外付けHDDでの起動とアプリケーション

ロキュータス さんによる書き込み:

システムは外付けHDDで、アプリケーションは内蔵or外付けのどちらが処理的に良いのでしょうか？

総合的にどちらが良いかは、判断しかねますがスピードの点では「早いHDD」に入れた方が早くなるはずです。ただし、スピード差によっては大してかわらないこともあり得ます。例えばMacBook Pro(Late 2007)にFireWire接続外付けHDDを接続して試したら、外付けHDDの方がスピードが速かったです。なので、大量のファイルをコピーしたりする作業は外付けHDDで行った方が早かったです。

> 内蔵HDDよりもFirewire接続の外付けHDDにシステムを入れた方が、

> 処理（？）が速い

そんなことは無いと思います。内蔵の方が速いと思います。内蔵ドライブが接続されているバスの速度の方がfirewireよりはるかに速いです。最近のhddは速いですから、firewireに繋ぐと、firewireの速度が速度の上限になります。ま、でも、firewireから起動したからといって、体感上ひどく遅いということも無いですけど。

> この外付けHDDを起動ディスクにすることにチャレンジしようと思ってます。

外付けドライブを繋いでおいて、インストールdvdで立ち上げ、インストール先に外付けhddを選ぶだけです。ただ、外付けhddは、通常購入した状態のフォーマットはmacosxを起動できるguidパーティション方式になってないので、このパーティション形式でフォーマットする必要があります。

> 内蔵HDDで使用しているアプリケーションソフトなども外付けHDDに、

> インストールし直すべきなのかわかりません

インストールdvdで立ち上げて、インストーラのディスクユーティリティで復元を実行すれば、内蔵ドライブの起動ボリュームの丸ごとコピーを簡単に作れます。これなら、設定、アカウント、アプリ、itunes、iphoto、mail などのデータもすべてそのままコピーされ、そのまま実行できます。ソフトによっては、復元の方のボリュームから実行すると、最初にシリアルナンバーなどの入力が促されることがあるかもしれません。でも、大部分のものはそれも要求されません。

復元で丸ごとコピーを作った時は、最初の起動はインストーラの起動ディスクで外付けドライブを指定して起動する必要があります。でも一旦起動させれば、後は、オプション起動を利用しても普通に起動できるようになります。

ロキュータスさん、こんにちは

外付けハードディスクにした方が高速になるという根拠は、次の2点によると思います。

1. Mac miniには2.5"のハードディスクが内蔵されている
2. 2.5"ハードディスクよりも、3.5"ハードディスクのほうが高速

ただ、現実的にどれだけの差になるかという点についてはわかりません。PowerPC時代ならば、FireWire接続の3.5"ハードディスクの方が高速だったと思うのですが。逆に言えば、外付けハードディスクであっても、2.5”ハードディスクを採用している製品では高速化は見込めないとなります。

すでに外付けハードディスクがあるのならば、内蔵ハードディスクと外付けドライブの間でXBenchなどで転送速度を比較してみてはいかがでしょうか？そうすれば、どちらのほうが高速かが一目瞭然です。

《書き込みにコメント付け隊》

いとうみきでした

いとう みき による書き込み:

PowerPC時代ならば、FireWire接続の3.5"ハードディスクの方が高速だったと思うのですが。

トピ主さんへ。

Mac miniの初期モデルで、これを確認しました。

動作中のコネクタの抜けが怖いので、テストだけで止めました。

XBenchなどで転送速度を比較してみてはいかがでしょうか？

Mac mini Late2009で計測してみました。

内蔵HDD：Hitachi HTS545050B9SA02 (2.5inch 500GB 5400prm)

DiskTest 51.19

Sequential 106.91

Uncached Write 125.12 76.82 MB/sec [4K blocks]

Uncached Write 72.17 40.84 MB/sec [256K blocks]

Uncached Read 107.97 31.60 MB/sec [4K blocks]

Uncached Read 158.61 79.72 MB/sec [256K blocks]

Random 33.65

Uncached Write 12.00 1.27 MB/sec [4K blocks]

Uncached Write 76.89 24.62 MB/sec [256K blocks]

Uncached Read 68.57 0.49 MB/sec [4K blocks]

Uncached Read 126.16 23.41 MB/sec [256K blocks]

外付HDD Case：秋葉館 RGH35MC (inXtron SK-3500 Super-Sと同製品)

外付HDD：Hitachi HDS5C3020ALA632 (3.5inch 2TB 5400rpm)

※ Firewire 800で接続 (ブリッジチップは、OXUF-934DSb)

Disk Test 48.12

Sequential 69.31

Uncached Write 79.78 48.99 MB/sec [4K blocks]

