Final Cut Proで取り込んだ音声をクリアにする方法？

こんにちは。
「音声をクリアにする」・・・ひと言でいうのは簡単ですが、過去ここのディスカッションに何回か話題になった「音声にかぶってしまっているノイズを消す」ことと同様、意外に労力がかかってしまいます。また、労力の割に報われないケースもたくさんあります。まず、その点をご承知おき下さい。
お話の内容で、FCPにて対処出来そうなことと言えば、「イコライザ」が方法の一つとしてあげられるのではないかと思われます。音声の各周波数帯域のレベルを変更する、というものです。「音声がすこしこもった感じ」の場合、中高域を上げるか、低域を下げるか、あるいは両方をお試しになる、などで音質も変わってくるものと思われます。ただし、あまりに変更すると、ナレータの声の質そのものが変わってしまいますので、ご自身の耳で常に原音と聞き比べながら設定するしか方法はありません。
また、「イコライザ」以外にも「オーディオフィルタ」の中に使えば有効なものもあるかも知れませんので、脱初心者？さんご自身でご判断下さい。

まずは現状を冷静に分析しましょう。
・スタジオで収録した時点ですでに「すこしこもった感じ」だったのか、FCP に取り込んだ後「すこしこもった感じ」になったのか、どちらでしょう？
　前者の場合は、時間と予算が許すなら再度収録し直したほうが良いですが、たいていは無理でしょうから、加工してなんとか凌ぐ(^^;)しかない、と。後者なら、取り込みの方法、設定に問題がある可能性があるので、こちらならその辺りを再考してもう一度取り込み直したほうが良いと思います。
・なぜ「すこしこもった感じ」に聞こえるのかを考えてみましょう。
　ようするに「なぜ＝原因」によって、対処方法も変わってきます。「こもる」というと、周波数分布が過度に中低域に偏っていることが多いので、それをイコライザ系のエフェクト／フィルタで補正する、というのが定番の対処ですが、そうでなければ、別の対処を考えないと効果はのぞめません。
　また、ナレーション単独で流す分には、問題無いが、ビデオに収録された現場の音、あとで付けた BGM などといっしょに流すと、そう感じることもあります。その場合は、ナレーションではなく、現場の音、BGM のほうを加工したほうが良いです（またはナレーションと両方）。
　原因によって、使うフィルタも変わってくるのですが、どれかひとつという感じだと、[オーディオフィルタ]->[Apple]->AUMultibandCompressor は、結構お勧めです。こういったケースでの十徳ナイフ的存在(^^)。ただ、あまりのパラメータの多さに、クラクラしちゃうかも(><)。
　もし GarageBand3 を持っているなら、人の音声を対象とした多くのエフェクトプリセットを備えているので、こちらで加工してから、FCP に持ち込むと良いかもしれません（GarageBand は扱えるオーディオのフォーマットが限定されているので、適時 Compressor などでフォーマット変換してください）。

さっそくの回答ありがとうございます。
[オーディオフィルタ]->[Apple]->AUMultibandCompressor を
さっそく試して、いじってなんとか解決してみようと思います。
スタジオで収録した時から声はこもりぎみでした。（女性のナレーターの声質なきがします。）普段は問題ないのですが、ご指摘があったBGMと一緒に流した時、聞いていた神様（笑）が「声をもっとクリアーにできんのか？」とひとこと。
自分の力ではどうにも出来ず、ここを頼った次第でございます。
お忙しい中、いろいろとお手間を取らせ、大変ためになる回答ありがとうございました。
自分もここの質問に答えられるようになるように、日々勉強して行きます。
本当にありがとうございました。

脱初心者？ さんこんばんは。
私は映像は専門ではありませんが、ここに大変お世話になっていますので、ちょっと参考までに...
何が専門家と言いますと、音の方で、しかもプリでもポストでもなくて現場です。LIVEですね。
AUMultibandCompressoは、確かに効果がありますね。しかし、現場で音質補正で特にこもっているとなるととなると、やはりイコライザーなどになります。
こもっている=抜けていない。で、手っ取り早くはHIをあげるか目立たせるように心がけます。また同時にこもっているならLOW〜MIDに問題がありますので、そこを削ります。人の声だと100〜250hzでしょうか？鼻づまりっぽいなら800〜1kあたり。特に目立つ帯域を探して『Q』幅を狭くしたりしてきってしまいます。
LOW CUT（FCPではローパスかな）で、基本になる低域を決め、その後ピークを探し、なお足らない所を足して行きます。
その他には、エキスパンダー等で輪郭をはっきりさせたり、と言った作業をします。
必ずしも、FCPでは、当てはまらないかもしれませんが、基本はこんな所でしょうか。
いずれにしても、入力段階でだめなモンはだめですもんね....
ナレーターを変える（笑）
ちょっとオフぎみにとる（近接効果が軽減されて、下の方が軽くなる）
マイクを変える
REC段階でカリカリにしてしまう
以上現場からでした。

DESKTOPなのでディスクトップではなくデスクトップです。