「App Storeの利用規約」とは、下記のことですね。
http://www.apple.com/legal/itunes/appstore/jp/terms.html
http://www.apple.com/legal/itunes/appstore/us/terms.html
上記のページには、確かに次の記述があります。
(ii) お客様は、本商品を一定のiPhone OSベースのデバイス（iPad、iPod touchおよびiPhoneを含みますがこれらに限りません）上において、同時に最大５つの異なるアカウントに保存することができます。
(iii) お客様は、アイチューンズが認めた５つのデバイス上で、いつでも、本商品を保存することができます。
(ii) You shall be able to store Products from up to five different Accounts on certain iPhone OS-based devices (including, but not limited to, iPad, iPod touch or iPhone), at a time.
(iii) You shall be able to store Products on five iTunes-authorized devices at any time.
(ii)が問題です。「最大5つの異なるアカウント」が何か理解しにくいのですが、それがiPhone OSベースのデバイスの台数を意味するならば、5台のiPhoneで使えることになります。
なお、(iii)の「アイチューンズが認めた５つのデバイス」は誤訳です。英語版を読むと、iTunesのメニューで「コンピュータを認証」を行ったデバイスのことのようです。iTunesが動作するのはMacとWindowsだけなので、デバイスとはパソコンのことになります。
(ii)と(iii)は独立しています。パソコンとiPhoneで合計5台ではありません。もしそうなら、5台のパソコンを認証した時点で、iPhoneが使えなくなります。しかし、そのような報告はいまだにありません。
もうひとつ。アップル社の公式文書に次のものがあります。
http://support.apple.com/kb/HT1420?viewlocale=ja_JP
iTunes DRM により保護された音楽には、ビットレートが 128 kbps のオーディオが含まれます。iTunes DRM で保護された曲およびビデオは最大 5 台までのコンピュータに転送でき、同一のプレイリストのコピーを 7 つまで CD に書き込むことができます。iPod に同期できる回数には制限がありません。
iTunes DRM-protected music includes audio with a bit rate of 128 kbps and allows users to transfer songs and videos to up to five computers, burn seven copies of the same playlist to CD, and sync to an unlimited number of iPods.
「最大5台までのコンピュータ」とあり、上記の(iii)の解釈（和文が誤訳であるというもの）を証明しています。
問題なのは、「iPodに同期できる回数には制限がありません。」とある部分です。これは誤訳です。英語版を読むと、正しい意味は「同期できるiPodの数には制限がありません。」となります。これは上記の(ii)と矛盾するように読めます。
ただ、iPodはiPhone OSベースのデバイスではないので、iPodなら無制限、iPhone / iPod touch / iPadなら合計5台までなのかもしれません。これについては、上記の文書のアップデートを期待するところです。
