OS9さんをはじめ、多くのMacユーザの方々に的確なアドバイスをどしどしいただけて、このたびは本当にありがとうございました。また、大変勉強になりました。
とにかく、今回の顛末を少し説明させていただいたほうがいいと思います。まだ、完全な解決には至っておりませんが、クラッシュしたMacBook ProのHDDのうち、私のホームディレクトリに格納してあった大切なデータを無事に外付HDDにコピーできたことをご報告さしあげます。
しかし、外付HDDに今回使用したのは妻の使っているMacBook Proで、当然HDDは彼女のアカウントで管理・保護されていますから、彼女の書類の中に設けたフォルダの中に私のデータをそっくりコピーはできたものの、いざ開こうにも“必要なアクセス権がないため開けませんでした”の一点張りで、どのファイルも開けません。データを移行するために、昨晩このMacBook Proの空き容量を整理し、今朝確認したときには確かに空き容量が70GB強ありましたし、現在コピーが終了した時点で空き容量を確認したところ33.4GBにまで減っていましたので、確実に私のデータがコピーされていることはわかっています。
そこで、このコピーが完了した私のデータを開くためのアクセス権認証の方法をどなたか教えていただけませんか?これで最後にしたいと思っていますので、どうぞどしどしアドバイスください!
ところで、この顛末は今後このような難題にぶつかるであろうユーザのみなさんにも役立つでしょうから、ここに順を追って操作の次第をご説明しておきたいと思います。
クラッシュ時の状態:
Boot CampでWindows用のパーティションを作ろうとしたところ、アシスタントでは実行できず、インストーラディスクから起動してディスクユーティリティでディスクの修復をせよとの指示に従って操作を進めた結果、“ノードの構造が正しくありません”という赤文字表示で修復が実行できず、その後シングルユーザモードで立ち上げてfsckで修復を試みてもだめ、ターゲットディスクモードで同じくLeopardインストール済みのiMac G5に接続してみてもMacBook Proのディスクは認識されず、Safe Bootも試しましたがやはり起動できず、何をもってしても起動不能という事態に陥りました。
Data Rescue ll試用版:
FireWire 400でiMac G5とクラッシュしたMacBook Proを接続し、iMac G5からData Rescue llを立ち上げますと、なんと起動不能のHDDが認識されました!うれしくなってスキャンをかけてみたのはよかったのですが、まる2日かけても224MBしかスキャンできず、しかも途中でフリーズしてしまい、強制終了でこのソフトの使用を断念。
その後、あれこれネットで調べて、同様の事態に陥ったユーザがUNIX操作でデータ復旧に成功した例をいくらか読み、これならいけるかも、と多くのフォーラムの人たちのご支援、アドバイスに支えられて試行錯誤を繰り返すうち、シングルユーザモードまたはターミナルモードによってマウントできたデータをそっくり健常な外付HDDにコピーできる方法が見つかりました!
シングルユーザモードとターミナルモード:
まず、私はHALさんの懇切丁寧なアドバイスにより、シングルユーザモードで起動不能のHDDのマウントに成功!ところが、前述のようにこの起動不能のHDDはターゲットディスクモードで外付HDDにマウントできないため、しかもシングルユーザモードでもターミナルモードでもマウントを確認できないため、コピー元となる健常HDDをボリュームリストで確認できず、結局シングルユーザモードによるデータのコピーを断念しなければなりませんでした。ところが、クラッシュしたHDDをホストコンピュータとして健常HDDをターゲットディスクモードで起動してみたら、クラッシュHDDのターナルモードでボリュームリストを確認できることに気づいたのです。その操作は以下の通りです。
まず、クラッシュHDDをインストーラディスクで起動し、ターミナルモードで立ち上げておきます。
次に、健常HDDとクラッシュHDDをFireWireで接続し、健常HDDをターゲットディスクモード(コマンド+T)で起動します。このとき、ターゲットディスクモードで起動する前に、任意の場所にあらかじめデータをコピーできるフォルダを作っておきます。
クラッシュHDDのターミナルで、
cd /Volumes/ (return)
ls (return)
とコマンドしてゆくと、マウントされているボリュームのリストが表示されます。そこで私の場合は、次の3つのボリュームが表示されました。
H's MacBook Pro(私のクラッシュHDDです)
Macintosh HD(私の妻の健常HDDです)
MacOS X install DVD(正確な表示名は忘れましたが、クラッシュHDDを起動するためのインストーラディスクです)
そこで、それぞれのヴォリュームがきちんとマウントされているかどうかを次の操作で確認しました。ここでは、私のクラッシュHDDについてのみ記述します。
cd /Volumes/"H's MacBook Pro"/Users/hideyuki (return)
ls (return)
そこで、私のクラッシュHDDの中のホームディレクトリに格納されていた書類、ピクチャ、ミュージック、デスクトップ、ダウンロードなどのフォルダがすべてリストアップされました。このとき、これはOS9さんのアドバイスですが、Volume名がH's MacBook Proのように単語間でスペースが空く場合はその名前を“”で仕切ることが肝心です。
さて、こうして一度はデータの修復・復旧を完全にあきらめていたのに一応すべて無事に納まっていることが確認できましたので、次に外付HHDの指定フォルダ内にコピーする操作です。すでにFireWireで接続、ターゲットディスクモードで立ち上げた外付HHDが、インストーラディスクで立ち上げたクラッシュHHDのターミナルモードでマウント確認済みですから、次のように記述してコマンドします。ここでは、外付HHD名を"Macintosh HD"、フォルダ名をhideyukiとしておきます。
cp -r/Volumes/"H's macBook Pro"/Users/hideyuki /Volumes/Macintosh HD"/hideyuki (return)
FireWire 400でのデータコピーは40GBほどの容量もすばやくこなし、1時間も待たないうちにコピーが完了しました。
※最後に、このコピー完了時に外付HHDから立ち上げ、コピーを確認した時点で“しまった!”と思ったのは、コピー先に指定したフォルダを妻のホームディレクトリ内の書類の中に作ってしまったことです。私のデータが現在アクセス権がないために開けないのは、そのような事情からでしょうか。とにかく、これが早急にも解決できるといいのですが。
とりあえず、皆さんの選りすぐりの知恵に感謝!