複数のDAW(シーケンサー)をMac1台で同時に使用する方法

現在Protoolsを機能上(Beat Detective等)シーケンスのホストDAWとして
使用をしており、Logicの付属プラグイン類の質がとても良く好みの物が多か
ったこともあり、AUのホストとしてLogicPro9の使用を検討しています。


Windowsでは古くから「MIDI Yoke」というフリーソフトがあり、
OSの仮想上にマルチポートのMIDIインターフェイスを構築することが簡単に
できまして、1台のPCに複数のDAW(シーケンサー)を立ち上げで使用すること
が安易で使い勝手も大変よかったです。


Macでは標準でCoreMIDIがありますが、最近ではiPad等のCoreMIDI情報が
ほとんどで、なかなか細かなOSXのCoreMIDI情報がなく、方法を模索しています。


物理的な方法などでは、1台のMacにUSBの2in2out以上のMIDIインターフェイスを
接続し、MIDIケーブルでProtools上で送信されたMIDIをLogicにMIDI受信させて、
仕上がった際Logic上の受信トラックでそのまま各バウンスさせる方法をとりたいと
思ってはいるのですが、これがMIDIYokeのようにOSXのCoreMIDIなどの仮想上設定で

行えないかと思っています。


ちょっと変わった質問で申し訳がないのですが、CoreMIDIなどの扱いに詳しい方など

ご返信頂けると有り難いです。お願い致します。

Logic Pro, Mac OS X (10.6.8), CoreMIDI Protools DAW MIDI

投稿日 2013/07/12 01:22

返信
返信: 8

2013/07/12 01:54 ongakuya への返信

MIDIに関してはどうにかなるような気がしています。複数のアプリケーションでのMIDIのやり取りにはIACドライバを使用します。

これは古典的な方法でOS9.xの時代(ひょっとしたらOS8.x)からありました。

ProToolsのMIDIトラックのMIDIアウトをIACドライバに設定して、LogicのMIDIトラックのMIDIインをIACドライバにします。

(私はlogicを使用してませんが、おそらくLogicもIACドライバには対応しているでしょう)



ただ、それ以前にオーディオドライバ関係が複数のホストアプリケーションを同時使用するように設計されていないため、オーディオ周りでコンフリクトをおこす可能性が非常に高いです。

通常このような使用方法の場合は、Macを二台用意しそれぞれで別のDAWを走らせます。

2013/07/12 02:30 ongakuya への返信

MIDI に関しては、やすどんさんの書かれた IACドライバで対処するのが良いと思います。実は MIDI に関してはバックドアがあって、特定の Apple 製ソフトの場合、IACドライバを介さなくても MIDI 信号のやり取りができるものもあります、今回は関係ないですが。

オーディオは、OS X には AUNetSend と AUNetRecieve という AU があるので、これを使えば可能です。本来はネットワーク越しにリアルタイムにオーディオをやり取りするためのものですが、接続先にローカルの IP アドレスとポートを指定すれば、1台の Mac の中の異なったアプリ間でやり取りできます。ただ、ループなんかさせてしまうと大変なことになるので、注意が必要です。あと、性能的にはイマイチな印象、緊急避難的なものかなぁ。

サードパーティ製だと、SoundFlower 、Audio HiJack Pro と言った辺りが有名ドコロです。どちらも Mac 内にパッチング可能なオーディオバスを作ります。


こういう用途は、Rewire 使うのが安定してるし、定番でしょうが、ホストにしかならない Logic と ProTools では無理なので、かなり綱渡りするしかないと思います。


ちなみに MIDI York は、かつて Mac のシーケンサーのトップブランドだった Opcode Vision の MIDI 管理システム OMS に在った機能を真似たものです。OMS は現在姿を変えて CoreMIDI の一部になっています。この辺の話は複雑なんで、概略ですが。

2013/07/12 02:46 やすどん への返信

返信頂いてありがとうございました。
「IACドライバ」という単語や機能そのものを知りませんでした。
Macにはやはり標準であったんですね。CoreMIDIの単語だけでは
詳細が出てこないはずでした…


IACドライバで検索してみると、実験的に質問のような
複数のDAWをMac1台で同時に使用した例や、
kato-masaharu.asablo.jp/blog/2006/10/01/543959
細かな機能を解説したものなど、
vj.hi-farm.net/archives/43


他にも沢山資料が見つかり、貴重な単語を教えていただいて
大変ありがとうございました。


ちなみにオーディオドライバ関係なのですが、外から録るものを
オーディオインターフェイス経由からProtools固定で、ソフトの内部と
WAVファイルのみでLogicは使用したいと思っていまして、そのLogicに
関しては24bit48000Hzで内部処理してくれれば他に必要もないので
バッティングしないようCoreAudioで行おうと思っています。


話題が外れてしまうかもしれませんが、ただ今まで不思議だったのですが、その
ASIOと同性能で内部で使用するには一切ノイズも出ない(下手すれば別の経由を
通さない分下手にノイズも載りにくい)CoreAudioを、あまり使用している人を
聞いた事がありません。外部を録る場合は別で解るのですが、これが不思議で
なりません。オンボードってイメージはかなり悪いですが、MacのCoreAudioは
内部に限れば外付けに匹敵するくらい良く出来ていると前から思っているんですけどね。

