pagesで斜体文字が書けない

pagesでは斜体文字はできないのでしょうか?

以前同じ様な質問も見たことがあるのですが、どういう意味かよく分からなかったのでもう一度お願いします。

pagesでは、上のフォーマットの部分からIが斜体になっている部分をクリックすると斜体文字になるはずなのですが、そこをクリックしてもなりません。というより、押ささってないと言った感じです。

これはバグなのでしょうか?分かる方よろしくお願いします。

MacBook Pro, OS X Mountain Lion (10.8.3)

投稿日 2013/05/18 02:14

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2013/05/18 06:07 siotti への返信

すでに T22T さんが紹介されている「日本語のイタリック」にも書かれていることですが、もう少しわかりやすく (?) 説明すると、例えば Times New Roman というフォントには実は4つのフォント・ファイルが用意されています。

Times New Roman Bold Italic.ttf

Times New Roman Bold.ttf

Times New Roman Italic.ttf

Times New Roman.ttf


例えば、「Cōgitō ergō sum」という文字列を「Times New Roman」で入力した時には「Times New Roman.ttf」というフォントが使われます。それを選んで「イタリック体」にすると「Cōgitō ergō sum」となりますが、その時使われるフォントは「Times New Roman Italic.ttf」のフォントに切り替わります。


「ボールド体」にすると「Cōgitō ergō sum」のように表示されますが、この時にはフォントは「Times New Roman Bold.ttf」に切り替わっています。「イタリック体」と「ボールド体」の領邦を選ぶと、「Cōgitō ergō sum」のように表示されますが、実際には「Times New Roman Bold Italic.ttf」という、これまた別のフォントに切り替わっています。


つまり、「ボールド体」とか「イタリック体」を選ぶと、1つのフォントをそれらしく「変形」させているのではなく、該当するフォントを選択して表示しているのです。


日本語のフォントの場合はイタリック体のフォントファイルが用意されていませんので、「イタリック体」を選んでも何も起こりません。ただし、「ヒラギノ明朝 ProN」のように W3 や W6 のような「ウェイト」(太さ)別のフォントが用意されている場合には、通常は W3 のフォントで表示されていても、「ボールド体」を選択すると W6 の太めのフォントに切り替わったりします。実際にはヒラギノ明朝体のフォントのウェイトにはもっと種類があります。Mac OS X に標準添付されているものは W3 と W6 の2種類なので、ボールドタイトの切り替えができるのでしょう。


Word 等はイタリック体やボールド体のフォントが無くても機械的に無理矢理ドットを増やしたり、字体を傾けて画面に表示していますが、これらは本来のイタリック体ではありませんし、専用のボールド体のフォントを選ばないと、画面では太く見えても、印刷してみると、ほとんど差がわからない(あまり太く見えない)なんてこともあります。


Pages だけではなく、InDesign 等のような出版に使う業務用のページレイアウトソフトでも日本語のイタリック体は使えません。ただし、強制的に角度を決めて斜体に変形する機能はあります。(写植と同じですかね?)

2013/05/19 00:46 siotti への返信

追記: 代替案として、Web Browserに表示した斜体の日本語を、画像としてPages文書に貼付けることは可能だと思います。 例えば、以下のHTMLファイルをSafariで表示させて、その部分のスクリーンショットをとり、Pages文書にペーストします。


<HTML>

<BODY>

<P><B><I>HTMLタグで斜体と太字の書式を指定した日本語</I></B></P>

</BODY>

</HTML>


ユーザがアップロードしたファイル

2013/05/19 06:13 T22T への返信

問題はこの方法だと、ビットマップ画像になってしまい、他のスムーズな曲線のベクトルフォントよりも解像度が落ちて、汚らしくなってしまうことですね。かつ、それは我慢するとしても、せいぜいタイトル程度にしか使えません。なぜなら、通常の文字入力のようにページの右端で次の行に折り返されないからです。


InDesign で歪みを付けて作成した文字列のファイルをPDF出力してみました。それをPagesに貼り付けてみましたが、できました。PDFファイルだとベクトルデータですから、フォントサイズを大きくしても、奇麗なままになるのは確認できましたが、やはりこれも「やろうと思えばできないことはない」という程度で、あまり実用的ではありませんね。(InDesign だと貼り付けたPDFファイルの加工の自由度は高いのですが、Pagesの場合はサイズ調整など、結構大変です。)



ユーザがアップロードしたファイル

2013/05/18 19:04 siotti への返信

siotti さんによる書き込み:


ということはpagesではイタリックにすることはできないということですか。


「イタリック体のフォントが用意されていないフォントに関しては(存在しないのだから)イタリック体にはできない」ということに過ぎません。「イタリック体のフォントが用意されているフォントの場合は当然イタリック体にできます」。


「イタリック体」(italic) とは書体の名称のことであり、「斜めになっている字体」一般を指すものではありません。「斜体」には単に文字を傾けただけではなく、筆記体的な要素を加えた「イタリック体」の他に、単に機械的に文字を傾けただけの「オブリーク体」(oblique) があります。(他にもあるかも...?)


