iOS11で繋がらなくなったWi-Fi
iOSが10.3.3から11に変わったことで、Wi-Fiの2.4GHz帯域では40MHz幅のチャネルが、5GHz帯域では160MHz幅のチャネルが繋がらなくなったようです。
(「パスワードが違います」と表示される。)
iOS11.0.1などで近日中に改善する予定はあるでしょうか。
iPad Air Wi-Fi, iOS 11
iOSが10.3.3から11に変わったことで、Wi-Fiの2.4GHz帯域では40MHz幅のチャネルが、5GHz帯域では160MHz幅のチャネルが繋がらなくなったようです。
(「パスワードが違います」と表示される。)
iOS11.0.1などで近日中に改善する予定はあるでしょうか。
iPad Air Wi-Fi, iOS 11
Wi-Fiの担当者より、「WPA2エンタープライズ」で接続する設定を「WPA2」で接続する設定に変更したらiOS11でも接続できるようになったとの報告を受けました。周波数の幅の問題はネットでちらほら見かけましたがIEEE802.1Xのユーザ認証に対応しなくなったとの記事はまだ見かけたことがありません。
Wi-Fiの担当者より、「WPA2エンタープライズ」で接続する設定を「WPA2」で接続する設定に変更したらiOS11でも接続できるようになったとの報告を受けました。周波数の幅の問題はネットでちらほら見かけましたがIEEE802.1Xのユーザ認証に対応しなくなったとの記事はまだ見かけたことがありません。
> 10.3.3なら繋がって11.0.1なら繋がらないのですからiOSのバグと考える
バグという言葉を使うなら、規格に無いものに繋がってたという10.3.3の方がバグです。2.4GHzで40MHzのバンド幅などという規格はありませんので、今後ともアップデートで繋がる可能性はないと考える方が良いと思います。
そもそも、2.4GHzのチャネルというのは各チャネルは5MHzのバンド幅の割り当てしかありません。それで規格どおりの20MHzのバンド幅を割り当てれば4チャネル分のバンド幅を占有することになります。それが40MHzのバンド幅を使うとなると、8チャネル分のバンド幅を使ってしまうことになります。これで多数のユーザが使うとなれば、いくらできるだけ空いてるチャネルを使うようにしたところで干渉が起きてパーフォマンスが低下することは避けられません。2.4GHzの電波は、(5GHz帯の電波に比べれば)減衰が少ないので割合遠くまで届きますので、それだけ周りの環境の影響も受けやすく干渉も起こりやすいです。なので、40MHzのバンド幅に設定しててもそのバンド幅から期待できるパーフォマンスは得られてないことが多いと思います。なので、40MHzのバンド幅に設定するメリットはないと思いますけど。40MHzのバンド幅に設定すると、電波の出力は半分になるということですし、それからくるデメリットもあります。
不具合情報でしたらある程度こちらに収束されていますよ。
今のところバッファローのルータの報告しか上がって来ていません。バッファローの無線仕様は以前からApple製品と相性が悪いことがありましたから、他のメーカーがどうなのかが気になります。
ただ、どなたの投稿も詳細な情報が不明なので一体どの周波数帯をお使いだったのかさえもわかりません。
もう少し詳しくわかれば見えて来るものもあるかもしれませんが。
無線LANルータの機種、ファームウェアバージョンと設定の詳細、
任意のWi-Fiデバイスが接続できている時の802.11の種類、周波数帯域(GHz)、チャネル幅(MHz)、MCSインデックス、空間ストリーム、
などなど情報が不足しすぎて何もわかりません。
数年前に主にApple製品のWi-Fi仕様などについて調べた時の結果(をまとめた発言)です。
あちこちを見て回ってすべてのリンクをメモしていたわけではないのですが、一部だけ残っていましたので情報共有させていただきます。
「バグではなく仕様変更の可能性」部分は私の個人的な見解です。
Bye Bye 40 MHz Mode in 2.4 GHz - Part 1
http://www.smallnetbuilder.com/wireless/wireless-features/31743-bye-bye-40-mhz-mode-in-24-ghz-part-1
Bye Bye 40 MHz Mode in 2.4 GHz - Part 2
http://www.smallnetbuilder.com/wireless/wireless-features/31744-bye-bye-40-mhz-mode-in-24-ghz-part-2
AnandTech | The iPhone 5 Review
http://www.anandtech.com/show/6330/the-iphone-5-review/20
Apple はどのように iPad の Wi-Fi 処理量を「倍増」させたか
http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1149.html#lnk6
Cisco Wireless LAN で Apple モバイル デバイスを使用する企業のためのベスト プラクティス
[PDF] 802.11n: Look Before You Leap - Motorola Solutions
(今確認したらリンク切れしていました)
iOS デバイスの Wi-Fi 標準
手元のiOSデバイスがまだiOS10.3なので自分では検証できないのですが、nob8さんの環境では無線LANルータで802.11n, 5GHz, 40MHzに固定した時にもエラーになるのでしょうか?それとも802.11n, 2.4GHz, 40MHz固定の時だけですか?
