happysmile さんによる書き込み:
また、ドイツ語のウムラウトの入力方法も分かれば教えてください。
windows PCでは、入力方法にドイツ語を追加するようですが、「a」「o」「u」のウムラウト、エスツェット等が入力できると便利です。
Windows では入力言語に応じて、その言語専用のキーボード配列に切り替えて入力します。マックでも「システム環境設定」→「パーソナル」→「言語とテキスト」→「入力ソース」で、言語ごとのキー配列(入力ソース)を選択することはできます。マックの場合は通常は、その言語を公用語とする国家の工業規格によるキー配列と、米語キーボード (QWERTY) を前提としたその言語のキー配列の両方が用意されています。キリル文字やギリシア文字の場合には特に、ロシアやブルガリア、ギリシアなどの専用のキー配列ではなく、ラテン文字のキー配列でほとんどのキリル文字やギリシア文字が入力できる方法は楽です。
さて、ドイツ語などのラテン文字の入力の場合ですが、基本的に日本語とドイツ語しか使わないのであれば、ドイツ語専用の入力ソースに切り替えて使うのが便利でしょう。その場合、日本語入力ソース(「ことえり」や「かわせみ」、「ATOK」など)の「英字」のチェックを外しておけば、{space} バーの左隣の {英数} キーを押すだけで自動的にドイツ語配列でラテン文字が入力できるようになり、便利です。
もし、ドイツ語以外の文字も入力する可能性がある場合には、Mac OS X のアドバンテージである「U.S. Extended」を使うことを強くお勧めいたします。(「U.S. Extended」にチェックを入れた後で、「U.S.」のチェックを外してください。また、日本語入力ソースの「英字」のチェックも外してください。)
ドイツ語キー配列を選択すると、ä や ö や ü、ß 等が入力できるようになりますが、København や Győr、Lýðveldið Ísland、Magyarország、Vlad Țepeș、România、Eithne Patricia Ní Bhraonáin、Åbo、Cōgitō ergō sum、Tôkyô-to、Hồ Chí Minh、Máo Zédōng、等の文字も入力する可能性がある場合には、「U.S. Extended」がダントツに便利です。ラテン文字のほとんどの補助記号を {option} との組み合わせで入力します。キーボードビューアで確認しながら実験してみると、非常によくできているのがわかります。Windows の「行き当たりばったり」のキーコンビネーションではなく、合理的に作られています。
例えば、「ウムラウト」を入力するには、{option} を押したまま「ウムラウト」を連想させる U を押します。つまり、{option-u} で、画面に「¨」が表示されます。キーボードビューアを開いていれば、次にどの文字のキーを押せばウムラウトの付いた文字が入力できるか分かりますが、簡単です。{option-u} の後に {a} を押せば「ä」が、{option-u}{i} で「ï」が、{option-u}{o} で「ö」が入力されます。さらに、論理的ですが、{option-u} の後で {shift} を押しながら文字を押すと、ウムラウトの付いた大文字が入力できます。(Windows では必ずしも {shift} でそうならないことはご存知だと思います。)つまり {option-u}{shift-o} で「Ö」が入力できます。チェコ語等にある č や š も上に付いている字上符が「V」に似ているので、{option-v} で入力できます。例えば {option-v}{c} で「č」、{option-v}{shift-c} で「Č」が入力できます。{option-s} で「ß」が、{option-o} で「ø」が、{option-shift-o} で「Ø」が、{option-t} で「þ」が、{option-d} で「ð」が入力できます。フランス語の「ç」等は {option-c}{c} で入力できますし、ハンガリー語独自のウムラウトの長母音の「ő」や「ű」も {option-u}{o} や {option-u}{u} で入力できます。
「U.S. Extended」の場合は、ドイツ語などのキーボードでは Y と Z の位置が入れ替わりますが、全て慣れ親しんだ QWERTY 配列のまま、ほぼ全てのラテン文字が入力できるということです。日本語入力ソースの「英字」と「US」のチェックを外してあれば、{英数} キーを押すだけで Unicode 対応の全てのラテン文字が入力できるようになり、{カナ・かな} キーを押すだけで日本語の入力ができるようになります。
上の方法はこれまで Windows で慣れた、「ドイツ語の時にはドイツ語キー配列に、フランス語のときにはフランス語のキー配列に」といった文化では最初戸惑うかもしれませんが、慣れると、全く言語を意識することなく全てのラテン文字が入力できるという便利さは、多言語入力をする者には手放せなくなること請け合いです。ぜひ、お試しを (^^)!
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Mac OS X 10.7 (11A511) [Lion]