2013/07/12 03:21 翡翠 への返信

複数の質問へのご返信をありがとうございました。
ドライバを通さなくてもMIDIのやり取りが出来るのは
面白く、またローカルのIPアドレスとポートで音声
送信できるのはコンピューターらしくていいですね。
性能的にはイマイチとの事、音質もあまり良くない
のでしょうか?たぶんCoreAudioやASIOのネイティブ
チップと通り道が異なるようで、でも面白い機能ですね。


サードパーティ製をお教え頂いてありがとうございました。
パッチング可能なのもとても良さそうです。ストリーミングの
録音に便利そうですね。Macではネットラジオ系の録音ソフトが
少なく思っていましたので、別の用途でも使ってみるかもしれません。


以前次期製品の噂が出ましたが、Logicの制作の基礎部分が追いついて
くれるとProToolsは一応必要はしなくなるのですけどね。
Vision当時使用していました、ただ今とは違って機能は何所も同じような
もので、ソフトシンセも見た事がなく好みの問題だった部分があったので、
同時にホストを使用すること自体思ってもいなかったです。OMSって

そんなに優れていたんですね、お聞きできて良かったです。また

ご質問などありましたらお願い致します、ありがとうございます。

2013/07/12 04:18 ongakuya への返信

まさにOS9時代に

kato-masaharu.asablo.jp/blog/2006/10/01/543959

これを行っていました。

当時のProTools(TDM)は完全にレコーダで、MIDI周りやノーテーションは全くおもちゃ同然でした。裏でCubaseScoreを動かしてMMCにてProTools(TDM)と同期を内部で取り、オーディオ関係はProTools(TDM)で、MIDIとノーテーションはCubaseScoreで行っていました。

ただ、OS9含めてかなり不安定でしたけどね。もちろんProTools(TDM)のみを走らせる時はそれなりに安定していましたが。


CoreAudioを、あまり使用している人を聞いた事がありません。

CoreAudioって意図的にユーザが使用するっていうものでは無いと思うのですよ。その時の機器のセッティングにより使用せざるを得ない状況になっているってだけだと思います。

例えばProToolsHDならCoreAudioって全く関係ないですよね。


MacのCoreAudioは内部に限れば外付けに匹敵するくらい良く出来ている

外付けのAD/DAの音の善し悪しはドライバの影響も無いわけではないですが、ハードウェアそもそもの設計の問題が大きいですよ。で、内部バスに関しては正直優越の差はそれぞれ無くなってきていると思います。なぜ各メーカーが統一しないのかっていうのは、統一してしまうと主導権をとれない≒商売がしにくいってことじゃないですかね。


下手すれば別の経由を通さない分下手にノイズも載りにくい

これって内部バスならどの規格も同じですよ。内部バスを通すだけならどの規格でも音は変わらないしノイズも乗りません。ただ、ソフトウェアミキサー部を通すとミキサーの設計の出来や、不動小数点で演算しているか、そうでないかで若干の差は出てきます。でもこれはミキサーの出来の問題で規格の問題ではないですね。


オーディオインターフェイス経由からProtools固定で、ソフトの内部とWAVファイルのみでLogicは使用したいと思っていまして、

問題はLogicのモニタをどうするかですよね。


翡翠さんは

オーディオは、OS X には AUNetSend と AUNetRecieve という AU があるので、これを使えば可能です。

と書かれていますが、ProToolsのオーディオバスにはAUNetSend と AUNetRecieveがありません。AUのこれらのバスを利用出来るRTASプラグインがあればいいのですが、私は知りません。これが存在すれば夢はひろがりんぐなのですよね。


OMSってそんなに優れていたんですね

MIDI規格発表当時、MIDIケーブル1本で16chまで扱えるって規格自体に驚きました。しかしそれをさらにMIDIケーブル15本*16ch+タイムコードも扱えるOMS+Sutio5のシステムを見た時はなんでも出来そうな気がしましたね(笑)。しかもMIDI自体にOMSでリアルタイムで加工もできましたし、仮想MIDIデバイスも内部でつくれたりと何でもアリでした。さらにOMSの規格に乗っ取っていれば他のメーカーでも扱えるっていうのが当時としては画期的だったのですよ。Opcodeの開発陣はすごかったと思いますよ。

経営者がWinにまで手を伸ばさなければ今も存在していたかもしれません。まぁ、つぶれたおかげでその時のスタッフが各方面に流れて今が有るのですが.....。

2013/07/12 17:47 やすどん への返信

しまった……肝心のとこで勘違いしたまま書いてしまってた、ごめんなさい。ProTools は AudioUnits にネイティブ対応してないんでした。以前は別規格のプラグインを擦り合わせて動作させる Adapter と呼ばれるものがありましたが、最近は軒並み開発中止……なので、通常の方法では ProTools から AUNetSend/AUNetRecieve を使う方法が無いのでした。

