遠隔授業の仕方
iPadを使っての双方向の遠隔授業を行う方法について教えてください。
合わせて、無料での利用方法について教えてください。
iPad Pro, 13
人数規模と対象者の年齢、セキュリティをどこまで確保したいかによって、方法を考える必要があると思います。
基本無料のSkypeのようなものから、ZOOMやWebexのような有料だけど、期間限定で無料で使えるものなど、選択肢は多数あります。
ただし、無料というのはサポートがないという意味であり、使い方を誤ればニュース等で話題になっているように第三者が乱入してアダルト画像を落としていくなどといったことが生じます。ただ、無料はあくまでも当面の一時しのぎです。もしあなたが一教員ではなく学校全体の遠隔授業導入を任されている立場であるなら、有料できちんとサポートされるソリューションを検討すべきだと思います。
なお、多くのソリューションは、PC/Mac/iPad(iPhone)/Androidに対応していますので、iPad限定で考える必要はないと思います。
ところで、有料・無料を問わず、円滑に遠隔授業を行うためには、授業をする側、受ける側の双方が遠隔授業に対してトレーニングされている必要がありますし、授業内容も遠隔に適した形で準備する必要があります。泥縄対策で遠隔授業を取り入れた場合、学習効果が担保できる授業を行うのは非常に難しいというのは覚悟しておくべきでしょう(たぶん、授業に慣れてない小学1年生を、教育実習生が一人で教えるような状態になります)。
遠隔だと、学習意欲の有無の差が非常に大きくなると懸念されるので、対象者に依っては落ちこぼれ対策がこれまで以上に大変になると想像します(一部の学習塾では以前から遠隔授業のようなものを行っていますが、一般に塾に通う子(および親)は学習意欲があるケースが多いので遠隔での学習が成立しているのだと思っています)。
今、教育現場は同じ問題を抱えている人だらけで、皆が手探り状態だと思います。教員も生徒も大変だと思いますが、これを機会に遠隔授業のスキルやノウハウを蓄積・共有できるようになっていけば、コロナ後も不登校問題などへの対応の選択肢が広がるようになると期待しています。
