=緊急SOS取扱について=
この記事は実体験によるもので実際の動作から終了、クロージングまでのシナリオです。スペシャリスト以外の疾患を抱えるエンドユーザ、サポーター、シニアサポーター向けとなります。
注意点
①.iOS16.5では緊急SOSアプリ経由で発信しても履歴(司令局にも)は残りません。
②.総計3回試みましたがiOS16.5緊急SOSアプリ経由では司令受信端末に発信者番号通知履歴が残らないことがある。よって司令局より緊急コールバック不可になる。
③.上記同様に指摘緊急連絡先へも発送信しない
※使用実機はiPhoneXR iOS16.5と16.5.1で正常動作確認したOSはiOS16.5.1となります。
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緊急SOSアプリが起動したら・・・
1.カウントダウンが開始され終了間際に大音量のサイレンが周囲に知らせるために鳴ります
(痴漢や変質者への警告威嚇も兼ねます)
2.会場、警察、消防、メディカルIDの選択肢が提示されるので目的の公共機関を選択します。
3.公共機関との通話が終了するとカウントダウンが再度開始され指定緊急連絡先へ現在地等の情報が通報されます。
4.全てのフローが終了したら画面上に「緊急通報中」趣旨が表示され解除するまで完全にロックされます。
5.ロック解除されるまでGPS等通信は一定間隔を保って送信され続けます。
※通常はロック解除スワイプやスライドで解除できますがお住いの司令局からロック信号を送信された場合、自力では
解除不可となり自費か相応の料金を支払って強制解除手続きとなります。面白半分で作動させない様にしましょう。
またその際サポーターやスペシャリストは正当な理由が無く証明ができない限り手助けしてくれるとは限りません。
※ロック中は通常発信通話は出来ません。緊急連絡先等からの受信通話のみとなります。
<取扱シナリオ>
①=軽〜中程度の四義肢麻痺で手指が使える方=
ホームボタン5回クリックが使用感はよいと思われます。(ALS等で筋縮可能な方はホーム+ボリューム釦でも可)
指足の場合は長関節指(親指や人差し指)でも壁などに本体を立ててクリック。
尚、クリック間隔は設定画面アプリから変更できます。
②.=緊急SOSアプリ使用が難しい方=
2-1.ALSや脳卒中などで四義肢による操作が難しく発語も困難な方
現在、Siriの機能では“緊急SOSを起動“と話しても起動はせず誰に電話を掛けるか尋ねて相手先を呼び出すだけです。
ですのでSiri機能を利用して緊急通報する場合、テキスト編集と学習を前提となりますが
ある程度擬口語(ヘイSiriを“へぇぃしぃら”など発音しても学習はする)も登録、学習させておくといざと云う時に
役立ちます。またその際、メモ帳等に詳細な既往歴を予め準備して置き読み
上げ機能を利用するのも良いでしょう(BTスピーカーが必要です)
少しでもお役に立てれば幸いです。
*謝辞*
消防司令の皆様,Appleスペシャリスト、サポーター約11名。