一つの外付けHDDを2台のMacのiTunesで利用する方法
重要な旧サポートデータ(2011年)が現在のAppleのサポート情報から失われている上に、適切で確実な手段をAppleのサポートが提示していないためコミュニティに投稿いたします。私はiTunesを使って約20年になります。旧いMacから新しいMacへと外付けのHDDをそのまま使用して、全てのiTunes環境(プレイリスト、レート、追加日、再生履歴など)を移行しています。現在はUSBセレクターで切り替えて一つの外付けHDDを3台のMacのiTunesで利用しています。Macを複数台使用するイメージは以下の通りです。⇄ は Macと外付けHDDとのUSB接続
Mac1 ライブラリ「iTunes Library.itl」その他ファイル ⇄
Mac2 ライブラリ「iTunes Library.itl」その他ファイル ⇄ 外付けHDD「iTunes Media」ファイル
Mac3 ライブラリ「iTunes Library.itl」その他ファイル ⇄
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A. 1台目のMacの音楽データ「iTunes Media」ファイルを外付けHDDに移動します。手順は以下の重要な旧サポートデータ(2011年)を参照してください。
「iTunes Media」フォルダを移動する iTunesの音楽データを外付けHDDに移動する方法(2018年3月7日投稿)
https://discussionsjapan.apple.com/thread/110201003
B. 2台目の「iTunes Media」ファイルの「場所」を外付けHDDに設定します。基本的な考え方と手順は A と同じですが、すでに外付けHDDに移動された「iTunes Media」ファイルが存在し、これを「場所」として選択するので新たなフォルダは作りません。「統合」を行うことで利用可能となります。以上です。
* 3台目以降も2台目と同じです。
* いずれかのMacで曲情報を変更した場合は、外付けHDD「iTunes Media」ファイルが書き換えられます。他のMacでiTunesを立ち上げた際はライブラリはこの「iTunes Media」ファイルを参照します。プレイリストなどを含むライブラリ自体はあくまでMacごとに個別のもので独立したものですが、曲情報について変更項目があれば別のMacにも反映します。
以下、補足。
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一つの外付けHDDを複数台のMacのiTunesで利用する方法としては、残念ながらUSB端子を抜き差しするか、USBセレクターで切り替える以外に確実な方法はありません(スイッチのないハブは不可)。10年以上年前に家庭内無線LANとしてWi-Fi環境を整えた際には、ネットワークで外付けHDDを共有し一つの音楽データを異なる端末で利用する可能性を模索しました。結論から言うとこれは不可能ではないけれど、断念せざるを得ません。外付けHDDの音楽データはUSBでMac本体に接続している場合のみ、そのMacのタイムマシーンでバックアップすることが可能です。したがって「Wi-FiルータとUSB接続しているHDD」、すなわちネットワーク上にある外付けHDDはMac本体にUSB接続されていないため、Mac個別のタイムマシンでバックアップすることが出来ません。数万曲の音楽データを含む「iTunes Media」という重要なファイルをバックアップなしに運用することはあまりにリスクが大きすぎます。「iTunes Media」を含む外付けHDDを一つのMacにUSB接続してバックアップできるようにし、このコピーを「ネットワーク上の外付けHDD」に別途保存することも検討しましたが、これでは同じデータを保存した外付けHDDが二つ必要となるため管理や同期が複雑化し一つの外付けHDDを共通利用するメリットが無くなります。
iTunesの機能として「環境設定」から「ローカルネットワーク上でライブラリを共有する」こともできますが、この場合は共有元の1台のMacを起動しiTunesを立ち上げそのライブラリを扱うので、他のMac単独での外付けHDD利用ではなくなります。あくまでも1台のMacにUSB接続された外付けHDDの音楽データをその共有元のMacのライブラリを通じて覗き見るという活用法になります。これは「ホームシェアリング」についても同じことが言えますので、一つの外付けHDDを複数のMacで個別に活用するイメージからは遠いものとなります。