HomePod - WPA3/WPA2 PMF OptionalのWi-Fiに接続できない
HomePod(HomePod / HomePod mini)をHomePodソフトウェアバージョン26.1 に更新後、WPA3/WPA2-Personal + PMF Optional の Wi-Fi ルーターに接続できなくなる問題が複数台で再現しています。
この問題は HomePodソフトウェアバージョン26.1 以前では一切発生しませんでした。
HomePodソフトウェアバージョン26.1 に更新した直後から不具合が発生するようになりました。
また、仕様上、HomePod は Wi-Fi 接続に失敗すると Apple TV と AWDL(Apple Wireless Direct Link)で直接通信し、Apple TV が仲介役となる形でネットワーク上に存在し続けます。
そのため、見かけ上はWiFiルーターに接続しているように見えても、実際には接続できていない場合があります。
正確な接続状態を確認するには、Wi-Fiルーターの管理画面等で確認する必要があります。
■ 以下のすべてが当てはまる場合にのみ発生します:
- Wi-Fi セキュリティ設定
- WPA3/WPA2-Personal
- PMF(802.11w)= Optional
- HomePod 構成
- ステレオペア
- Apple TV の設定
- Apple TV の デフォルトスピーカーとして、このステレオペアを指定
※単体使用や Apple TV を利用しない場合、26.1 でも正常に接続できます。
■ 発生している挙動
- SAE 認証は成功
- 4-Way Handshake も成功
- 直後に PMF が適用されない“不完全な接続状態”で確立
- Wi-Fiルーターに Reason 8 / Reason 34 が繰り返し記録
- DHCP Discover / Request が送信されず、IP アドレス取得まで進まない
- HomePod / Apple TV / Wi-Fiルーターの再起動では改善しない
- PMF を Mandatory(必須)にすると必ず改善する
PMF Optional の場合だけ RSN/PMF ネゴシエーションが破綻しているように見えます。
■ 推測したこと
本来 PMF が有効な状態で確立されるべきところ、PMF が適用されない“不完全な接続状態”のままセッションが確立され、
その結果、後続の通信(特に DHCP による IP 取得)が成立しない状況に陥っているようです。
さらに HomePod は Wi-Fi 接続に失敗すると Apple TV を経由して動作し続けるため、ネットワーク上には存在しても、Wi-Fi 接続はされていないという状態が分かりにくくなっています。
■ 試したが改善しなかった対処
- HomePod の再起動
- HomePod のリセット
- Apple TV の再起動
- Wi-Fiルーターの再起動
- 同じ設定の別の Wi-Fiルーターで再テスト(再現性あり)
■ お尋ねしたい件
HomePodソフトウェアバージョン26.1 においてWPA3/WPA2 + PMF Optional + ステレオペア + Apple TV デフォルトスピーカー構成にて発生する RSN/PMF の不具合が疑われる現象について、同じ構成で接続不能になっている方がいれば情報共有いただけると助かります。
* タイトルを短縮しました。 Apple Inc.
HomePod (第 2 世代)