Win11/iOS17.3環境で、iTunesの動作とMDCrashReportTool.exe(以下MDCrashと記載)の動きを調べてみました。結果、
1)iTunesを立ち上げた直後は、MDCrashは起動していない。
2)iPhoneをLightningケーブルで繋いで同期を開始すると、
ステップ2/5バックアップが終了し、ステップ3/5同期の準備に入る直前に、MDCrashが起動し、そこからしばらく動作が止まる。
3)そのまま数分待つと、iOS17.3以降からなのか、終了するようになった。MDCrashはそのまま残っている。
4)iTunesを立ち上げたままで(MDCrashは残っている)、ケーブルを抜かずに再同期した場合同期は4ステップ(バックアップ無し)で、
ケーブルを抜いた場合は5ステップ(バックアップ有)の同期を行い、遅延なく問題なく終了する。
5)iTunesを終了すると、MDCrashも終了する。その後iTunesを再起動し同期すると、ケーブルの抜き差しは関係なく、
2)と同様に、ステップ3/5同期の準備に入る直前に、MDCrashが起動し、そこから数分経ってようやく終了する。
6)同期の準備中の動作が止まった中で、タスクマネージャーでMDCrashを強制終了するとステップ3/5は次へ進み最後まで終了する。
しかしながら、再度同期をすると同期の準備直前でMDCrashが立上がり、その後は同様な動作・状態である。
そこから判断できる症状のポイントは、
・iTunesを立ち上げて最初の同期時に、MDCrashが立上がり、遅延が起こる。
・ケーブルを抜いて再同期をすれば、MDCrashは残っていても、遅延なく終了する。
・MDCrashをタスクマネージャーで強制終了すると、その同期動作は終了するが、次の同期には同じことが起こる。
・ケーブルの純正か非純正かとか、iTunesのMicrosoftStoreからインストールかどうかとかは、この遅延現象は関係ないと思われる。
想像される課題点は
・MDCrashが最初に起動した後、その後の最初の動作で何らかのハングアップが起こっているように思える。
・MDCrashが起動したまま残っている場合は、その後の同期動作は遅延なく終了する。
・気になる点に、MDCrashのアーキテクチャーはX86となっており、OSのアップデートなどで、
何か通信やネットの割り込み等に問題が発生し、ウェイトの状態が続くようになってしまったのか?
もし、iOS17.3で改善したのならば、MDCrashはそのままで通信タイムアウトで次ステップに行くよう暫定処置したのか?(これは推定)
長くなりましたが、実験確認した結果から考察した報告です。