古いスキャナを"SANE"で使おう。
アグファ社スキャナ「SnapScan_1212u」は、青白Power Macが発売された当初に入手できたUSBスキャナの数少ない選択肢でした。国産ではシャープ社しかUSBスキャナを出していなかったと思います。アグファ社はフィルム製造を主体とし、医療機器・業務用スキャナなどのメーカーでした。
アグファ社スキャナ「SnapScan_1212u」のドライバ"ScanWise"は、10.6から"カラープロファイルが見当たらない"とのコメントが出て使えなくなりました。
Agfa ScanWise cannot find Colorsync System Profile
http://discussions.apple.com/thread.jspa?threadID=2138205&start=0&tstart=0
この問題は汎用のスキャナドライバSANEにて解決でき、現在ではTWAIN SANEが利用できます。
次からダウンロードできます。
TWAIN SANE Interface for MacOS X
http://www.ellert.se/twain-sane/
各モジュールのインストールする順番と概要は、次の日本語サイトを参考にして下さい。
Mustekのスキャナ(Plug'nScan600CU/WM)をMacOSXで使う
http://www.geocities.jp/onforces7845/jkn02.html
isaak > Macintosh and Web >
http://homepage.mac.com/isaak1/iblog/B56609797/C1664775190/E20060817231510/index.html
なおモジュールの"gettext"は必要有りません。モジュールの"SANE-Preference-Pane"は無くても動きます。
3つのモジュールが本質的であり、"TWAIN-SANE-Interface"を最後にインストールします。
当方の場合、イメージキャプチャでは詳細設定のボタンでフリーズしました。つまりイメージキャプチャ標準のインターフェイスは使えませんでした。単にスキャンボタンのみ使えました。
またPhotoshop Elementsでは、解像度を75dpiにしてpreviewしないと全体が表示されません。その後、Geometryで読み取り範囲を指定し、その後に100dpiで読み取るなど、騙す必要がありました。
さらなる解決策を探し、"Scan Again"を見つけました。これはスキャナインターフェイスであり、SANEの下で動きます。次からダウンロードできます。これは問題なく働きました。
Scan Again
http://homepage.mac.com/dtlinker/ScanAgain/
情報は次から得ました。
Mac OS X Hints
10.6: Use some very old scanners under Snow Leopard
http://www.macosxhints.com/article.php?story=20091216155248868
アグファ社スキャナは旧Mac OSの時代の10年前の製品ですが、Mac OS Xにも"ScanWise"により対応し10.5まで問題なく使えました。選択範囲を複数同時に設定できるなど、今でも国産のドライバよりも優れた使い勝手を持っています。
以上の情報が、古いものを大事に使う日本人のユーザの方の役に立つことを願っています。アメリカのユーザは日本人と異なり物にこだわりが無く、古いものでも使う点は尊敬できます。ボードでアグファ社の同スキャナを見つけた時はうれしかったものです。