「Toast」のプラグイン経由でVideoCD制作
去る7月6日、順延になっていた
「Toast 5 Titanium」日本語版がやっと発売になりました。
待ちわびていた自分は早速、発売開始当日に購入しました。
何よりも、このソフトのVideoCD制作機能に興味を持っていました。
このソフトには「iMovie2」用のプラグインが付属していて、
「iMovie2」の「書き出し」から直接「Toast Video CD」形式、
つまりMPEG-1形式に書き出すことが出来、
そのままCDに焼き込んで、VideoCDを作ることが出来るのです。
MPEG-1形式の動画の品質は「iMovie2」のデフォルト
「CD-ROM用ムービー」に選択されている「H-263」はおろか
「iMovie1」のデフォルト「CD-ROM用ムービー」に選択されている
「Sorenson Video」にも確実に優り、何故「iMovie」が
もともとこの形式を採用していないのか理解に苦しむものです。
自分はてっきりライセンス料の関係からかと思っていたのですが
聞くところによるとMPEG-1はMPEG-2と違い、
その使用にライセンス料は発生しないのだそうです。
とにかく、「iMovie2」から「Toast」経由で
VideoCD制作を試してみました。
最初に、テストとしてジャスト1分間のムービーを書き出してみました。
「Toast」のマニュアルに、目安として1分間のムービーを書き出すのに
約10分間を要するとありますが、自分の環境、つまり
PowerBook G4/400上でも10分弱の時間がかかりました。
出来上がったムービーをQuickTimePlayer(4.1.3)で確認しましたが
とても満足出来る品質の、キレイな動画でした。
そこで、次は本番、1時間05分59秒のムービーを書き出してみました。
書き出し時間は10時間ほどに及んだでしょうか。
しかし、出来上がったムービーファイルには問題がありました。
QuickTimePlayerで確認してみると、何故か
1時間05分04秒までしか再生されないのです。
とりあえずそののままCDに焼き込んで、VideoCDを作りました。
このVideoCDの中にあるムービーファイルを
QuickTimePlayerで確認したところ、焼き込む前よりは長く
1時間05分51秒まで再生することができましたが、
どちらにしろ最後までは再生されません。
VideoCDプレーヤーで再生しても、最初から
1時間05分51秒のムービーとして認識されています。
最後の8秒間はどこへ消えてしまったのでしょう?
また違うムービーで試してみようと、44分34秒のムービーを
同じく「iMovie2」から「Toast Video CD (NTSC)」形式に
書き出してみました。
しかし、結果は同様でした。
44分30秒までしか記録されていないばかりか、
43秒57秒の時点で動画は止まり、音声は途切れ、
その後、そのまま静止画の状態で44分30秒まで進み、終わりです。
QuickTimePlayerで確認してみると、動画が止まった時点から
最後までの33秒間は、何故か時間表示も5秒刻みになっていました。
この症状についてはすでにroxioにも報告済みで、
roxio側でもこの症状を確認し、改善版を作る予定と答えられました。
しかし彼等は私が報告するまでこの症状を知らなかったようでした。
数カ月前から販売されている英語版の方では
この症状は現れないのでしょうか?
皆さんの中に「Toast 5 Titanium」を使って
VideoCD制作を試みた方がいらっしゃれば、
上手く行ったか行かなかったか、
その時の環境、ムービーの長さ等、
是非教えて下さい。
この問題は「iMovie」の問題というよりは
「Toast 5 Titanium」の問題ではありますが、
「iMovie」にも関わる問題として、
ここにトピックとしてあげさせて頂きました。