iCloudキーチェーンを利用している場合、Macのローカルのキーチェーンの存在意義は?

変な質問ですいません。


iCloudキーチェーンが登場する前から、自分のMacではOS Xの機能としてのキーチェーンを利用していて、ログインパスワードなどをそこに保存していました。

それらは、デフォルトの「ログイン」という名前のキーチェンに保存されています。


iCloudキーチェーンの機能が登場してからは、iPhoneとログイン情報を共有する目的でiCloudキーチェーンを使っています。

Mac上のキーチェーンアクセスを起動すると、「iCloud」という名前のキーチェーンが自動的にできていて、iPhone上で「キーチェーンに保存」としたログイン情報はこの「iCloud」キーチェーンに保存されているようです。


で、はたと思ったのですが、こうやってiCloudキーチェーンを常用する場合、Mac上のローカルのキーチェーンである「ログイン」キーチェーンは何のために存在するのでしょうか?

iCloudキーチェーンを使うようになってもMac上のローカルのキーチェーンは残っていて、Mac上のSafariで新しいウェブサイトにログインして「パスワードを保存する」と指定したらローカルの「ログイン」キーチェーンのほうに保存されるように見えます。


同じウェブサイトに対するログイン情報(アカウントとパスワードのペア)が、iCloudキーチェーンと、Mac上のローカルの「ログイン」キーチェーンの両方にあったり、時にはログイン情報の中身が食い違っていたり、というのは混乱の元なので、もしかしたら、iCloudキーチェーンを利用開始する際に、Mac上のローカルのキーチェーンの内容はすべてiCloudキーチェーンへ移動させて、ローカルのキーチェーンは削除して使わないようにする、というのがAppleの想定する使い方だったりするのかな、なんてことを考えたのですが、これは合っているでしょうか。

MacBook, OS X El Capitan (10.11.6), Late 2009

投稿日 2016/10/02 04:15

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2016/10/02 05:24 ni_ki への返信

いつもありがとうございます。


一瞬、「ネットに繋がらない時のため」とおっしゃってるのかと解釈してしまい、「だったらiCloudキーチェーン全体をデバイスローカルにキャッシュしてオフラインでも参照できるようにしておけばそれでいいのでは」という反論を思いついたのですが、そうではなく、「あえてサインアウトした状態で使いたいこともあるというような人のためにあるのでは」という意味なのですね。


というか、よく考えてみたら、「複数のキーチェーンをあえて使い分けるニーズ」というのが、そもそも自分には理解できていないということに気がつきました。(^^)

2016/10/02 05:26 Aki への返信

iCloud キーチェーンは、複数のデバイス間のキーチェーンの同期を取るためのプラットフォームです。よって、iCloud キーチェーンと同期している Mac のキーチェーンを削除すれば iCloud キーチェーンも削除され、さらに同期している他のデバイスのキーチェーンも削除されます。このサービスのメリットは、同期しているデバイス1台のキーチェーンを変更すれば、同期している他のデバイスのキーチェーンが自動的に変更され、管理する手間が省けるところです。よって、新たにデバイスを追加すれば、iCloud キーチェーンとの最初の同期で、これまで使用してきたキーチェーンがセットされます。複数の Apple デバイスをお持ちの方にとっては便利なサービスです。ただ、あくまでローカルが「主」となりますから、ローカルデータの扱いには気をつけるべきです。

2016/10/02 05:32 HAYAMA への返信

返信ありがとうございます。


おっしゃることはその通りだと思います。

わかりやすいご解説をありがとうございます。


で、わたしの質問は、それを踏まえた上で、iCloudキーチェーン機能に対応するMac上の一つのキーチェーンである「iCloud」という名前のキーチェーンとは別に、iCloudキーチェーン機能が導入される前からある「ログイン」という名前のキーチェーンが未だに残っていて、Mac上でログイン情報を保存するとデフォルトで「ログイン」キーチェーンのほうに保存されてしまうのは、なぜそういう仕様になっているのだろう、という疑問を持った、というものでした。

2016/10/02 05:59 Aki への返信

どういう使い分けになっているのか私にはわかりません。ただ、iCloud キーチェーンの使用が OFF だと、キーチェーンアクセスの「キーチェーン」サイドバーに「 iCloud 」項はありません。ユーザーは必要に応じて iCloud キーチェーンを使用したり・しなかったりすることも考えられますから、基本「ログイン」項に保存するのではないでしょうか?

