2004年夏に販売されたeMac 1.25G(USB2.0) で、突然画面がフリーズする現象について
はじめて投稿いたします。
2004年7月にAppleStoreJapanのオンラインショップで、eMac 1.25G を購入し、メモリ・HDの拡張は、BTOで行いました。
OSはMacOSX 10.3.9を使用しています。
2週間ほど前から、ウィンドウを開いたり(閉じたり)した時や、Dock上のアイコンを動かしたり、あるいはExposeでウィンドウを同時に表示したりしている時に、あるいはスクリーンセーバーが起動してすぐに、突然画面が(多くの場合、画像がガタガタになって)フリーズするという現象が頻発するようになりました。
カーネルパニックのメッセージもあらわれず、場合によってはカーソルだけは動くものの、入力を一切受け付けません。
電源ボタンの長押しのみが唯一の解決方法となります。
付属のDVDからApple Hard Ware Testを実行しましたが、連続で数回試しても、全て「パスしました」という結果しか出ませんでした。
その他、手持ちのiBookwoFirewireで接続して起動ディスクとし、Norton Disk Doktorを実行しましたがやはり、問題は解決しませんでした。
当然、PRAMのクリアも行い、またメモリを入れ直して見る、内蔵電池を取り替えてみる、など一通り試しましたが、解決できませんでした。
システムプロファイラのログ(system.log)を調べたところ、フリーズ時に以下のようなメッセージが頻出していることがわかりました。
May 23 21:56:46 localhost kernel: ** ASIC Hang Log End **
May 23 21:56:46 localhost kernel: ATIRadeon::submit_buffer: Overflowed block waiting for FIFO space. Have 3, need 6. RBBM_STATUS 0x81c1c100. VAP_CNTL_STATUS 0x00000002
May 23 21:56:56 localhost kernel: ** ASIC Hang Log Start **
このエラーメッセージ(?)を手がかりにGoogleで検索したところ、apple.com(USA)のDiscussionsに私と全く同様の症状についてのスレッドが立てられていることを発見しました。
http://discussions.apple.com/thread.jspa?threadID=301339
上記のスレッドにフリーズ時の画面が紹介されていますが、私の場合と全く同じでしたので、如何にリンクを貼っておきます。
http://www.swinglight.com/jibber.jpg
上記スレッドには500近い投稿があり、かなり多くの方が同じ症状を訴えているようです。
私が調べた限りでは、日本ではまだ報告されていないようなので、トピックを立てさせて頂きました。
結論から言いますと、2004年の夏に販売されたeMac 1.25Gのロジックボードに使用されたコンデンサに不良があり、このためにグラフィックボードの負荷がかかると(具体的にはOpenGLが作動すると)フリーズするそうです。
アメリカではこの症状は2006年の1月頃から頻発するようになったようですが、すでに2005年11月には不漁コンデンサについてApple以外のメーカーでも問題になっていたようです。(下記サイト参照)
http://news.com.com/2100-1041-5942647.html
本体裏側のメモリアクセスパネルを開けると、メモリのそばにコンデンサーが2つありますが、大概そのうちのどちらか(あるいは両方)が、ふくらんでいるか、液だれしているとのことです。(但し、場合によっては、アクセスパネル開口部からは見えない場所のものが不良であることもあるようです。)
私も自分のeMacを確認したところ、上記の2つのうちの一方の上面がふくらんでいました・・・・。
この問題は今のところ、2004年の夏前後に販売された、1.25GのeMacに限定されています。
アメリカでは、主としてシリアルナンバーがG8429xxxxxxx‾G8439xxxxxxxの製品
ヨーロッパでは、VM41xxxxxxxx〜VM43xxxxxxxxの製品
アジア・オーストラリアではYM42xxxxxxxx〜YM44xxxxxxxxの製品
に集中しているようですが、詳細なデータはAppleからはまだ公開されていません。
ちなみに私自身のeMacのシリアルナンバーは YM431GMRQQHです。
上記スレッドでは、とりあえず一時的な解決方法として、以下の方法でソフトウェア的にロジックボードの不良箇所をパスすることが挙げられています。
(1)シフトを押し続けて、セーフモードで起動。
(2)ルートディレクトリの「システム」ー>「ライブラリ」ー>「Extensions」を開き、その中の以下の5つのファイルを取り除き再起動。
ATIRadeon8500.kext
ATIRadeon8500DVDDriver.bundle
ATIRadeon8500GA.plugin
ATIRadeon8500GLDriver.bundle
ATIRadeon8500VADriver.bundle
*但し、上記の5つだけでダメな場合はATIRadeon関連の拡張機能を全て削除する、という記述もありました。OSのヴァージョンに依存するかもしれません。
当然のことながら、グラフィックの描画能力は、極端に低下しますが、少なくとも私の場合は、この方法でとりあえずフリーズの頻発は回避されました。
もちろん