、これはすごい音ですね。
リンクを張っておいてなんなんですが、このクラスの音源になると、24bit/96kHz のサンプリングデータで構成されているので、GarageBand だとオーバースペックになってしまうので、ちょっともったいないかも＾＾；
このクラスのピアノ音源は、現物の音もかなり衝撃的ですよ。Bosendorfer 290 に限らず、できれば店頭で試奏してみるのをお勧めします。出音だけでなく、タッチの差が、製品ごとにかなりありますから。

全く大変遅くなりましたが、その後、結局Bosendorfer 290を購入してしまいました。
あまりにも良くて毎晩毎晩弾き込んでしまい、ここのところ寝不足気味です。
突然ピアノがとてもうまくなったような錯覚すら感じてしまいます…。
Bosendorferですが、やはりG4 867では、GarageBandからAACに書き出したりするような所で力不足を感じます。AACを聞いてみるとやはりぷちぷちと音が切れていますね。
ですが、直に電子ピアノから使う分には充分すぎるほど満足しています。
むしろサウンドフォントのCelvianoGrand2よりも、PCに無理なく音が出ているような感じです。
ご紹介頂いた「ns_piano」試してみましたが、まさにこんな感じのまろやかさが好みです。これは容量が軽いのに良い音がしますね。うちの環境ではCelvianoGrand2よりも無理がないです。AAC書き出しの時に使っています。
ですが「ns_kit7」もまたすごいですね、これでフリー版とは…。
今回はいろいろ勉強になり、またとても満足しています。
翡翠さん、どうもありがとうございました。