Maquotto様
ところが、HDVの1440×1080が問題なのか、AICが問題なのか、
レンダリングした映像はピクセルごとに、ノイズというのか
何というのか、とにかく色の移り変わりががスムーズではなく
ガタガタした感じで、その鬱陶しさが気になる画質になってしまいます。
AICだからでしょう、AICは結構データ量を落としているみたいなので(勿論、撮り素材がHDVである事も若干影響は有ると思います)
自分はてっきり、「iMovie」や「Final Cut Express」と同じように、
HDVを取り込む際に、AICのかわりに「ProRes 422(HQ)」にして取り込んで
それを編集、そして「Color」に送ってカラー・グレーディングを施し、
レンダリングすれば、「Final Cut Express」+「Magic Bullet Looks」で
レンダリングした時のようなガタガタの画質にはならないのだろうと思っていました。
この目論見は間違っていますでしょうか。
少し誤解を招いている気がするので、補足します。
今回の件はProRes422に変換するだけでなく、HDVの1,440×1,080の映像を1,920×1,080にもしています。
ただし、その場合にcompressorで行うと荒れる(私の実験では変にエッジが強まる感じ)のですが、FCP上では問題ないです。
で、この後、compressorで横1,440のままでProRes422にした場合も試してみました。問題ないです(1,920にもスムーズな品質で変換出来なければいけないので、これは今後検証してみます)
HDVのサイズ、アスペクト比に変換する場合は問題ないので、HDVを素材にして劣化無く編集や加工を行うにはProRes422にする事はメリットが有ると考えます。
ただ、(私はHDV素材の編集は基本的にやらないので)以前DV、DVCAMの素材で、FW経由でDV素材を取込んでソフトウエアでProRes422にした場合と、DVCAMデッキのSDIアウトからKONA LHeに入れて、取り込み時にProRes422にした場合に違いが有るのかを試しました。
見た目も若干ですが違いました、特にグラフィックなどで色の滲み感が抑えられているのは誰が見ても判る部分でした。
更に驚いたのがSDIから直接取込んだProRes422の方は色を極端に加工しても破綻しにくくなるのです。DV素材の場合、クロマ値を上げると赤や青などで色の滲みが発生してしまうのですが(いじらなくても滲んでたりしますが、、笑)、その出方が穏やかになるので、より積極的に色加工を出来る事が判りまし
た。
この結果から(素人考えですが)デッキ内部でDVの信号を補完して擬似的な4:2:2にして出力しているのだろうと想像します。
(FWで取込んでからProRes422にしたものは、DVの悪い部分はそのままProRes422にされてしまいますし、色加工の際の耐性も高く有りません、、というかDVの場合と限界点は変わらない気がしました)
ただ、同じやり方をHDVで考えると、デッキでHD SDIアウトが付いている物はかなりの金額になってしまうので、個人の方では現実的ではないかも知れません。
HDSDIが付いた取り込み用のボードはBlackmagicの物だと10万を切る値段で出ているのですけどもね、、。
でも、ボード類を増設するとHDVでは問題となる編集の映像をモニターに出せない問題も解決出来ちゃったりするので、それなりにやる方なら是非導入してみて欲しい機材です。
ましてやカラコレを行いたいというのであれば、マスモニでなくても外部モニターで色味を確認しないでカラコレするのは変だと思うので。
で、環境さえ揃えばMacとFCSで非圧縮のHD編集をする事は出来ます。でも、実際にはデータ容量の問題から現実的では有りません。
そこでProRes422は非圧縮に近い画質でデータ量を抑えられるので(DVCPro50に近い位)ぜひ活用してみて欲しいですし、役立つと思います。
(とは言う物の、ProRes422とて圧縮はしているので、非圧縮にはかなわない部分も当然あります。「そりゃ〜ありますけどね、、何でもかんでも都合良くは行かないからどこかでは妥協も必要」って話です。笑)
あと、BDも簡易的ですし、そもそもMacで再生出来ないんですが(笑)一応FCPからダイレクトに書き出せます。
その時にメニューを開くとcompressorで微調整する項目が出てくるので、オーサリングソフト次第(またはOSXや本体の対応次第)という中途半端な状態です、、。
BDを使いこなしている人は極一部という話もあるみたいですが、「今時、BDが見れない焼けないのは、Mac位なもんだぞ?(そんな良い訳、通らない。笑)」と思っているので、アップルの人とお話し出来る機会があればぜひその辺をぶつけてみたいと思っています。