2016/10/02 06:04 HAYAMA への返信

はい。もちろんそういう仕様もありだとは思います。


ただ、それとは別に、iCloudキーチェーンを使用しているユーザーに対しては、Mac上でのログイン情報の保存もデフォルトでiCloudキーチェーンに対して行なえるように選択できるようにする、という仕様のほうが、せっかく導入した新機能であるiCloudキーチェーンのメリットを活かせるのではないのかな、と思ったのでした。


あと、過去のAppleの仕様変更の歴史からすると、iCloudキーチェーンという新機能を導入すると同時に、問答無用(笑)でMacのローカルでもiCloudキーチェーンのほうがデフォルトに強制的に変更されてしまう、というほうがありそうだよな、とも思ったのでした。

2016/10/02 06:14 Aki への返信

過去のAppleの仕様変更の歴史からすると、iCloudキーチェーンという新機能を導入すると同時に、問答無用(笑)でMacのローカルでもiCloudキーチェーンのほうがデフォルトに強制的に変更されてしまう、というほうがありそうだ


その発想、わかります!!

Apple て、結構強引なところありますよね!!


iCloudキーチェーンを使用しているユーザーに対しては、Mac上でのログイン情報の保存もデフォルトでiCloudキーチェーンに対して行なえるように選択できるようにする、という仕様のほうが、せっかく導入した新機能であるiCloudキーチェーンのメリットを活かせるのではないのかな


インターネット回線並びにインターネット・サーバー群が、インフラとして安定した常時接続を保証できれば可能かと思います。現状のベストエフォート・インフラでは、話になりませんが ... 。

2016/10/02 06:26 HAYAMA への返信

HAYAMA による書き込み:


インターネット回線並びにインターネット・サーバー群が、インフラとして安定した常時接続を保証できれば可能かと思います。現状のベストエフォート・インフラでは、話になりませんが ... 。


うーん、それはどうでしょう。

「クラウド上にデータを置く」というのと、「ローカルにキャッシュを持たない」というのは必ずしもイコールではないです。


特にキーチェーンのようなデータは、「クラウド上にオリジナルを置いて各デバイスにキャッシュを置く」というよりは、「各デバイス上にあるデータをクラウド経由で同期する」という発想であるべきでしょうし、iCloudキーチェーンの仕様や実装もそうなっているものとわたしは思っています。


というか、iCloudを使ったデバイス間データ共有は、フォトライブラリにしても連絡先にしてもカレンダーにしてもリマインダーにしてもSafariのブックマークにしてもメモにしても、「iCloudにオリジナルを置いて各デバイスから参照し、必要に応じてオフラインアクセス用のキャッシュも保持する」というよりは、「各デバイスに全データを保持し、それをiCloud経由で常に同期する」という設計思想であるように感じます。

その点は、Google DocsやGoogleカレンダーとは設計思想の方向性が逆かな、と。

また、そこは、クラウド上のサービスを提供するビジネスから入ってきたGoogleと、元々はデバイスメーカーであったAppleとの考え方の違いのようにも感じてます。

2016/10/02 07:39 Aki への返信

そこは、クラウド上のサービスを提供するビジネスから入ってきたGoogleと、元々はデバイスメーカーであったAppleとの考え方の違いのようにも感じてます。


なるほど!そういう発想がありましたか。勉強になります。

私は、クラウドにデータを置くあり方と言いますか、ネットの向こうに自分のデータ(=プライバシー)があることに「不安」を覚えます。日々利用するサービスで、既に自分のデータがネットの向こう(または他者と他社)にあるのですが、この「不安」はどうしても拭い切れないです。ネットに繋がっている限り、ローカルにデータを置いても同じことなのですがね ... 諦めがつく範囲とそうでない範囲の違いかもしれませんし、感情論なのかもしれません。

2016/10/02 14:01 HAYAMA への返信

HAYAMA による書き込み:


私は、クラウドにデータを置くあり方と言いますか、ネットの向こうに自分のデータ(=プライバシー)があることに「不安」を覚えます。日々利用するサービスで、既に自分のデータがネットの向こう(または他者と他社)にあるのですが、この「不安」はどうしても拭い切れないです。ネットに繋がっている限り、ローカルにデータを置いても同じことなのですがね ... 諦めがつく範囲とそうでない範囲の違いかもしれませんし、感情論なのかもしれません。


それは自然な反応だと思います。

自分で全て管理していれば、何か事故があっても諦めがつきます。

が、他人に委ねて、その他人が過失や故意でデータ漏出やデータ喪失などの問題を起こした場合は、「信用するんじゃなかった……」と悔いが残るかもしれません。

キーチェーンのような秘匿性の高いデータの場合は、それは大きいところでしょう。


わたしは、Appleが言う、「キーチェーンのデータは、Appleのサーバーに置かれてはいますが、Apple内の者でさえ中を見られない状態で暗号化されています」という言葉を信じることに自分で決めた、というか腹をくくったのですが、それを他のiCloudユーザーにも無条件で強くおすすめしようとは思ってないです。

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