Apple StoreのGenius Barに行ってきましたので、せっかくですから結果を報告します。
結論から申しますと、この事象はiPhone 16 Proの【仕様である】とのことです。
Genius Barに行く前にAppleのチャットサポート、電話サポートにも連絡していました。
そこでは画像ファイルのやり取りをして、サポートのスペシャリストにも写真を直接見ていただいたのですが、そこでの結論としては「仕様と言うには滲みすぎ(症状がひどい)である」とのことで、修理の提案をされました。
そこで「仕様です」と言われればもうこの件は終わりだと思いましたが、「仕様にしてはひどい」ということであればと思い、Apple Storeまで行きました。
そして、Genius Barのエキスパートから言われたのが「仕様である」との見解でした。詳しいスタッフにも聞いていただいた上での見解が「仕様である」とのことです。
確かに、他の16 Pro実機も触って写真を撮ったりしましたが、同様の症状が出ているようでありました。
残念ながら、iPhone 15以降の広角カメラはテーブルフォトでは使い物にならない、というのが結論のようです。
この件に関しては「ピントが合っていない(被写界深度が浅いから仕方がない)」「広角レンズでは仕方がない」「スマホに高級カメラと同じ写りを求めることはできない」という意見もあるようですが(エキスパートも一部同様のことを言っていましたが)、それぞれの件についてはこの場を借りて明確に否定しておきます。
⚫︎最近のiPhoneの広角カメラは焦点距離がどんどん伸びて大口径化もしているため被写界深度が浅くなっているのは事実ですが、私がトピック冒頭で示した被写体は平面であり、ピントがズレることはありません。
厳密には中心部と周辺部では被写体の距離が異なるでしょうが、その程度でピントのズレが生じることはありません。
手持ちのAPS-C判カメラ(焦点距離15mm・換算24mm相当、f/2.8)で同様の写真を撮りましたが、このカメラはiPhoneよりももっと被写界深度が浅いにも関わらず、隅から隅までクリアーに写っています。
⚫︎広角レンズでは歪みが生じるのは事実ですが、24mmは極端な広角ではなく、中心付近の描写を諦めるほどの広角ではないと思います。そもそも超広角カメラ(13mm)では同様の事象が発生していないことから、この原因を広角に求めるのは無理があります。
⚫︎この画質低下は中心部に近いところで、かなり目立って発生します。サムネイルぐらいでは分からないでしょうが、スマホの全画面表示やPC画面ぐらいの大きさで見ると描写の甘さは明らかで、「ぼやけてる?」と感じます。
決して「等倍で見て粗探ししている」とか、「四隅を拡大して粗探ししている」とかいう類のものではありません。
(ちなみに、私のトピック先頭の書類の写真を見ていただくと分かるのですが、何故か逆に四隅の方がくっきり写っています。一般的には四隅が流れがちなのですが...。逆に流れているのが四隅ではないから問題)
その程度の水準を求めることが「高級カメラの画質をスマホに求めている」と言われるようなことなのでしょうか?
Appleの電話サポートも「仕様にしてはひどい」と言っていたように、常識的には「この写りはひどい」ということになると思います。
そもそも12 Proでは発生していなかった事象ですから、これは明確な劣化であるわけです。この画質を疑問に思うのは当然です。
最近のiPhoneのカメラは高度な技術が投入されていますが、ちょっと最近は高性能を追い求めるあまり綻びが生じているのかもしれませんね。
とりあえずこのトピックが、他のiPhone 15 Pro/16 Proのカメラの画質に悩む人に届いて参考になれば幸いです。
16 Proは長く使う予定でしたが、もし次の17シリーズで改善するようなことがあれば16 Proを下取りに出して買い直そうかな??