私は Pages の設計者ではないので、設計者がどのような仕様にしているのかは知る術がありませんが、観察している限りにおいては、イタリック体の専用フォントが用意されているフォントに関してはイタリック体の機能が有効になっており、イタリック体の専用フォントが用意されていないフォントに関しては有効にできないということなのでしょう。


「Pages ではイタリックにすることはできないのか?」という質問に対しては(筋論では)「できる」というのが回答になります。ただし、siotti さんが期待している、と言うか理解している意味では「できない」という回答になると思います。


なお、OS X ではあるフォントを使っている時に、そのフォントに存在しない字母(文字)を入力しようとすると、自動的にその字母を表示できる別のフォントを代用して表示する機能があります。書体に関しても同じように理解するとわかりやすいかもしれません。(より厳密な作業が必要な出版用のソフトである InDesign では、存在しない字母を入力しようとすると赤色に文字化けして編集者に警告するように設計されています。つまり、勝手に代用は去れません。)


つまり、「ヒラギノ明朝 ProN W3」(仮にこれをレギュラー体と呼んでおきます)を使っている時に「ボールド体」を選択すると、存在する「ヒラギノ明朝 ProN W6」に切り替わりますが、「イタリック体」を選択しても「ヒラギノ明朝 ProN イタリック W3」が存在しないので、本来ならば、そこが全て文字化けしてしまうことになります。そこで(何も読めなくては困るので)「ヒラギノ明朝 ProN イタリック W3」を「ヒラギノ明朝 ProN W3」で代用してとりあえず、読めるようにしているだけだということでしょうか?


Word の場合は、内部処理でイタリック体のフォントが用意されていない日本語フォントもイタリック体を選択すると、機械的に計算して斜体にして表示し、かつ印刷時にもそれでラスタライズして出力するようにしています。この方法だと一応日本語でもイタリック体に対応しているように見えますが、きちんとイタリック体として設計されているフォントを使っているわけではないので、デザイン上やレイアウト上色々な問題が出てしまいます。(例えば、現在のフォントはベクトルフォントと呼ばれるもので、関数で字体を定義しているわけですが、フォントサイズを変更させた場合には単純にサイズを変更させているのではなく、フォントサイズを小さくした時にはフォントデザインが小さな文字に適切になるような情報が組み込まれています。単純に小さくしてしまうと読みづらくなり、汚らしくなってしまうからです。)


そのような多少の問題が発生しても、とりあえず、斜体が使えた方がよいだろうというのが、Word の設計思想であろうし、きちんと使えないものは使うべきではないという厳密な仕様を追求しているのが Pages の設計思想なんだろうなと思います。これはどちらが正しいといった問題ではなく、設計思想の違いなんだろうと思います。


私個人の意見(好み)としては、Pages でも InDesign のように文字を任意の角度に傾ける機能(InDesign ではこれを「歪み」と呼んでおり、任意の角度に歪めることができます)程度は実装してもらいたいと思います。さらに、イタリック体の書体が存在していないフォントの場合は、イタリック体を選んだ場合、事前に設定した角度に歪めてくれる(Word のような)擬似イタリック体化の機能もあっても良いだろうと言うか、あった方が良いだろうと考えています。で、この機能は「環境設定...」でオン・オフができるようになっていると良いですね。


で、そのような要望がある場合には、Apple にフィードバックしましょう (^^)! 要望が多く集まれば、Apple も対応してくれるかもしれません。

2013/05/19 06:25 しい坊 への返信

しい坊さん、こんにちは。 ご指摘の通りです。 画像としてPages文書に貼付けても編集することが出来ませんよね。 チラシやイラストのタイトル程度の使い道しかないと思います。 フォントのご説明はとても興味深く読みました。 最初、「Cōgitō ergō sum」が何処の国の言葉なのか解らなかったのですが、Googleで検索するとデカルトの『我思う、故に我あり』のラテン語だと知り、とても勉強になりました。 さらっと、引用なさるところがカッコいいです。

2013/05/19 06:31 T22T への返信

まぁ、タイトルというか、ポスターなどの見出しに使うのであれば、Illustrator 等で文字を入力し、全体をアウトライン化して変形を施し、その後で Pages にそのファイルを貼り付けるという手もありますが...。う〜ん、チラシやポスターを作るのであり、かつ Illustrator があるのであれば、最初から Illustrator 上で全部を作ってしまった方が手軽で、かつより完璧なものになっちゃいますよね (^-^;)ゞ。


まぁ、siotti さんがおやりになりたいのは、普通のワープロ文書を作成中に、「ここだけちょこっと斜体にしようかな?」と思った所をチョチョイと斜体にできたらなぁというものだと思いますので、「Pages では原則として日本語フォントではイタリック体は使えない」と言い切っちゃっていいのではないかと思います (^^;)。

2013/05/19 05:50 T22T への返信

追記: Pagesの挿入メニューにあるMathType Equationを使っても斜体の日本語文字を画像(pict形式)として入力できましたよ。 私はMathTypeのLightバージョン(トライアル期間が過ぎたもの)を使っていますが、テキストのスタイルを指定する設定で、イタリックやボールドのチェックを入れて、フォントを日本語のものにします。

ユーザがアップロードしたファイル

2013/05/18 04:27 siotti への返信

失礼致します。 フォントの種類に依存してイタリックにできるものと出来ないものがあります。 Pagesで日本語の文字をイタリックにすることは難しそうです。 このページ右の『関連リンク』に多くの参考になるトピックスがありますので、ご参照下さい。

2013/05/19 20:33 siotti への返信

補足: MathTypeを使って挿入した斜体の日本語文字列は、選択した状態で囲いをドラッグすると拡大/縮小ができ、フォントも崩れないことを確認しました。 また、ダブルクリックするとMathTypeが自動的に起動して文字列を編集しなおすことも可能です。 ご確認ください。

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