モニタの解像度について

>Ｍａｃのモニタ解像度は７２dpiなんだそうです。
ある意味ではいまでも72dpiですが、すでに違っているともいえます。順を追って説明します。
１）古代
初期のマックでは画面解像度は固定でした。９インチモニタで512x384。約72dpiです。
また、このころ販売されていたApple製プリンタImageWriterは144dpiと、72dpiの倍にしてありました。（PostScriptプリンタは整数倍にする必要がないので例外）
つまり、画面で見えるものと印刷されるもののサイズは一致していたのです。これをWYSWYG（What you see is what you get.)と呼びました。
２）中世
モニタ外付けのマックが登場すると、72dpiは維持できなくなりました。たとえば、Apple製の12インチモニタは640x480で76dpi、16インチモニタは832x624で70dpiとなりました。
72dpi近辺になるように努力されていたとはいえ、WYSWYGの意味は変質してゆきます。画面で見えるものが印刷物と完全に一致するのではなく、画面上に表示される定規の数値が、印刷物のサイズと一致すると考えざるを得なくなりました。
３）近世
マルチスキャンモニタの登場によって、常に約72dpiを維持するモニタ、というものは消滅しました。解像度をいかようにも変更できるようになったからです。
４）現代
液晶モニタの最高解像度に代表されるように、現在のモニタはもはや72dpiを意識していません。iBookが約105dpiになるのも、その一環です。
では、何が72dpiかといいますと、「72dpiで仮に表示したとすると、画面の表示と印刷物が一致する」という意味です。言い換えると、「このパソコンのアプリケーションは、72dpiのモニタで表示されることを前提に動作しています」という意味です。もちろん、画面の解像度に関わらず、画面上の定規の数値と印刷物のサイズは一致します。
個人的には、そろそろより高い値に基準を変更すべきだと思うのですが…（Windowsと同じでW3Cも勧める96dpiとか）。互換性を維持する上では難しいのでしょうかね。
///　野尻隆裕（Tell UsとFeedbackの記録→「拝啓　アップル様」)　///
P.S.
最近のApple製モニタ（23インチApple Cinema HD Displayと17インチApple Studio Display)は約96dpiです。NeXT stepも確か…。

なるほど。そういう事ですか、、
では約１０５dpiの方で計算して倍率を出せば
グラフィックソフトなどを使う時、実寸大で表示できるわけですね。
出力する解像度もいくらでも変更できるので計算するのが大変です、、（汗

まあ、Windows では 100%(96dpi?) 以外に変更するとまともに動かないのであんまり意味無いような。
個人的には OS でなくアプリケーションで対応すべきなのかなと思います。ちなみに Netcsape 6.2.2 には dpi を設定する項目があります。実際意味があるのかは謎ですが :P iBook だと 111dpi になりましたけどあってるのかな？
ディスプレィメーカが何 dpi か決めて設定ファイルでも配付するようにすればいいのかな？　液晶だと表示領域は調整できない(でも拡大表示して合わないとかいう人も出てくるのか？)のでわりあい正確な値が設定できると思うのですけど？　ADC ディスプレィは対応してくれててもよさそうですが...
過去との互換性については解像度の API を決めてそれを呼ばない過去のアプリケーションは「今 72dpi じゃないよ」と警告するように設定できるようにするといいのかも。