印刷不可、コピー不可のセキュリティ付PDFが簡単にセキュリティ解除されてしまう事が判明、対策は如何に？
Pages09バージョンにて作成した文書をPDFにて作成する際、セキュリティオプションでパスワード設定し、書類のプリント許可、内容コピー許可のセキュリティ設定を行うことで、閲覧はできるが、文書印刷やコピー防止をされないようにしていました。
最近になり、こうしたセキュリティ対策をしても、フリーソフトで簡単に解除できてしまうことを知り、実際に使ってみたところ、本当でした。
何のためのセキュリティなのか、ここまで簡単にできてしまうと、PDFを特定の人に提供している立場としては考えてしまいます。
より高いセキュリティ対策をしているPDFの作成は無理なのでしょうか。
尚、PDF以外に、EPubも検討しましたが、印刷はできなくても、内容コピーは簡単にできてしまうようです。
MacBook Pro, Mac OS X (10.5.8), Pages09
> より高いセキュリティ対策をしているPDFの作成
PDF のセキュリティレベルにはいろいろあるようです。
http://www.antenna.co.jp/pdf/reference/SecurityEncryption.html
Pages で採用してるのは PDF 1.3 レベルのものようです。Adobe Acrobat などを使えば、1.6 でも使えます。すると、AES暗号化も使えますので、セキュリティは上がるかもしれません。でも、PDFリーダーが対応してないと暗号化を解除できなくなるみたいです。
セキュリティを上げたいなら、この辺をよく研究してみては？
迅速で、かつ、大変、参考になる回答、感謝します。
PDFのセキュリティレベルなるものがあるとは、まったく知りませんでした。
こちらのPagesで作成したセキュリティ付PDFの情報を見ると、PDF1.4 であることが分かりました。
どうやら、私が見た解除フリーソフトは、PDF1.4あたりまでは解除してしまう能力を持っているようです。
勿論、1.5、1.6も、解除してしまうプログラムも探せば、どこかに存在しているのかもしれません。
セキュリティ付のPDFだから安心するのではなく、常に解除される最悪の可能性も想定した上で、最新のAcrobatなり、高いセキュリティレベルを設定できるPDFファイル作成ソフトを使うということが大事なことだと思いました。
どのソフトが、どのぐらいのセキュリティレベルのPDF生成機能を持っているか、数字で一目で分かる一覧表があるといいのですが、地道に探してみます。
ありがとうございました。
Acrobatでセキュリティー設定する際も、ソフトによってこれらの設定が無効になることがある旨の警告メッセージが出ます。実際、Mac標準のPreviewだと印刷不可設定は有効でもコピー不可設定は無効になってます。
そもそも画面に表示できた時点で、画面のスクリーンショットを印刷するとか、それらをOCRにかけてデータ化するとかは可能ですから、読めるのにコピーや印刷を不可にするというのは限定的なセキュリティーでしかないことは確かです(複雑なパスワード設定していてもパスワードを知らない第三者が容易に読めるといったことがあれば大きな問題ですが、今回の問題提起は相手が閲覧する権利を有することが前提ですよね？)。
自分も完全フリーではないpdfを配布することがありますが、これらのセキュリティーオプションは利用者に対して「第三者への配布、印刷、コピペ行為は許可しない」ことを配布時に文面で明記したうえで、補助的に設定する(善意の利用者が不用意にルールを破らないようにする)ものだと割り切っています。あくまでも「自分は最大限努力したので、認めていない行為が行われた場合には全ての責任は利用者に帰する」という言い訳をするためのものかと。
仮に誰にも破れないセキュリティーシステムがあるのだとすれば、それは誰も利用できない情報であるということになってしまいます。利用可能な情報である以上は意図的な悪用を止めることはできませんから、如何に悪用を防ぐかに腐心するより、悪用があり得ることを前提にして、利用者に対する啓蒙や悪用に対する罰則の明記などで対応するほうが現実的でしょう。
印刷不可、コピー不可のセキュリティ付PDFが簡単にセキュリティ解除されてしまう
