久々に都会へ行く事が出来たのでついでにiBookの液晶ディスプレイの歪みや反りに関して店頭で検証して来ました。
小さな子供連れだったので2店鋪しかまわれず14インチを含めて5台ほどしか見る事が出来ませんでしたが1台も画面の歪みは勿論のこと本体や液晶パネル側の反りやねじれを確認する事は出来ませんでした。(へばりついて離れないんだよね、子供達が)
その内の本体を閉じる事が出来たのは2台でした。
勿論店にストレッチやスキマゲージを持ち込む事は出来ないので目測のみの検証でしたが日頃の経験から液晶パネル側の反りは0.5mm以内と見ました。
(0.5mm近く反っていたと言う意味ではなく私の目測ではおよそ0.5mm以下の反りはわからないと言う事です。)
ラッチを閉じる直前のスキマからおそらく0.1mm以下の反りではないかと思われます。
(本体と液晶パネル側の反りが同じ方向とは少し考えられなかったし本体の方もほぼ直線が出ていたためそう推測させていただきました。)
ねじれに関しても1mmから2mmどころではなくコンマ数mm以下と見ました。
私が見た製品に関してはよそう以上に高い精度だったので「いい仕事をしているじゃないかアップル」と言うのが正直な感想です。
さて次はラッチにより生じる歪みですがこれも0.2,3mmぐらいでした。
その点に関しては他の国産Win機にもひけをとっていないと思います。
しかしもし万が一ラッチの締め付けがきつかったりした場合に時間がたつにつれて液晶パネル側が歪んでくる事が考えられます。
Cubasistさんの場合もそれではないかと思われます。
閉じた状態でラッチ付近を上から軽く押さえただけでペコッとくっついたりしましたのでやはりラッチ付近にも緩衝材は必要だと思います。
他にもいろいろWin機を見てまわりましたが両端2点の緩衝材だけというのは少なく4点や3点の緩衝材と言うのが多かったようです。
中には点ではなく線で緩衝材が入っているものもありましたし少し驚いたのがラッチの形状に工夫がこらしてあるのか本当に固定してしまうタイプがあった事です。
つまり両端2点の緩衝材だけにもかかわらず閉じた状態で上から押さえてもぴくりともしないのがありました。
さてラッチ付近に緩衝材をつけるメリットを書き留めておきたいと思います。
勿論閉じた時に歪みにくいというメリットがあります。
しかし実はそれよりも遥かに大きな別のメリットがあります。
両端2点だけの場合はラッチによる締め付けが強かったとしても(理論上は1mm近く歪ませる事が可能)いとも簡単に閉じてしまう事ができるためあっさりと検査をパスしてしまいます。
いくらポリカーポネイドとはいえこんな状態を数時間(人によっては20時間以上)、それも毎日くり返されたら歪まない方がおかしいでしょう。
しかしラッチ付近にも緩衝材がある場合は当然閉じる事が困難となってしまうために(ロックできなくなる事も)そういったラッチの締め付け具合に異常のある製品は検査をパスできなくなります。
その結果、Cubasistさんのように月日がたつにつれ液晶パネルが歪んでくるといった悲しいパターンは完全に防げる事になります。
たった2点の緩衝材を追加するだけでいいのです。どれほどのコストアップでしょうか?
本当にせっかく宇宙船レベルとも言える精度をだしているのだからもったいない話です。
余談ですがこんどのiBookはあえて無理にG4化しないで2次キャッシュを倍増して基本性能を上げている点が好感を持てます。
ローンを組んで購入する事も考えましたが娘のひとりはiMacG4が好いと言い出し、もうひとりの娘はeMacがいいとほざきだしたので慌ててその場を退散したのでした。