> 許容される遅延が5日程度と長いので、それこそ、災害時には役立ちません
そんな、メールを切って捨てることもないと思うけど。
いつでも5日の遅延が発生する訳ではありません。むしろこんな大きな遅延が発生するのは稀です。遅延が発生するのはメールサーバへの経路が無くなっているとか、メールサーバがとても忙しくて全部のメールを処理出来ないときです。それと遅延が発生するときには、ある程度の遅延が発生した段階(通常4時間以上)で遅延が発生している旨差出人にメールが届きますので、届くまで全く何も分からないという訳ではありません。yahooとかgoogle とかのメールなら、元々サーバのキャパシティはかなり大きいですし、元々グローバルのメールを扱うように設計されてて、災害発生地のメールばかり扱う訳ではないので、特定の地域で災害が発生したからといってとくに混雑度がものすごく上がるということもないと思います。また、サーバも災害地に設置されてる訳ではありません(元々世界各地に分散しているし、負荷分散も取り入れられていて特定のサーバのみの負荷が上がらないように設計されている)。
災害地ないしはその近くからサーバまでの経路が災害で遮断されてしまう、という可能性はありますが、災害が原因で遮断が起こるのは災害地の近辺でしょうから、インターネットを利用するサービスならどれも同じで、メールが他のサービスの比べて特に弱い訳ではありません。むしろ遅延を許して相手サーバに接続出来るまで何度も何度も自動でトライするから、ある意味、即時性は犠牲にしているけどより確実に届くとも考えられます。
> 中継する機器が多数に上るので、この点でも災害には尚更弱い
これもメールの欠点にはならないと思うけど。中継されるのは、インターネット通信そのもので、メールそのものが多数の中継メールサーバを経由して相手サーバに届くということはほとんどありません。現在では、差出人が利用するサーバから宛先ドメーンのサーバまで一気に送られます。受取人が転送などを設定しているとか、受信ドメーン内でメールの中継が起こることはありますが、あくまでも相手ドメーンの話です。
中継する機器(サイト)が多いのは、インターネットそのものの特徴で、メールに限った話ではありませんので、これをメールの弱点に上げるのはどうかと思います。むしろ中継する機器が多いのは、逆にインターネット接続の柔軟性を上げることになってます。ある特定のサイトがダウンしても、即、他の代替経路が自動で有効になって経路(接続性)そのものがダウンしないように出来てます。