FinalCut ProX 読み込み設定について

失礼致します。

私の環境は、OS X Yosemite（10.10.3）の「Final Cut Pro X（10.2.1）トライアル版」ですが、検証して見ました。

今まで「Final Cut Pro」メニュー ＞「環境設定」＞「読み込み」タブ ＞「トランスコード」の各項目にはチェックを

入れておらず、「Transcoded Media」フォルダは存在していなかったのですが、「最適化されたメディアを作成」に

チェックを入れて検証用の動画を読み込んだ所、「Transcoded Media」フォルダとその中に「High Quality Media」

フォルダが作成されました。

また、「プロキシメディアを作成」チェックを入れて検証用の動画を読み込むと、「Transcoded Media」フォルダの

中に「Proxy Media」フォルダが作成されました。

ちなみに、読み込んだ動画と読み込み後のファイルサイズを比較すると、下記の様になっていました。

● 検証用に読み込んだ動画

　・MPAG-4 ムービー（74.5 MB）

●「最適化されたメディアを作成」にチェックを入れた場合

　・Mov ファイル（698.6 MB）

●「プロキシメディアを作成」チェックを入れた場合

　・Mov ファイル（124.8 MB）

下記リンクに「最適化されたメディアを作成」と「プロキシメディアを作成」についての詳しい説明が有ります。

【 Final Cut Pro X ヘルプ - 最適化されたメディアファイルとプロキシメディアファイルを管理する 】

https://help.apple.com/finalcutpro/mac/10.2/?lang=ja#/verb8e5f6fd

「最適化されたメディアを作成」というのがそれでしょうか？

だとすれば、「High Quality Media」というのはどこかで編集作業に関わっているのでしょうか？

その場合、どう使えばいいのでしょうか？

ビューアに画像を表示する場合、

最適化（要トランスコード）、オリジナル、プロキシ（要トランスコード）

のいずれかを使用します。最適化にチェックがあれば最適化、

プロキシにチェックがあれば、プロキシを使います。

書き出しの際も選択したメディアが使われますので、注意が必要です。

撮影されたメディアが解りませんが、例えばAVCHD/H.264（普通はコレ）だとしますと、このコードのままではFCPXで編集する事は出来ませんので、ProRes4.2.2に変換為なければなりません。このプロ**4.2.2には等級がありますので一概には言えませんが、おおよそ原画の10倍ぐらいの容量になります。

なぜそのままで編集できないかと申しますと、AVCHD/H.264は、全てのフレームに完結した絵を持っていません。15フィールドで1クルーになっていて、１フィールドには完結した絵があっても2フィールドは差分だけが（動いた分）記録されているといった案配です。で、ProRes4.2.2にトランスコード（変換）為れる訳です。

其れが嫌な場合は、エフェクトを掛ける都度、原画を参照するか、軽いプロキシを作って置いて其れで編集し、最後にレンダリングに時間を掛けるかと言う事になります。

又、すでに原画が他のファイルに取り込まれている場合は、改めて原画クリップをコピーする必要がありませんので、｢そのままにする｣にすれば、改めてクリップがプロジェクトにコピーされる事はないはずです。

kumagai8 さんによる書き込み:

編集素材は別フォルダに 85GB あり、それを FinalCut ProX に読み込みながら作業しているつもりだったのですが。

これはよく引っ掛かるのですが、オリジナルを外に置いていても「最適化したメディアを作成」していると通常は非常に大きな動画ファイルをライブラリ内に作成してしまいます。「最適化したメディアを作成」しない手もあるのですが、恐らくFinal Cut Pro の作業性が低下します。

なお私は良くこの問題に引っ掛かります^^;

私の説明が舌足らずだったのかもしれませんね。

｢Hight Quality　Media｣とは、ProRes4.2.2のことで、これにはProRes4.4.4から数種類の画質の違う等級がありますが、FCPXではFCP7の時に自分で指定したのと違い、FCPXが読み込まれるメディアを判断して、勝手に決めてトランスコードします。

コレには、全てのフィールドに完結した絵が描かれています。此でないと、1フィールド毎の編集が出来ません。このクリップを使ってFCPはラインで編集していまして、original Mediaは直接的には必要としません。

只、普通にCDカードやカメラから取り込む時には、一般には「original」も保存しておくモノなので、序でに読み込んでくれます。ですから、すでに他のファイルにoriginalが取り込まれているならば、ファイルを「そのままにする」にして置けば、二重に保存されないという事です。

kumagai8 さんによる書き込み:

すると、編集にはやはり「High Quality Media」が使われていて別にある素材フォルダ内の映像素材は使われていないということでしょうか？

素材フォルダ内の動画は編集には直接使われていないと思われますが、素材フォルダ内の動画をFinal Cut Pro のライブラリ内に読み込んでいない場合には素材フォルダ内の動画を削除するとリンク切れが起きたと記憶しております。

素材を移動させた経験が無いので何とも言えませんが、ライブラリーの中でも外でも、Hight Quality　Mediaとリンクしている素材を移動させると、リンク切れになるのかもしれませんね。

Kumagai8さんへ

便利というのか、不便になったと言うべきか、ですね。

昔の「DV」と言われた映像は、大した容量もなかったので、撮影時にワンフレーム毎に完結した映像を確保できていたのですが、Hi-Visionと言われるようになってからは、撮影時にデーターの全てを記録する力が無く、省略法を使っているので、編集時にはデーターを補間しなければならず、面倒な事になっているのですので、未来はトランスコードしなくてもすむ時代が来るかもしれませんね。