macOS「ミュージック」アプリでのミニプレーヤー表示における不具合（不備）とその対策について。
（前提）
「ミュージック」アプリのミニプレーヤーを表示させるには以下の方法があります。
- メニューから「ウィンドウ＞ミニプレーヤー」を選択。
- メニューから「ウィンドウ＞ミニプレーヤーに切り替え」を選択。
- 1. および2. のショートカットキー。
- ”ミュージック（メイン）”ウィンドウ上部の再生中のアートワークアイコンをクリック。
（不具合）
上記のいずれの方法でもミニプレーヤーを表示することはできるのですが、
表示直後のフォーカスがスピーカ切り替えボタンにセットされるため曲名が表示されません。
（再生コントロールボタンになる）
手動でフォーカスを再生コントロールの外側に移動させてやれば、このように曲名が表示されますが...
これでは面白くないですよね。
（回避策）
「システム環境設定＞キーボード＞ショートカット」にある下記設定を変更すればこの現象は回避できるのですが...
（画像はMontereyの場合。他のmacOSバージョンでも文言は異なりますが同様の設定があります）
この設定を変更するとシステム全体の操作性に影響するため変更したくありません。
Tabキーでの項目移動ができなくなってしまいます。
そこで、以下のようなスクリプト(AppleScript)を作成して、ミニプレーヤーの表示をトグルで切り替えられるようにしてみました。（GUIスクリプティングになっていますのでシステム環境設定のプライバシー設定で操作を許可する必要があります）
if application "Music" is not running then return
tell application "Music"
if front window's name is "ミュージック" then
tell application "System Events"
keystroke "m" using {shift down, command down}
delay 0.5
tell process "Music"'s (window "ミニプレーヤー")
if radio group is not in (every UI element's class) then
tell button 7 to perform action "AXPress"
delay 0.5
end if
set radio group 1's radio button 1's focused to true
end tell
end tell
else if front window's name is "ミニプレーヤー" then
close front window
end if
end tell
Alfredなどのランチャー系アプリでこのスクリプトを実行するようにすれば便利かと思います。
このように、表示直後から「曲名が表示されるようになります。
（スクリプトで強制的に「次に再生」にフォーカスを移動させています）
※ 上記は、下記のトピックに関連して判明したものです。