野尻隆裕 様
貴重なコメント、ありがとうございます。
今回の問題の本質は、ユーザが編集したい既存の24時間のmp3コンテンツについて、QuickTimePro 7.6.4(518.35)では、12:25:39:24の再生時間を超える部分は再生も編集もできないことです。
いただいたコメントを参考に、早速、一旦QuickTimeProに読み込んだ24時間mp3データをmov形式に書き出し、そのコンテンツが目的とする24時間の編集ができるか試してみました。
結論は、上記の再生時間を超える部分はmov形式に書き出されず、編集もできませんでした。問題未解決です。少々長くて恐縮ですが、以下がその詳細です。解決のための良いお知恵を拝借できれば幸いです。
iMac OSX 10.4.11 Tiger上の編集機能のあるQuickTime Pro 7.6.4(518.35)にて試みました。
1. 24時間mp3音声データをQuickTimeProで開き、ムービーインスペクタ機能で内容を確認。
フォーマット:MPEG Layer 3、ステレオ、48kHz
データ容量:682.67MB --- 本来1.29GBのコンテンツです。先頭部分のみの読み込みのようです。
データレート:87.38キロビット/秒 --- 本来128kbpsで記録。原因不明。
現在の時間:0:00:00:00:00
再生時間:0:12:25:39:24 --- 9桁表示なので、仕様上は、9:99:99:99:99まで再生可能な設計になっているかと思いきや?
この状態(mp3を読み込んだまま)で、再生時間内の再生とその範囲内の編集(時間範囲を指定して選択し、新規Playerを開きそこにペーストすることで、movファイルとして編集保存できます)は可能です。
しかし、この再生時間より後のコンテンツ(本来記録してある部分)は、全く再生も編集もできません。
私が実行したいのは、この後半部分に含まれたコンテンツをも含めて切り出したいのです。編集の結果がmp3でなくmov形式でも問題ありません。
2. その読み込んだデータを「別名で保存」で「独立再生形式のムービー」で保存。
予想される容量683.0MBと表示される。また、実際に683MBの"mov"ファイルが保存されます。
その容量から推測すると、期待していた編集可能な24時間のコンテンツとしては、容量不足と予想されます。
この"mov"ファイルを改めてQuickTimeProで開き、ムービーインスペクタ機能で内容を確認すると以下の通り。
フォーマット:MPEG Layer 3、ステレオ、48kHz
データ容量:682.67MB
データレート:87.38キロビット/秒
現在の時間:0:00:00:00:00
再生時間:0:12:25:39:24
これは、最初の24時間mp3音声データ読み込み時と全く同じ結果です。(残念。あたりまえか、最初からここまでしか読み込んでなかったから)また、実際に再生/編集すると上記の再生時間までは再生/編集可能です。しかし、「別名で保存」では目的とする24時間の後半部分は保存できず消失します。
3. 元の24時間mp3音声データと、QuickTimeProで保存した"mov"ファイルのそれぞれを、RealPlayer12.0.0(1569)で確認/再生。
(1)元の24時間mp3コンテンツの場合
クリップ情報機能を使用して、内容を確認。
コーデック: --- ここは空欄になりますが、playerウインドウには、mp3と表示されます。
帯域幅:128Kbps ---- 録音時と一致し、正しい表示と思います。
再生時間:23:29:58.8 --- これも録音時と一致し、正しい表示と思います。
フリーのRealPlayerでも、24時間再生することはできます。しかし、再生のみで目的とする編集や別形式に保存することはできません。
フリーのRealPlayer Converterを用いれば、AAC形式、WAV形式に丸ごと変換できそうです。しかし、24時間コンテンツの変換には時間がかかりそうなのと、WAV形式は容量が大きくなることが予想されるので、別途、試みようと思います。
(2)QuickTimeProで書き出した"mov"ファイルの場合
クリップ情報機能を使用して、内容を確認。
コーデック:.mp3 -- -ここは.mp3になりますが、playerウインドウには、QTと表示されます。
帯域幅:128Kbps ---- 正しい表示と思います。(QuickTimeProの表示87.38kbpsと異なりますが)
再生時間:12:25:39.2 --- 保存できたコンテンツの再生時間と一致。正しい表示と思います。
RealPlayerで、表示された再生時間まで再生できました。QuickTimeProが、最初に読み込んだ24時間コンテンツの前半部分のみ独立再生形式のmov形式として保存したことがわかります。
野尻様からご指摘をいただいたAIFF形式など他形式のコンテンツへの変換と確認は、変換手段(QuickTimePro以外の手段が手元にない)やファイル容量や変換時間などの問題を考慮して後回しにしております。取り急ぎ、QuickTimeProで編集可能な長さのコンテンツを準備するために、iMac上で動作するフリーのmp3・分割ソフト(時間指定可能なもの)でも探そうかと思っております。
24時間mp3コンテンツの再生については、フリーのRealPlayerに限らず、VLC 0.9.10、Mplayer OSX 1.0 rc2、Mplayer OSX Extended rev11 (1110)(いずれもフリー)でも、確認できました。
この長時間コンテンツの再生(編集)問題は、優れたApple社の技術者であれば、QuickTimeの読み込むデータサイズの仕様を拡大することで、容易に解決できる課題であるように思います。(実際、再生はフリーのソフトで容易に実現できている)また、仕様と言ってしまえばそれまでですが、ご指摘の4GBを超えるMPEG2コンテンツ再生の問題も同様と思います。私事ですが、知らずにQuickTime MPEG2コンポーネントも購入しましたので、ちょっとショックです。
問題解決の手段が、Apple社のプラットフォームの一つであるQuickTime(Pro)以外のフリーソフトを用いて編集すること、とならないことを切望しております。