なるほど、状況が大体解ってきました。iDVDは、どうもQuickTimeの表示サイズで画面アスペクトを切り分けているふしがあり(マニュアルに詳細が書いてないので不明)、DVDの縦のビデオ解像度(フィールド数)に合致させて読み込んだ方が思い通りの結果になるようです。
つまり、iDVDに読み込む為には、まず縦を480pxに合わせた方が良いと言う事です。iDVDはSDのDVDしか作成できませんから、HD仕様の素材を流用する場合はSD DVDの解像度へ変更して読み込んだ方が、意図通りの結果に導きやすいです。
SD DVD解像度への変更は、QuickTime Proを所有しているのなら、「ムービーのプロパティを表示」で表れるウィンドウ上で操作するのが一番手軽です。
ビデオトラックの「ビジュアル設定」を表示し、「リセット」ボタンをクリックして標準のサイズに戻し、「アスペクト比を保持」のチェックボタンをOFFにした後、「調整後のサイズ」の入力欄に854と480をそれぞれ入力します。画面サイズの調整が終わったら、上書き保存し(新たに書き出す必要はありません/上書きしたくない場合は、Finder上で複製したものを使ってください)、iDVDに読み込みます。
>再生でコマ落ちが発生、音声が消失
新規に書き出す場合は、QuickTimeの設定を細かく調整する必要があります。コマ落ちしたのはおそらくデフォルトの「ロスレス圧縮」(アニメーション圧縮/最高)のままで書き出したからではないかと推測されます。ロスレス圧縮は非常に転送レートが大きいため、リアルタイム再生でコマ落ちする原因となります。ただし、iDVDに読み込んでMEPG2に変換されれば、コマ落ちは解消されます。
>AppleScriptの命令により表示サイズを操作する
AppleScriptからdocument及びtrackのdimensionsを書き換える方法です。以下のスクリプトでは最前面のムービーのビデオトラック全てに{854,480}を適用しています。
tell application "QuickTime Player"
tell front document
repeat with theTrack in tracks
if type of theTrack is "vide" then
set dimensions of theTrack to {854, 480}
end if
end repeat
end tell
end tell
取り扱い上の注意としては、documentの表示サイズとtrackの表示サイズの「2重変更」です。実はQuickTime7以降の表示サイズのAppleScript操作は、結構クセがあり、それなりにコツが必要となりますので、Pro版をお持ちの場合は、GUIから操作した方が無難かと思います。