> Wi-Fiの2.4GHz帯域では40MHz幅のチャネルが、5GHz帯域では160MHz幅のチャネル
規格ではそんなチャネルはないのでは?
2.4 GHzで40MHz幅というのは、802.11nならチャネルボンディングでそうなるのでは?5GHzで160MHz幅というのも、802.11acならそうなりますよね。機種にもよるけど、iPhone は802.11n、802.11ac両方とも使えるし、繋がると思うけど。
繋がらないというのは、802.11n、802.11acになってなくてバンド幅だけ広げてるような規格から外れた設定にした無線APだからということはありませんか?
Wi-Fi APの設定はiOS11の導入前後で何も変えていません。802.11の規格を詳細には理解していませんが、10.3.3なら繋がって11.0.1なら繋がらないのですからiOSのバグと考えるのが自然だと思います。少なくとも社内の3名の技術者が別々の端末で再現確認しています。Wi-Fi ルーターと Wi-Fi アクセスポイントの推奨設定 - Apple サポートでは2.4GHzに40MHz幅が、5GHzに160MHz幅の記述がありませんが、昔から無かったのか最近消されたのかはわかりません。
示されたサイトでは2.4GHzでは40MHzは使わないようにという記述は有ります、5GHzでは11acで上限は80MHzと、なっていて160MHzは記述無しと。
で、アップルのシステムも含めたiOSアプリで過去に使えた機能が使えなくなったと言うのは珍しく無いです。
特にミュージックアプリが酷い。
最近ではパソコンのiTunesが誰得な仕様変更が有ったし。
nob8 による書き込み:
「推奨設定」とは「推奨」であって「制約」ではないと考えます。
通信は相手があるわけで、相手が通信パラメータのネゴを受け入れないような固定設定になっていると通信は不可になる。これを避けるための「推奨」なんでは。
社内から不具合情報の収集とiOSのバージョン変更の検証はできているのですが、Wi-Fiの設定変更の検証は未着手です。検証したら必ず結果報告しますが担当者が不在な状況が続いているので日数がかかるかもしれません。
むしろ、「ウチも。」とか「俺も。」とかの声が多数上がることを期待してディスカッションを開始したのですが、その意味では現時点ではあてが外れた状況です。
TwitterやFacebookなどSNSで「iOS11 wifi incorrect password」などと検索するとiOS11にあげてからWi-Fiが繋がらなくなった人達が複数ヒットするのですが、SNS以外でググってもほとんど情報が無い不具合だと思っています。http://sbapp.net/appnews/app/upinfo/ios11/wi-fi-4-72670くらいでしょうか。
> 「802.11n では、2 つの 20 MHz チャンネルを組み合わせて、1 つの 40 MHz チャンネルを作ることができます。」と明記されており
これは、明記されてるように、802.11nの規格そのものですよ。ただこの場合は、20MHzのバンド幅のチャネル2つを組み合わせて(チャネルボンディング)40MHzのバンド幅にするというものです。1つのチャネルを40MHzのバンド幅で使うのとは違います(連続したチャネルを使うことになる)。チャネルボンディングなら、連続したチャネルである必要はありません。
なので、40MHzのバンド幅で使いたければ、20MHz+20MHzで使える802.11nで使えば良いだけの話です。ただ、2.4GHz帯だとユーザが多くて同時に2つのチャネルを20MHzのバンド幅で利用できず、802.11nにできないことも多いかもしれません。
アップルからのは無い(*)みたいですね、他のサイトを見る限りではセキュリティ対策みたいです。
(*) デペロッパーサイトには有るかもしれませんが、無賃乗車お断りと言われました。
で、他のサイトを見る限りではWi-Fi絡みの話は無いと。
「推奨設定」とは「推奨」であって「制約」ではないと考えます。仕様変更した、制約する、と言われればWi-Fi AP側の設定を見直すしかありませんが、そのような公式な記述は見当たりません。iOS11以外の利用者にとってはある日突然速度が半減したと感じることになるかもしれませんので、現時点では「バグ」と主張して是正を期待したいと考えています。
ご承知のように802.11nは2.4GHzと5GHzの両方がありますが、このうち5GHzの40MHzは継続されていますが、2.4GHzの40MHzが切り捨てられた仕様変更かもしれませんし、ただのバグかもしれません。
今のところはiOS11の情報不足でなんとも言えません。
早速のご対応ありがとうございました。とても参考になります。特にhttp://help.apple.com/deployment/ios/#/ior65f75e248には「802.11n では、2 つの 20 MHz チャンネルを組み合わせて、1 つの 40 MHz チャンネルを作ることができます。」と明記されており、小職が利用しているiPad Airに「40MHz」と明記されていることをAppleのWebサイトで確認できたことは大きな収穫でした。仕様変更ではなくバグであるとの個人的見解を継続することにします。
iOS11で繋がらなくなったWi-Fi