jpon さんによる書き込み:
現在は,eml形式で保存していますが,まとめて数個のmailを1つのファイルで保存できないので手間ですね.
eml ファイルをまとめて mbox ファイルに変換するユーティリティがありそうな気もしますが...。
Apple Mail も以前は mbpx 形式だったように記憶しています。これはメールボックス全体が1つのファイルなので取り扱いやすいというメリットがありますが、私は何度も経験したことなのですが、mbox ファイルが破損すると、あらゆるメールに影響があります。メールソフトがクラッシュした後で、リストにあるメールを開こうとすると、色々なメールの部分が混ざって表示されたりします。経験的には非常に壊れやすい。その点 eml のようにメール単位で管理すれば、被害もその1通だけで済みます。(特に Eudora の mbox ファイルがよく壊れました。)
また、mbox ファイルに保存されているメールは文字コード形式が千差万別なので、エディタで開いてメールの内容を確認しようとしたりすると大変です。ども文字コードを選んでも、必ずそれとは違うエンコードのメールが含まれていますから、いずれにせよ、文字化けの嵐になります。
結局、メーラーにインポートして読むことになります。が、これはこれで結構な手間です。
また、昔はハードディスクのブロックの最小サイズが HDD の容量に応じて大きくなっていったため、ファイルサイズの小さなファイルを大量に保存すると、恐ろしく大量の HDD の容量が消費されることになっていました。例えば以前は 16 bit アドレスでアロケーションブロックを割り当てていたため、ドライバの最大ブロック数は「65,536」となりました。ハードディスクのサイズをこれで割ったものが最小ブロックサイズとなりますが、HDD の容量が大きいほど、最小ブロックサイズも大きくなることがわかります。
2 GB の HDD の場合だと、最小ブロックサイズは 32 KB となります。例え、1 KB のファイルであっても、最低でも HDD の 32 KB を占有してしまうわけです。33 KB のファイルだと 64 KB を使ってしまいます。
仮に 15 KB のファイルを 1000 保存したとすると、実際のファイルのデータ量は 15,000 KB なのに、HDD の容量は 34,000 KB も使われてしまうことになります。恐らくこういう問題もあったので、mbox のように1つの巨大なファイルにメールをまとめることが経済的だったのだと思います。
ところが、現在の HFS+(Mac OS 拡張フォーマット)ではブロックサイズが 4 KB になっていますので、15 KB のファイルは 4 ブロック、16 KB を占有することになります。ファイルごとに 16 KB を使うのですから、1000 ファイルで HDD の使用量は 16,000 KB で済んでしまいます。以前のファイルシステムでは 15,000 KB のファイルを保存するのに 19,000 KB も使えない無駄なスペースが浪費されたいたのが、現在の新システムではたったの 1,000 KB の無駄で済むようになりました。しかも現在はストレージの容量が爆発的に増大していますので、昔と比べれば 1,000 KB の無駄など無視できる状況になったわけです。
恐らく、それでより安全なメールごとのファイル保存に移行したのではないかと想像します。
本当の理由は別にあるのかもしれませんが。
なお、大量の eml ファイルが保存されているフォルダの中身を確認するには、リスト表示にして、先頭の eml ファイルを選択してから {space} バーを押すと、Quick Look 画面でメールの中身がレイアウトごと高速に表示されます。そのまま下向きの矢印を押していくとメールの中身がパッパッと変わっていって、簡単に確認できます。
Spotlight はシステム関連のフォルダは検索しないのですが、以前は .Apple Mail のファイルも Spotlight で検索できていたように記憶しています。Finder 上で検索すると、eml のファイルもヒットしたので便利だったような。ところが今は Apple Mail のフォルダは検索されないようですね。不便になりました。