Uncached Write 75.28 42.59 MB/sec [256K blocks]

Uncached Read 45.03 13.18 MB/sec [4K blocks]

Uncached Read 103.26 51.90 MB/sec [256K blocks]

Random 36.86

Uncached Write 12.51 1.32 MB/sec [4K blocks]

Uncached Write 102.15 32.70 MB/sec [256K blocks]

Uncached Read 91.36 0.65 MB/sec [4K blocks]

Uncached Read 127.55 23.67 MB/sec [256K blocks]

粕谷さんのポストによれば、やはり全体としては、2.5' hdd でも内蔵の方が速いようですね。

後もう一点追加します。

> また今後はbootcampの使用など考えており、もう少しHDDの容量が欲しいと思いまして、

bootcamp でwindowsをインストールできるのは、内蔵ドライブのみです。外付けから起動していても、bootcampでwindowsパーティションを作れるのは内蔵ドライブの方のみです。windowsそのものが、（3rd party のユーティリティを使わない限り）、外付けからは起動できません。

ロキュータス さんによる書き込み:

細かい読み方があるのでしょうが、大雑把にDiskTest数値が大きいと速いんでしょうか？

そうです。

となると、私の場合は外付けのHDDの方が速いんでしょうか？

Sequentialというのがほぼ互角で、Randomの差があるようですが、これが体感できるかは疑問符がつきます。なお、OSの起動などはRandomの数値の方が影響が大きいといわれておりますが、どの程度差がでるのかは試さないとわからない気がします。

> 私の場合は外付けのHDDの方が速いんでしょうか？

random の数字が若干速いので、外付けの方が速いといえるでしょう。でも、ちょっとこの比較はフェアじゃありません。内蔵は120 gb で外付けは500 gb だからです。粕谷さんは両方とも500 gb で比較されてます。それで見ると、必ずしも外付けは速くないです（ほとんど互角）。ディスクの容量が大きくなると、一般的に、記録密度が上がりますので、読み書きは速くなります。120 gb のドライブですと１世代（？）前のドライブですので、500 gb のドライブと比べれば大分遅いです。

それから、windows をインストールされるなら、外付けからの起動では内蔵にもインストールできませんよ。（前の書き込みは内蔵ならインストールできるような書き込みをしましたが、間違いです）bootcamp に頼らずに、内蔵ドライブ全体をwindowsにしてしまうなら出来ますけど。外付けでmacosxを起動、内蔵からwindowsを起動です。

Hitachi HTS543212L9SA02（2.5インチ 120GB 5400rpm）

内蔵HDDは、160GBプラッタ x 1枚、2ヘッド構成のHDDですね。

私のMac miniのHDD(HTS545050B9SA02)は、250GBプラッタ x 2枚、4ヘッド構成なので、若干、速度が上です。

プラッタが、HDDに内蔵されている磁気ディスク1枚あたり、両面の合計記録容量です。

プラッタ容量が大きいほどディスク１枚あたりの記録密度が高いので、１回転あたりのデータ記録容量も多くなるため、回転数が同じでも、速度が速くなります。

Drive Type ST332082 0A（3.5インチ 320GB 7200rpm）

こちらは、160GBプラッタ x 2枚、4ヘッド構成ですが、UltraATAのHDDなんですね。

私が比較に使用したHDS5C3020ALA632は、667GBプラッタ x 3枚、6ヘッド構成、SATA-IIIのHDDです。

このため、ロキュータスさんがお使いのLaCieの回転数が7200回転なのに、ウチのHDDが5900回転にも関わらず速度が早いという結果になっちゃってます。

まあ、LaCieのHDDの数値が、ほぼFirewire 400の限界に近い数値なので、HDDの性能だけではなく、Firewire 800との差でもありますが…。

それでも、ロキュータスさんの使用機器の場合、LaCieの外付HDDのほうが、内蔵120GBよりも若干良い数値ですから、Firewire 400の転送速度がネックにはなるものの、ほぼ同等の使用感になると思います。

ただ、LaCieに内蔵されているSeagate ST3320820Aは、それなりに発熱するドライブです。

その上、LaCieのHDDケースには冷却ファンや大きめの通風口などが無く、筐体の金属部分全体で放熱させる方式なので、外付HDD周りの通気性には気を使ったほうが良いと思います。

システムドライブにすると、HDDに頻繁にアクセスするために発熱量も増えますから、放熱が追いつかなくなるとHDDの寿命が縮まりますし、動作が不安定になる可能性もあります。

ウチのMac miniと外付HDDは、アルミのスノコを置いたメタルラックに置いて、下から冷却ファンで送風しています。