内蔵のHDDの判定は最後になります。今回の経験を踏まえ、将来の予期せぬトラブルの原因切り分け、フェイルセーフやバックアップなどに利用するという目的で、予備用のHDDを購入した方が自分にとって得策かどうかよく考えてみてください。HDDの値段も手頃になっています。実装メモリは、インストールされているアプリケーションやマシンの使い方によって、また最大公約数的なパフォーマンスの期待有無により、2または4ギガです。ノートン以外ではDiskWarrior 3.0.3を1ヶ月に1〜2回程度の使用でよいでしょう。特に、Mac OS X 10.4 では、システムが大幅に変更されました。例えば、起動プログラムも変更され、システムの内部パフォーマンスを大幅に向上させるために、 cron, xinetd, mach_init, そして initなどのシステム実行の多くは launchdというものに移行しました。元々システムメンテナンスをしなくてもよいように設計されていましたが、 Mac OS X 10.4 はさらにその必要性を遠ざけています。
さて、頂いた情報を包括的に検討/診断すると、ご自身ですべての検証を行うには無理があります。作業の一部はライセンスを取得された修理エンジニアの領域に入るからです。検証のための予備用のメモリとHDDがないこともトラブルシューティングの範囲を狭めます。
■ポイントの整理
1)Status light の動作状況 については、故障箇所を示唆する症状と若干異なり変則性があります。PowerMac G5 では2〜6回までの点滅により問題の在処が異なる。1回の点滅は規定外。
A:規則的に速い速度で3回点滅またはフラッシュする場合:互換性欠如または動作不良。
B:規則的に速い速度で4回点滅またはフラッシュする場合:単体または複数のメモリモジュールの故障
2)丸一日以上放置していたマシンを起動させたところ、Status lightの点滅が無くなり、マシンが起動するもののBSDレイヤーで停止して、Mac OS X 10.3.x のシステム立ち上がりへの移行ができない。但し、1回だけ正常に立ち上がった。
通常は、インストールされているMac OS X オペレーティング・システム動作不良(例:システムファイルの異常や損傷)。但し、24時間後に起動するということはsource mesure unit (電源周り、電圧異常など)レベルの異常を示唆する。
3)『起動音はする時としない時がある。』これもPower Supply Unitやロジックボードの故障症状とは合致しません。但し、理論と現実では異なるのも有りで、この症状とシステム(OS)の継続的動作異常経験者(Apple US sites)でロジックボードまたはpower supply unit の交換に至った事例があった。
■トラブルシューティング手順の提案について
モニター映像状況 の貴説明は、丸一日以上放置していたマシンを起動させたことにより映ったが、それ以前は映らなかったという解釈をしますと、以下の手順です。
1.電源ケーブル両端を外す、タップ(ソケット)、ネットワーク装置(例:Ethernet, hub、モデム)を含む周辺機器の電源ケーブル両端を取り外す。コンピュータに一切のケーブル/コードを取り外し、12時間前後(ベストは24時間)放置する--- Source Measure Unit リカバリの実行。
2.屋内の配電盤を見た上で、極力他の電気製品に使用していない壁コンセントにコンピュータ電源ケーブルのみを差し込み、マシンに接続し、シングルユーザーモードで起動する--コマンドキーと「S」を押しながらシステムを起動。
3.#プロンプト画面で、fsck -fy をタイプし、returnキーを押し下げる。2回実行してください。結果がエラーや異常を報告した場合は、その正確なメッセージ内容を、他のマシンを使用して投稿してください。システムが正常な場合は次のステップへ進む。
4.#プロンプト画面で "hostinfo" (" "は除く/以下同じ)をタイプし、returnキーを押し下げる。結果は英語表記で表示される。"Primary memory available: "のライン箇所の内容を報告してください。
5.4番目の作業が終了したら、システム起動に移行せず、次のコマンドをタイプして、returnキーを押し下げて、マシンを終了させる。
"shutdown -h now"
とりあえず、以上です。ご報告の結果次第で、HFS Plus fiile systemの診断と修復をシングルユーザーモード起動(コンピュータと同梱されたMac OS X 10.3.xのdiscからの起動ですと、システムを起動しないといけないため。)で実行するか、HDD の初期化をするか、等々の検討します。