AppleScriptについて

D.O さんによる書き込み:

古いものでも問題ないのでしょうか？

問題有りのハズです。ただ、使う機能により「古い」ものでも良いところもあるでしょう。

参考になるWebページや書籍などを紹介していただけないでしょうか。

AppleScriptに関して閲覧したことはありませんが、AppleのADCなんかを参考にしてみては如何でしょうか。英語で探せばそれなりに参考になるのではないかと思います。

標準のMail.appで受信したメールの本文をテキストファイルとして書き出してデスクトップに保存することを自動化

書籍などもかなり古いものしか見当たりませんでした。

古いものでも問題ないのでしょうか？

まったくの白紙からの勉強となると大変ですよね。

古いものでも、それらを参考にして「応用」アレンジすれば・・・例えば

AppleScriptでのメール受信について

iMacintoshi wrote:

古いものでも、それらを参考にして「応用」アレンジすれば

基本的な考え方や用語の概念などは変わっていないので、基本を勉強する、という意味合いでは古いものでも相応の役に立つと思います。また、基本的な考え方を身に付けていれば、あとは応用がききやすい、ということも言えると思います。ただ、古くても、と言っても、OS9用とか、あまり古いのも意味ないでしょうけど。

できれば、薄い内容を砂糖でくるんだようなものではなくて、どっしりと読みごたえがあるものがいいのですが、日本語では少なくとも最近は書物として出ていないようです。困りましたね。まぁ、古書などで翻訳物とかの厚い奴を読んで、あとは Web で補っていく、あたりが現実的でしょうか。

英語で問題ないのなら、一般書でいろいろ出ています。以前評判が良かった Danny Goodman のハンドブックの OS X 用バージョンは、最終版が 2005のようですが。

はやく電子書籍が普及して、音楽みたいに、絶版ものの入手をたやすくしてほしいと思う今日この頃。

冒頭が「AppleScriptを勉強したい…」ということなのでこちらについてから、私の経験がお役に立てればよいのですが…。

素人の私はたま〜にしかスクリプトを書かないので「あれ、どうだったっけ？」と他の言語とこんがらがったりした場合、Mac OS X 10.2 当時の入門書を引っ張り出すことがありますが、基礎的な部分についてならきちんと役立っているといえます。

AppleScriptを勉強し始めた頃にやりたかったことがほんの単純なことだったので、購入したのはその1冊だけでしたが「姉妹刊も入手しておけば参考事例がもっとあったかなあ…。」と今では思っています。その後 Mac OS Xの進化に合わせた改訂すらされていないようで、今後新たに出版される可能性も薄いように思われます。

「AppleScriptを勉強する」のであれば入手可能な参考文献は古くても決して無駄ばかりではないと思いますし、勉強を「始める」のであればなおさら入門書として書かれているものが手がかり足がかりになってくれるはずです。

「Mac OS X 10.6 環境で手元にある入門書をたよりにAppleScriptの勉強を始めたとしたら」を想像して見ましたが ( 実際に細部まで確認してないのでごめんなさい )、読み替えなければならない部分も当然ありますが、全然役に立たないことは決してないんじゃないかと思います。

AppleScriptはアプリケーションや Mac OS の機能を部分的に利用して、あたかも専用アプリケーションを実行したかのようにユーザが希望する処理を行うものなので「AppleScriptでこんなことがしたい」という場合、

・スクリプトとして実行可能なものが書けるようになる（完全にマスターするまでになる必要はないと思います）。

・AppleScript自体が持つ機能に、Mac OS のどの機能と、どのアプリケーションのどの機能を組合せれば希望する処理となるかを調べる ( 探す )。

・実際にスクリプトを書く。

おおまかにはこんな段取りになると思います。

次に、冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、「AppleScriptを勉強する」ことと「Mailメッセージをテキストファイル化する」ことは別個のものとしてある程度の距離を置いて考えた方が良い可能性もあります。後者が早急に必要であれば Mailアプリケーション自体にテキストファイルとして書きだす機能があります。（これはご存知の上で一括自動処理を行いたいんですよね？）一方、私はこれまで「そうそう、これがしたかったんだ！」とドンピシャの事例が載っているプログラミングの参考書に出会ったことがありません。多少時間はかかっても言語習得の船で河を渡ろうとしたら大海原で途方に暮れる思いもしました。

脅かすつもりでも、「スクリプトといっても言語の習得だから覚悟が必要」などと上からものを言うつもりでもありません。私自身何年もかけて少しずつしか勉強できていません。模範解答を求めることを急ぎすぎて手段の習得と目的の達成の両方を投げ出しそうになったという私の経験は余計なお世話ですよね？（失礼しました…。）

AppleScriptをきちんとマスターできているとは言えない私もいまだに勉強中なのですが、やりたいことをかなえてくれる「呪文」は今ではもっぱら 「AppleScript Language Guide」で探しております。ただしこれはAppleScriptの「入門書」にはなり得ないと思います。込み入った操作が必要な家電製品や機械には（主に日本製の場合）直ぐに動かすのに必要最低限の「クイックレファレンス」と詳細な「レファレンスマニュアル」がついている場合がありますが、「AppleScript Language Guide」は「レファレンスマニュアル」の方になります。ただ、用語の使い方に主眼を置いているだけにサンプルスクリプトはごく単純なものばかりなので ( そのままで実行可能なものばかりではありませんが )、ある程度スクリプトが書ける ( 読める )ようになれば参考になる ( 流用できる )ものが見つかるかもしれません。

「AppleScript Overview」も本当に「概説」でしかなく、こちらも習得のための「入門書」にはなりませんが、これとこの周辺を読んでいただければ先ほど「AppleScriptを使わなくても良いかもしれない可能性」についてあえて触れた理由がおわかりいただけるかもしれません。

残念なことにこれらの文献は日本語化されておらず、apple.jpの中から探そうとすると非常に遠回りになってしまいます ( 結局米国の developerサイトに飛ばされるだけで「これでいいのか apple.jp！」って思ってしまうのは私だけでしょうか…？)。apple.comから探し始めてもなかなかたどりつけませんでしたが、URLをよくよく見てみれば developer. が apple.com の上位だったんですね…。

こんな程度の私はこういったものを参考に AppleScript を勉強していますと、長々と書いてしまいましたが、勉強仲間が増えることを願っております。

ちなみに米国 developerサイトにある文献なら Mac OS X 10.5 まではしっかり対応できていると思います。

Terminal コマンドを覚えShell Scriptを組むほうが簡単です。AppleScriptリファレンス本などでAppleScriptでしか出来ない事(MenuやWindow操作など)を調べShell Scriptに組み込む。これならAppleScriptを敢えて覚えなくても良いしTerminal コマンドの使い方を覚えるだけで済み将来もズーと使えます。