エンドツーエンドの暗号について
エンドツーエンド暗号のリセットとは、何がリセットされるのでしょうか。
iPhone 12 Pro, iOS 15
エンドツーエンド暗号のリセットとは、何がリセットされるのでしょうか。
iPhone 12 Pro, iOS 15
macなりiphoneなどにApple IDをセットしてicloudを利用する場合、エンドツーエンド暗号化とは、ユーザのデバイスとicloudとの通信が全て暗号化されてることです。暗号化通信には暗号化の鍵(暗号化キー)とそのキーで暗号化された情報を復号化するためのキーが必要ですが、この暗号化キーと復号化キーのペアはユーザとAppleがそれぞれ作成して、復号化キーのみ相手に渡します。そこにユーザがもう一台別のデバイスに同じApple IDを設定すると、そのデバイスにに同じ暗号化キーを渡せば良いのですが、Appleはユーザの暗号化キーを知らない(正確には、(多分?)、生成する際にはAppleが生成してるが保存してないので、次に必要な時にはユーザの前の暗号化キーはAppleにはわからない)ので新しいデバイスには今までの暗号化キーをセットすることができません。
そこで、ユーザ側とicloudで新しい暗号化キーと復号化キーのペアを新たに作成します。ユーザのデバイス同士で情報をやり取りする時には同じ暗号化キーと複合化キーのペアが利用されます。icloudとの情報のやり取りでは、icloud側で新たに生成した暗号化と復号化のキーを利用します。こうすれば、ユーザ側のデバイス間は同じ暗号化キーと復号化キーのペアが利用され、icloudとの情報のやり取りでは、icloudから復号化キーのみ受け取り、そのキーを利用して暗号化されたicloud情報を復号化します。こうすれば、ユーザのデバイス間であろうが、ユーザの複数のデバイスとicloud間であろうが全て暗号化されます。
このようなことで、エンドツーエンドの暗号化のリセットとは、今までの暗号化キーと復号化キーのペアを捨てて、新たに暗号化キーと復号化キーのペアを生成し、従来のデバイス、追加した新たなデバイス、icloud全ての間で暗号化通信ができるようにすることになります。
エンドツーエンドの暗号について