現在で代用する案としては、Nomad Factory が出している "MAGMA" というヴァーチャルラック使ってみるか。ご存知でしょうけど、ざっくり言うと、MAGMA は ProTools でも Logic でも Cubase でも使えるプラグインですが、それ自体はエフェクトとしても音源としても機能しません。MAGMA の中に「ラック」があって、そこには AAX、AU、VST のプラグインを複数、種類を混在して利用可能になります。AUNetSent/Recive は AudioUnits ととして実装されているので、たぶんここに読み込んで使用可能と思われます(実地には試してません)。

ヴァーチャルラック・タイプのソフトも、以前は複数あったのですが、現在は MAGMA くらいしか残ってないよう。
ネットを跨いでオーディオのリアルタイム送受信ができるのは魅力ですが、アプリ間のオーディオの受け渡しだと、SoundFlower や Audio HiJack Pro を使うほうが、楽だし実績もあると思います。


Opcode は Gibson に買収されたのが運の尽きでしたね。未だに、なぜ老舗のギターメーカーがシーケンサーの開発会社を買収したのが、謎です。ただの投資目的だったとしたら、えらい迷惑……。

そのおかげで Opcode のエンジニアの何人かは Apple に移籍してきて CoreMIDI の開発に力を発揮してくれたのは、ちょっと皮肉な話。

Windows の OS 組み込みのオーディオ機能の性能が良くないのは、Microsoft は自社でハードを設計・販売していないからでしょう。オーディオは、ある意味ビデオ以上に制御が難しいので、サードパーティのパーツの寄せ集めに成らざるをえない Windows では限度がある。その点、自社設計のハードで自社開発の OS の Apple には有利な点が少なからず有ります、USB/Firewire とオーディオ・デバイスとの接続が標準化したのも Apple とっては有利に働いたと思います。

2013/07/16 22:11 翡翠 への返信

ちょっと時間が空いたので試してみました。


Audio HiJack Proですが、これってアプリのアウトプットに割り込んで音声をファイルに落とすアプリですよね。なのでアウトプットがファイルしか無いと思うのですが、どうすれば他のアプリのインプットに音声を送れるのでしょうか。ちょっと分らなかったので頓挫しています。


SoundFlowerを使用してMainStage2の音声をProTools10(非HD)に送る事は出来ました。MIDIはIACドライバ経由でProToolsからMainStage2へ送っています。音声は無事に送れますが、なぜかレベルが約14dB落ちてしまいます。SoundFlowerの仕様なのか、32bit仕様のMainStageと24bit仕様のProToolsの相性問題なのか調べ中。

とにかくAU対応のアプリからProToolsへリアルタイムで音声が送れるのは便利ですね。あとは長時間ランニングテストして安定性を計ってみます。


これが出来るのなら、ProToolsからMainStageに音声を送ってMainStageでAUのエフェクトをかけた物をProToolsに戻せるのでは?って思って実験してみました。

結果、MainStageでハウリングをおこしてしまいます。MainStageのInとOutが明確に分かれていないのか、SoundFlowerの仕様の問題なのか調査中。

繋ぎ方は

ProToolsのアウトをSoundFlower(2ch)へ、MainStageのInputをSoundFlower(2ch)に設定、MainStageのアウトプットをSoundFlower(2ch)に設定、ProToolsで新規トラックを作成して

SoundFlower(2ch)に設定。

通常なら問題ないと思っていたのですが、MainStageでハウリングをおこしますね。

SoundFlower(2ch)のバスの仕様を疑ってSoundFlower(64ch)を試そうとしましたが、こちらをAudio MIDI Setupで使用するとProToolsが起動中に落ちます^^;。

うう〜ん、実におしい。ProTools上でAUのエフェクトが使用出来ると思ったのですが......。手元にLogicが無いのでLogic+ProToolsでは動作確認していません。



未だに、なぜ老舗のギターメーカーがシーケンサーの開発会社を買収したのが、謎です。ただの投資目的だったとしたら


多分その通りだと思いますよ。投資目的だと思います。Gibsonに買収されたあとは何も活動らしい事はせず、単に名前だけの会社になっていましたね。

Gibsonはあの買収で利益を上げれたかどうかは不明....。

2013/07/16 22:11 やすどん への返信

繋ぎ方は

ProToolsのアウトをSoundFlower(2ch)へ、MainStageのInputをSoundFlower(2ch)に設定、MainStageのアウトプットをSoundFlower(2ch)に設定、ProToolsで新規トラックを作成して

SoundFlower(2ch)に設定。

自己レスです。おそらくこの繋ぎ方が良く無い。本来だと、

ProToolsのアウトをSoundFlower(64ch)の1&2へ、

MainStageのInputをSoundFlower(64ch)の1&2に設定、

MainStageのアウトプットをSoundFlower(64ch)の3&4に設定、

ProToolsで新規トラックを作成してSoundFlower(64ch)の3&4に設定、

ってしなければいけないですね。


でもSoundFlower(64ch)がProToolsで使えない現状ではどうしようもないですね。

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