パーティション、って用語に聞き覚えはありますか?
実際には1台しかないハードディスクを、仮想的に2台に分けることです。2台つないだのとほぼ同じ状態になるのです。
利点としては、
1)マックの起動音の鳴ったときにOptionキーを押しっぱなしにするだけで、mac os xとmac os 9の起動を選べます。(同一パーティションにXも9も入れちゃうと、いちいちいったん起動してからコントロールパネル(Xではシステム環境設定)「起動ディスク」から選ぶ必要がある)
2)ディスクごとにメンテナンスかけられるんで、切った方が安定して使えると思われます。
難点は
1)一度、全部ハードディスクをフォーマットしなくちゃいけません。当然、Mac OS も入れ直しです。
2)1台のディスクを2台として使うので、十分なディスク容量が必要です。利用目的によりますが、10GB+10GBの20GBくらいはあった方がいいかもしれません。
で、方法ですが、9の方が使い慣れていそうですので、9のインストールから説明します。
まず「Mac OS 9」の「Install」のCDをマックにいれて、「C そ」キーを押しっぱなしで起動します。(OSのCDから起動)難しかったら、普通に起動した後、「Software Install」のCDを入れて、コントロールパネル「起動ディスク」でCDを指定して再起動でもいい。
次に、CDの「ユーティリティ」に入ってる「ドライブ設定」を起動します。
「ボリューム名」でハードディスクを選んで、「初期化...」をクリック。つぎに、「カスタム設定」で、パーティションを分ける設定をします。操作方法は画面を見れば何となくわかるかと。
重要なのは「分け方」ですね。どれくらいの容量のハードディスクを使っているかによりますが、いったい何ギガバイトのディスクをお使いでしょうか?
それから、不意のシステムダウンに備えたマックに生まれ変わらせたい場合、Mac OS 9用、Mac OS X用、ファイル保存用の3パーティションに切ることもおすすめです。いつもファイル用パーティションに自作のファイルをおくようにすると、後日のメンテナンスでのバックアップ作業が楽です。なお、フォーマットは、何ギガで切るとしても「Mac OS 拡張」をすべてのパーティションに選んでください。
これで、パーティションの個数と容量の数値を決めたら、「OK」をクリック。画面が戻りますので「初期化」をクリックすればフォーマットされます。
で、この後はMac OS 9の再インストール作業になりますが、もしも購入時に付属したアプリケーションも一挙にまとめてインストールしたかったら、CDを「リストアCD」に入れ替える必要があります。使いたいOSの機能やソフトを選択しながらインストールしたかったら(この方が容量を節約できる)フォーマット作業から続けてOSをインストールし、アプリケーションは付属のCDからインストールします。(iMacSE600(early 2001)って、アプリケーション単体のCDはありますか?)
CDを入れ替える場合は、いったん再起動して、起動音が鳴っているときにマウスを押しっぱなしにすると、CDが出てきてくれるので、交換してください。その後、「C そ」のキーを長く押せばCDから起動できるはずです。
Mac OS 9を入れ終わったら、CDをX(10.3)のに入れ替えて、Xのインストール作業をしてください。私は10.3は使ったことがありませんが、おそらくCD起動からやればインストールできると思います。
まとめると。
1)Mac OS 9のCDでパーティションを切る
2)Mac OS 9をインストールする(リストアCDの場合は再起動してCD入れ替えてから)
3)初期搭載アプリケーションを選択インストールするときはいったん再起動して、アプリケーションのCDから入れる
4)再起動してMac OS X 10.3のCDを入れてXのインストールをもう一つのパーティションにする
5)再起動してXの最初のセットアップ
6)システム環境設定の「Classic」で、別パーティションにさっき入れたMac OS 9を指定する。また、インターネットや電子メールの設定などもあればやっておく。
7)システム環境設定の「起動ディスク」で別パーティションにさっき入れたMac OS 9を指定して再起動。
8)Mac OS 9のセットアップをする。また、インターネットや電子メールの設定などもあればやっておく。
9)終了
おおよそ、こんな流れになると思います。では。