mac68kにDebianをインストールしました

補足です。
MacのHDDにCDイメージを置いてインストールする場合、nativehdの中のinitrd22.gzではなくhd-mediaの中のinitrd22.gzを使用しなくてはなりません。
あまりやる人は居ないでしょうが。(^_^)

Xをインストールして、何とか動くところまでもってきました。
動くように設定するのに結構苦労しました。(^_^;)
3ボタンマウスのエミュレートもできました。
詳細についてはまた報告します。
＜残っている問題＞
設定は変えていないのに、Xが起動できるときとエラーになるときがある。
マウスのボタンが勝手にクリックされている状態。

Xのインストールなどの詳細です。
＜準備＞
まず、マニュアルには
「X の設定段階でハードウェアの検出を有効にするには、 X システムをインストールする前に次のパッケージをインストールしてください。
discover – ハードウェア認識システム。
mdetect – マウスデバイス自動検知ツール。
read-edid – VESA PnP モニタ用のハードウェア 情報収集ツール。」
とありますが、read-edidはm68kのものがなく、
# apt-get install discover mdetect
とします。(しかし結局手動で設定しなくてはならなかったので、これは無意味だったかもしれません。)
# dmesg | more
としてMacがDebian上でディスプレイデバイスをどう認識しているか確認する。(メモしておきましょう)私の場合、
macfb: mode is 640x480x16, linelength=2048
を参考にしました。
＜インストール＞
# apt-get install x-window-system
とすると設定をいろいろきいてきます。
Select the desired X server driver. には fbdev
Use kernel framebuffer device interface? には Yes
解像度には 640x480
色深度には 16
XkbModelには macintosh_old
マウスには adbmouseを選択、３ボタンマウスのエミュレートもオンにしておきます。
＜設定＞
きちんと設定できていない状態でXが起動してしまうのを防ぐため、ランレベルをカスタマイズします。
Debianのデフォルトのランレベルは２なので、
# cd /etc/rc2.d
# ls
とするとデーモンへのシンボリックリンクが表示されますので、S???dmをK100-???dmへリネームします。私の場合は
# mv S99xdm K01xdm
としました。
３ボタンマウスのエミュレートがまだできていませんので、
/etc/sysctl.conf
ファイルに以下の 設定を追加してください。
# 3-button mouse emulation
# 3 ボタンマウスエミュレーション
# turn on emulation
# エミュレーション開始
/dev/adbmouse/mouse_button_emulation = 1
# Send middle mouse button signal with the F11 key
# F11 キーでマウスの中ボタン信号を送る
/dev/adbmouse/mouse_button2_keycode = 87
# Send right mouse button signal with the F12 key
# F12 キーでマウスの右ボタン信号を送る
/dev/adbmouse/mouse_button3_keycode = 88
(わたしは日本語化していませんので日本語の行は入力していません。)
＜Xを起動する＞
# startx
できましたが、エラーになることも多いです。

蛇足です。
# dmesg | more
とは「dmesgで表示される内容をmoreに渡せ」ということです。
dmesgだけ実行すると1画面に収まらずに一瞬で最後まで行ってしまうので、moreでゆっくり見られるようにします。Enterを押下することで1行づつスクロールします。終了するにはqを押下します。
コンソールでテキストファイルを編集するには通常viを使います。
# vi /etc/sysctl.conf
ですね。
viの使い方については、私の表現能力の限界を超えているので他の文献をご覧ください。m(__)m

＞マウスのボタンが勝手にクリックされている状態。
純正マウスにしたら解決しました。
コラ−ニマウスが使いたいのに。(>_<)
中身を入れ替えるしかないか？！

マウスの中身を入れ替えて快適になりました。
Xの起動が不安定な件は、対処できそうにないので我慢して、
最後の野望X端末に挑戦です。
アプリケーションサーバーとなるVineのgdmで接続を許可して
# X -query VineのIPアドレス :1
とするとあっけなく接続できました。
しかーし！
Apple+F?が効かず、Xを抜けることができません。
これが最後の壁かな？

訂正です。
３ボタンマウスのエミュレーションに関してはできていません。
WindowMakerの設定でファンクションキーで該当メニューが開く設定になっていたのでできていると勘違いしました。
あとキーボードのマッピングもなんか変です。(+_+)
何かわかったらまた投稿します。

gnomeをインストールしたらXが起動しなくなったので再インストールしました。
＞# apt-get install discover mdetect
はしませんでしたが、問題ありませんでした。

ここまでの設定で、
# apt-get install discover mdetect
/etc/sysctl.confの編集
は必要ありません。
この状態での問題点は、
・ファンクションキーの割り当てがおかしい
・controlキーがマウス右クリックになっている
・テンキーの割り当てがおかしい
です。
まず現状を把握するためX上でxtermからxevを実行します。
xevのwindow上にマウスカーソルを置き、調べたいキーを押下すると、keycodeとkeysymがxtermに表示されます。
私の場合は
control=Button3
F1=130
F2=128
F3=107
F4=126
などでした。
「control=Button3」を変更する方法はわからないのでこれはそのままです。逆にcontrolを押下すれば右クリックでき、controlとマウスのボタンを同時に押下すれば中クリックできます。これで３ボタンマウスのエミュレーションはできたことになります。
しかしcontrolが使えないのでF4に割り当てます。（右シフトなど好きなキーに割り当ててもOKです。）
ホームディレクトリの.xinitrc（なければ作ります）に
USRMODMAP=$HOME/.Xmodmap
if [ -f $USRMODMAP ]; then
xmodmap $USRMODMAP; fi
と記述
ホームディレクトリの.Xmodmap（なければ作ります）に
clear control
keycode 130 = F1
keycode 128 = F2
keycode 107 = F3
keycode 126 = Control_L
add control = Control_L
と記述
これでstartxするとF4をcontrolとして使えました。
テンキーは面倒なので設定していません。(^_^;)

ここまででスタンドアロンでXを使えるようになりました。
しかし、非力なm68kマシンでアプリケーションからXまで使うのはやはりつらいので、X端末にします。
X端末とはOSとXサーバーだけを起動し、アプリケーションなどは別のマシンを利用するものです。MacOSXでもX11を使えるので、アプリケーションサーバーにできるかもしれません。私はVine Linux on Celeron 400MHzをアプリケーションサーバーにしています。
スタンドアロンでXを使う場合はX上でメニューからXを終了させれば良いのですが、X端末ではログアウトしかできず、キーコンビネーションでXを抜けなければなりません。
現状でスタンドアロンではcontrol+Apple+左右矢印でXを抜けて仮想コンソールに戻ることができました。
しかし、Vineへのログイン画面・ログイン後ともにcontrol+Apple+左右矢印は効きません。
Vineへログインしてxevで確認すると、F4がF4のままでcontrolになっていません。
Vineへログインする際のユーザーのホームディレクトリ（Vine上）に.Xmodmapを置き、F4をcontrolに割り当てると、control+Apple+左右矢印でローカルの仮想コンソールに戻ることができました。
Vineからログアウトせずに終了することになりますが、電プチよりはましでしょう。
これで当初の目標は達成したことになります。

＞Vineからログアウトせずに終了することになりますが、
＞電プチよりはましでしょう。
仮想コンソールからシャットダウンする際に自動的にログアウトしてくれました。
あと、色が化けていたのですが、色深度を16から15に変更して解決しました。なぜかはわかりませんが。(^_^;)

Debianは4月に3.1(sarge)から4.0(etch)にバージョンアップされていますが、現時点ではm68kには対応していません。
遅れてリリースされるという噂に一縷の望みを託しています。