Hit-C さんによる書き込み:
“バグ”ではなく“仕様”ではないでしょうか?
少なくとも、iso-2022-jpで表現できる文字しか含まれていないのに、送信元のエンコードを無視してまでutf-8にして送り返すのは、「仕様のバグ(合理性のない仕様)」のように私は思います。
筋論としては全くおっしゃる通りだと思いますが、問題は、Windows 等が Shift JIS: 817C の MINUS SIGN の「−」を Unicode にマッピングする時点で、対応する U+2212 に割り当てず、U+ FF0D の FULLWIDTH HYPHEN-MINUS の「-」に割り当てるようなことをやっていることに対するマック側からの対応の“工夫”だと考えていますが、そう解釈するのは間違っているんでしょうかね? U+ FF0D の FULLWIDTH HYPHEN-MINUS は JIS (ISO-2022-JP) にマッピングされていましたっけ? Mac OS X 10.6 [Snow Leopard] の「文字ビューア」で確認した限りにおいては、MINUS SIGN の「−」は Unicode でも JIS (ISO-2022-JP) でも定義されているようでしたが、FULLWIDTH HYPHEN-MINUS の「-」は Unicode でのみ定義されているようでした。
こういうことに対応するために、Apple Mail から送信するメールにMINUS SIGN の「−」のように Windows とのやりとりで解釈が分かれる可能性のある文字が含まれていた場合には安全を見込んで、元メールが JIS (ISO-2022-JP) と表示されていても、解釈を一義的にするために Unicode (UTF-8) にして送信するのではないでしょうか?
ある意味、変則的な JIS (ISO-2022-JP) によるメールのやり取り
ユニコードが確立する前には、iso-2022-jpが日本語メールの文字コードスタンダードだったのですから、変則的ではないと思います(shift-JISなら変則的ですけど)。
でも、Windows は独自の変更を加えた文字コードのメールに JIS (ISO-2022-JP) の標識を付けて送信しますよね? Unicode が一般的になる以前から JIS (ISO-2022-JP) は事実上複数の定義が流通していたのではないですか? もちろん、JIS による定義は一義的でしたが、それを守らない企業があり、しかもその企業のやり方がデファクトスタンダードになっていたと...。
欧米でも、現在の標準的なエンコードはiso-8859-1のままです。
すみません、別に上げ足取りをするつもりはないのですが、「欧米でも」ではなく「米英でも」(=英語圏)でしょうね。私が海外から受け取る非日本語のメールは(米国からのものも含めて)ほとんどが ISO-8859-2 か UTF-8 です。
たまたま(というか互換性を意図して)iso-8859-1とutf-8は基本文字セット部分で同じコードなので問題が顕在化しないだけでしょう。
いや、Latin-1 以外の Latin-2〜6 ないし、ISO-8859-1 以外の ISO-8859-2〜10 の言語では文字化けは日常茶飯事でしたよ。受信したメールのヘッダ部分やウェブサイトのソースに charset= の定義が埋め込まれている場合には文字化けしませんが、それがない場合は日本語ほど酷くはありませんが、文字化けを起こします。
そもそもタイトルの「返信が化けて」は化けているわけではなく、先方がutf-8表示に対応できてないだけの話ではありますけど...ちゃんとヘッダにutf-8と明記してあるのですから。
その通りですね。ヘッダに utf-8 という標識が埋め込まれているのに文字化けを起こすというのは、相手が国産携帯メールで受信しているか、非常に古い OS ないし、Eudora のように未だに一定の人気はあるけれども、Unicode に(どころか JIS (ISO-2022-JP) 以外には一切)対応していないメーラーを使っているか、メーラーを使った POP 受信では問題はないけれども、ブラウザでウェブメールとして表示させるとどうやっても文字化けを解消できない Yahoo! Mail のアカウントを使っているか等が考えられるでしょうね。いずれにせよ、問題は受信者側にあります。
ともあれ、最近はWInユーザから化けてると言われることはめっきり無くなりましたね(ここ2-3年経験してない)。少なくとも私がやり取りする相手はutf-8で困ることは無くなっているように感じています。
Windows ユーザーではその通りだと思います。仮に多少文字化けを起こしていても気付かない程度になっているということもあるでしょうが。しかし、私の場合は苦情が増えています。いや、もっと正確に言うと苦情ではないのですが...。私がメールを送る相手の圧倒的多数は大学生世代です。今の世代はインターネットメールは、仮にアカウントを持っていてもまず使いません。あるいは、インターネットメールのアカウントに送信しても、自動で自分の携帯メールの方に転送する設定にしています。その結果、非常に多くのメールが文字化けをしてしまうようです。(かつては au で受信した場合には悲惨でした。1文字でも JIS (ISO-2022-JP) で表示できない文字が含まれていると、メール全体が化けてしまっていましたから。)で、実際に苦情につながらないのは、最近の世代は、読めなければ“気にならない”のでスルーしてしまうからです。恐らくこの問題は、国産携帯メールが Unicode に対応するまでは解決しないと思っています。
ところで、なぜにCP932の話へのリンク?現在のMailはutf-8になりますよね?
いや、Windows の場合、JIS (ISO-2022-JP) と言っても実は変則的だと言うことの説明のためです。
ちなみに、最新の Apple Mail では Unicode (UTF-8) になるのですか? と言うことは、CP932 化の評判があまりにも悪かったために、“元に戻した”ということですかね? 確か、以前も少しでも解釈に問題がありそうな文字が含まれていると、Apple Mail は Unicode (UTF-8) にして送信していましたからね。
Apple Mail の不便なところは、アップルの解釈で問題ありと思われる文字が含まれていると、Unicode (UTF-8) でしか送信できなくなってしまうことです。例え文字化けしても良いから、強制的に JIS (ISO-2022-JP) のまま送信したいと思ってもそれができないのは不便です。
同時に、かつて iPhone の iPhone Mail は登場時期には Unicode (UTF-8) 以外では送信できなかったのに、最近では JIS (ISO-2022-JP) がデフォルトになってしまったようで、確かに便利になったのかも知れませんが、私的には時代に逆行している行為だと思っています。