MacBook Pro M1, 有線gigabit ethernetがうまく動かない
Anker 7-in-1 USB-Cハブ、belkin multimedia hub, belkin usb-c to gigabit ethernet adapterで、有線ネットワークでのファイル転送中にネットワークを見失って、ファイル転送が止まる
はじめに
新しくMacBook pro (M1)を購入し、MacBook Pro (13-inch, Mid 2010)から環境移行も考慮して、Anker 7-in-1 USB-Cハブを購入。ethernet経由で環境移行をしようとしましたが、途中でエラーになり継続不能。セットアップ後にファイルの転送を行いましたが、転送中に有線ネットワークを見失って転送が止まる、家庭内のネットワーク機器へのpingも飛ばない、USB-Cハブを抜いて挿し直すと再びネットワーク接続は回復するが、ファイル転送はどこまで行ったかわからない。
と言う状況になりました。
当初、Ankerのハブの異常かと考え同社のサポートにお願いしたところ、快く代品を送ってくださったため、とりあえず、Time Machineの初回バックアップを正常に行えるかどうかでネットワーク接続のテストをすることにしました。
環境
スイッチングハブ:ネットギア GS108
各種イーサネットアダプタ・ハブをつないだM1 MacBook Pro (MBP)と、Ubuntu-linux+netatalkをインストールしてTimeMachineサーバにしているHP Proliant ML110 G6 (Celeron G1101 2.27GHz)のどちらもこのスイッチングハブにつないでいます。
先月までMacBook Pro (13-inch, Mid 2010)が同様につながっていましたが、トラブルはありませんでした。
TimeMachineサーバの .sparsebundleファイルは別のディレクトリに移動して、初回のバックアップを開始するようにしました。バックアップ容量は200GB前後でした。
結果
1)代替品も途中でネットワークを見失って、停止しました。この時には、光ホームステーション(ルータ)へのpingも飛びませんでした。本体とankerハブをつなぐUSB-Cコネクタを抜いて、挿し直すことで回復しました。
停止した時の .sparsebundleファイルのおよその大きさ(GB)は、止まった順に、20, 62, 64, 88.6, 96.8, 115, 115.5, *A, 117, *B, 139, 151, *C, 171, 185, 187, *D, 192, 201, 220で、最終的に279.4GBの .sparsebundleファイル(ディレクトリ)がバックアップされました。
最初、ハブにPD電源、ワイヤレスマウスのレシーバ(logicool unified)をつないでいましたが、*Aの時に電源を本体直接に変更、*Bの時にマウスレシーバをはずす、*Cの時に蓄冷材でハブの冷却開始、*Dの時にPD電源をハブ給電にそれぞれ変更しています。
2)友人からスイッチングハブとの相性を指摘されたため、ankerハブからのethernetケーブルを直接サーバに接続して同様に実験しました。
やはり、途中でネットワークを見失って、バックアップが止まりました。ethernetケーブルの抜き差しでは回復せず、1)と同様に、USB-Cコネクタの抜き差しでネットワークが回復しました。
停止した時の .sparsebundleファイルのおよその大きさ(GB)は、止まった順に、9.6, 23で、これ以上の実験の必要はないと判断して終了しました。
3)ankerの製品が使えなかった時のために注文していた、belkinのハブがちょうど同じ日に届いたため、同様の実験を行いましたが、およそ1GBで同様に停止し、実験を終了しました。発熱はankerのハブより少ない印象でした。
4)M1 MacBookでは、NICがマルチハブ内蔵のUSBハブの下にぶら下がる形だと、うまく通信できないかもという指摘をもらい、Apple StoreのAnker USB-C to gigabit ethernet adapterを別途購入し、同様のデータ転送を行いました。NICはこれまでの2つのハブと同様にRealtek 8153でした。やはり、このアダプタも途中でネットワークを見失って停止しました。サーバへのpingも飛ばず、USB-Cコネクタの抜き挿しで回復しました。
ただ、停止した回数は5回で、停止した時の .sparsebundleファイルのおよその大きさ(GB)は、止まった順に、16.0, 19.0, 55.5, 82.3, 230.8で、最終的に249.0GBの .sparsebundleファイル(ディレクトリ)がバックアップされました。回数は16回が5回に変わり、途中約150GBの連続した転送がありました。
5)内蔵のWifiで、初回TimeMachineバックアップを取り直すと、6-7時間程度かかりますが、途中止まることもなく正常に終了します。これで作った.sparsebundleファイル(ディレクトリ)はおよそ203GBです。
これは、単なる素人の印象ですが、ネットワークアダプタは、ルートハブ直結で若干改善するが、本質的にNICの通信不安定は存在し、appleの提供するrealtek 8153デバイスドライバに問題があるか、100Mbps時代のrealtekのNICカードのようにバッファリングの障害でコケている可能性があるのだろうかと思いました。BroadcomのNICを積んだMacBook Pro (13-inch, Mid 2010)では、このような経験はありませんでした。
今後大量のファイル転送をするかどうかはわかりませんが、やはり、有線接続でのネットワーク速度は魅力的で、その反面、時にSafariで20個程度のタブを一度に開くと、ネットワーク接続を見失ったりして、データ転送量と関係なくいきなり障害が出る「当てにならない」接続になるのが悩ましいです。
なんとかならないでしょうか?
MacBook Pro 13″, macOS 11.2