アカウントのチャージ残高は相続できますか？

ご家族などが亡くなられた場合、以下の3つの方法で故人のデータなどにアクセス出来ます。

① 　生前にApple IDのパスワードとか聞いておけばできるでしょうね。

亡くなったご家族の Apple アカウントへのアクセスを申請する方法 - Appleサポート

この記事によれば、

②　故人アカウント連絡先管理人になってれば、iCloudに保存されてるデータなどにアクセスできる、としてます。

③　これとは別に裁判所の命令を用意すれば、Apple IDに関係するすべてのものにアクセスできるとしてます。この場合はApple IDのアカウント残高も相続できるかもしれません。

①は合法的かと言われればちょっと疑問が残るかもしれません。赤の他人が故人のメモでも盗み出してアクセスするのと同じことですから。故人が遺書でも残してて、その中でApple IDに関わるすべてのディジタル遺産にアクセスすることができるとしてれば良いかもしれませんけど、その場合なら③の手続を要求されるかも。

②の場合はさらにサポート記事が出てます。

Apple ID の故人アカウント管理連絡先を追加する方法 - Appleサポート

この方法は故人が生前にApple ID関連情報として登録しておけば良い（登録欄はmacOSやiOSに用意されてます）だけですから簡単です。しかし、この方法では故人アカウント管理人がアクセスできる範囲はデータに限られ、Apple IDの残高とかにはアクセス出来ません。

故人アカウント管理連絡先がアクセスできるデータ - Appleサポート

③なら合法的に何でも出来ますが、裁判所の命令を取るのはそれなりに大変と思います。故人が遺書でも残してない限り裁判所の命令を取ることはできないのではないかと思われます。また、遺書を残してたとしても、その手続きを弁護士などに頼めばその手数料はかなりのものになると思われます。残高を相続するだけの目的だとすると、Apple IDに何十万円以上の残高がない限り割に合わないと思います。

Apple ID アカウントを削除する方法 - Apple サポート (日本)

故人の場合でなくとも、Apple IDアカウントの削除で、残高の払い戻しを受けられるようですね。

ただし、故人のアカウントの場合、その手続きには　はにさんが書かれたような手続きが必要だと思います。

法的な話はわかりませんがそのApple IDにアクセスできる様になったとしても残高を他のApple IDに送ることは通常できません。

また残高を使ってアプリや音楽を他の人に送ることもできませんので実質使えないかと。

所有者が亡くなってそのApple IDを廃止（削除）する場合は（に限り？）

残高の払い出しができるようですよ。

理論的には（法律的には）可能と思いますが、その前に

個人のアカウントにアクセスできるかどうかでしょうね。

訂正：誤解を受けそうなので「法律的には」の後の？を削除しました。