そう,おっしゃる通り,正式にサポートには出さなかったです.
だから,私の言った若干の不具合が仕様であるかどうかは
厳密に言えば全く分からない,ということになります.
そのかわり,購入した生協に入っている
Macの販売店に問い合わせてみました.
store in storeっていうやつなのかは分かりませんが,
かなりフレキシブルに対応してくれるんですね.
そこで,購入3週間目ぐらいに,
・自分が述べたような問い合わせの凡の件数
・Appleがこれを初期不良と認め,交換に応じる可能性
・交換になった場合にTFTドット落ちを掴む可能性
・代替品が返送されるまでの平均的な期間
これらについて聞いてみましたところ,
・スピーカの問題はソフトウェア的な問題なのでいずれ解決
・ゴム足の若干のがたつきは初代iBookの頃からなので問題なし
・液晶右下の揺れについては展示機でも有るので様子見
・キーボードの反りについては明らかな初期不良の可能性大
・筐体のバリなどは普通のこと
とのことでした.とくにキーボードは気になりまして(自分の
場合はセンターが浮いているのではなく,数字キーの2,3,および
0, =あたり,が浮いていて,キーボードを外してみると「3」の
形になっている),これは交換を求めようかと思ったのですが
以下の理由で辞めました.
私はiBookで1/1000sec単位のある種の行動データを採って
おりまして,この反応時間誤差にはプロセッサパワーの微妙な
違いやハードディスクの型番などが影響します.
たとえば私のiBookはGauge proで調べるとPPCG3-485Mhzぐらいな
のですが,プロセッサパワーはモノによって微妙に異なります.
不具合が気になり始めた時点では既に実験を開始しておりました
ため,これで交換になった場合はそれまでに採ったデータを捨て
る必要が出てきます.また代替機を使ってデータを継ぎ足すこと
は出来ません.
全く同じ条件で継続的にデータを採って
こそデータに意味があるわけで,今更交換はマズかった
という事情が有ったのです.
HDおよびマザーボードが元のままだとしても,戻ってくるまで
1週間以上かかるようなら,実験期間,予算,被験者確保
などの点で支障が生ずることになります.
というわけで使い続けることになりました.
そもそも測定機器に初期ロットiBookをいきなり使うというやり方
自体が問題かとは思うのですが,その点は時間や予算の問題も
あったわけで・・・とにかく私の言いたいこと
は以下の通りです.
現在は,先進的なGUIに夢中になったコンピュータマニア
たちを満足させるだけで済んだ時代ではないです.
現在のMacは,時間的に,予算的に厳しい状況下で様々な目的
のために用いられる汎用コンピュータです.
情報処理の講義のためにiMacDVを40台入れセットアップして
もらい,いざ講義を始めるとそのうち5台にCRTが映らない,
原因不明のフリーズが相次ぐなどといった事が起こりますと,
様々な側面で支障が生じ,余分な調整コストを余儀なくされます.
偶然である可能性は勿論否定できませんが,同時期に入れたDell
40台に,このような問題はひとつもありませんでした.
もちろんコンピュータは一定の割合で初期不良が存在し,これを
ゼロにすることは不可能です.しかし我々のようにMacを使わねば
ならない環境にいる者としては,品質向上を訴えかけることは
重要なことです.
ここがクレームを言う場所でないことも承知していますし,
tell usに訴えるほうがマシであることも承知しています.
ですが相手は大企業です.訴えたいことが有ればいろんな場所で
訴えなければ動きません.
そういうわけで,Cubasistさんのような御意見がここに存在する
ことの一定の意義を認めるべきではないか,ということです.