半導体やコンデンサは、温度が高い状態だと、確かに寿命が低くなります。
ただ、IntelのCPUやAMD Radeon自体は、100度超までは普通に耐えられる設計ですし、それ以上の温度になる場合は強制的に温度を下げる安全装置もありますから、70〜80度が続いても、あまり寿命には関係ありません。
MacBook Proの内部のコンデンサは、高温に弱い電解コンデンサは使用されておらず、高温に強い固体セラミック積層コンデンサですから、125度までは問題ありません。
気になるのは、SSDやバッテリーの温度です。
SSDの場合、70度を超えると、発熱を抑えるために処理を遅くするサーマルスロットリング機能が働き始めます。
ただ、この機能だけでは、完全に発熱を抑えきれません。
SSDの発熱を抑えきれずに、高温で稼働し続けると、寿命が縮むどころか、いきなり突然死する場合もあります。
よって、ファンコントロール系のツールを使うのであれば、SSDの温度センサーの取得温度を基準にして、70度未満になるように運用してみては?
SSDの位置は、MacBookProに向かって右側の、Thunderboltポートとスピーカーの間のロジックボード底面側に実装されています。
よって、SSD側のファンだけ、少し回転数を上げるという手もあるかと思います。
SSDの温度や冷却について、参考になりそうなページ
https://www.pro.logitec.co.jp/about_hdd/hddssd/0915/
バッテリーについては、高温の状況下で使用すると劣化が早まります。
使用されている正極材、負極材、電解液によって若干変わりますが、一般的には上限温度は60度程度とされます。
よって、可能な限り、温度を抑えたほうが良いパーツです。
あとは、MacBook Proの仕様ページには、動作時温度は「10度〜35度」と記載されていますが、夏場は必ずエアコン等を使って、可能な限り室温を下げて運用することです。
Core i9搭載のMacBook Proは、普通のハイスペックノートではなく、ワークステーションクラスのノートPCだと思ったほうが良いと考えます。