フォントについて

TrueTypeってのはギザギザのない文字を画面表示（印刷も）できるように開発されたアウトラインフォーマットの名前です。身近なところだとMac標準で付いてくるOsakaや平成角ゴシックなんかがTrueTypeフォントにあたります。
PostScriptっていうのはAdobeが開発した記述言語のひとつで、DTPに特化しているのが特徴の言語名です。PostScriptに関しては分かりやすく説明するのが難しいんですが（というよりできない？）、ここで聞かれているのは正確にはPostScript Type 1フォント（一般的にT1フォントとか呼びます）と言って、PostScriptという記述言語によって定義されてるアウトラインフォーマットの名前です。（十分、分かりづらいな・・・）
で、ATMフォントっていうのはそのPostScript Type 1フォントを画面表示時にギザギザさせずに表示させるためのデータを更に含んだアウトラインフォーマットの名前です。といっても、使用しているMacにATMコンパネがインストールされている必要がありますが・・。
なるべく簡略化してみたんですが、きっと分かりづらいですよね・・。DTP関連の仕事でもされるなら別ですが、そうじゃないなら、単に「TrueTypeは画面表示用」「T1フォントは印刷用」「ATMは両方OK」とか覚えておけばいいんじゃないでしょうか＾＾；

I. Sawadaさんに加えて
長所と短所として。個人的にはこう考えています。
■TrueTypeフォント　←アップルがはじまり
●長所
・ファイルがスーツケースがひとつなので管理しやすいです。
・価格が手頃です。
●短所
・印刷などの高解像度印刷機に対応していないので、その場合アウトライン化などの手間があります。
●インストールされるファイル
・スーツケース　←　アウトラインフォントが入っている
（丸漢フォントがあるものもあります。）
●その他
・２次スプライン曲線（ハンドルが１個）なのでアウトライン化するとATMフォントよりポイントが複雑になる
・印刷時の上限が一般的に600dpi
■PostScriptフォント　←Adobeがはじまり
●長所
・2400とか3600dpi等の印刷用の高解像度印刷機に搭載した同名フォントを利用できます。
・ソフトによっては文字詰めが自動化できる。
・PSプリンタの場合で文字量の多い文書はこちらの方が楽だと思います。
●短所
・プロテクトのかかったフォントは、HDやコンピュータを買い替えた時に再インストールの手続きが面倒だと思います。
●その他
・ATMがインストールされている必要があります。
・アウトラインデータが３次ベジェ曲線で作られている（曲線を描くのハンドルが二つ）
・OCFフォント→印刷時の上限が一般的に600dpi
・NewCID、CIDフォント→印刷時の上限が一般的に1200dpi
●インストールされるファイル
英語ポストスクリプトフォント
・スーツケース　←　ビットマップフォント
・ATMフォント　←　キレイな輪郭のアウトラインデータがここに
・AFMファイル　←　文字詰め情報（フォントによると思います）
PostScriptフォント日本語　OCFフォント
・スーツケース　←　ビットマップフォント
・丸漢フォント　←　スーツケースに入りきらないビットマップフォント
・ATMフォント　←　キレイな輪郭のアウトラインフォントがここに
・Common（フォルダ）
（フォントよってはイラストレータの詰め情報ファイルをカスタムインストールする）
PostScriptフォント日本語　CID、NewCIDフォント
・スーツケース　←　ビットマップフォントとアウトラインフォント（ATMフォント）が一緒になりました
・丸漢フォント　←　スーツケースに入りきらないビットマップフォント
・Common（フォルダ）
（フォントよってはイラストレータの詰め情報ファイルをカスタムインストールする）
■CIDとTrueType見分けるのは難しいのでメモしておくか、ATMデラックス等のユーティリティを利用して確認するのが良いと思います。
深く考えると説明しにくいのと知識不足ですが参考までにしてください。KAPPA

とても丁寧に説明してくださってありがとうございます。とてもよくわかりました（ほんとか？）。フリーのフォントをダウンロードした時にPSのほうだけファントスーツケースのほかになんかもう一つファイルがあって「これはコンピューターが文字を表示するときに使用するファイルです」と言われたので？と思ったのです。これもフォントのフォルダに入れるべきなのでしょうか？

＞　これもフォントのフォルダに入れるべきなのでしょうか？
そうゆうことになります。セットでひとつのフォントと考えておけばいいですよ。

わかりました。さっそくやってみます。ほんとにどうもありがとうございました。